見出し画像

未完成で置いていくもの

午後からまた雨が降り、気分が下がりました。気候の変化に感情が左右されるのは情けない気もします。部屋に戻ってきて食事を摂り、諸々ゴソゴソやっていたら、もうこの時間(23:04)になっていました。生産性のない時間を過ごしてしまったなあ、今日も送りバント投稿か…… と溜息を付きながら、『未完成で置いていくもの』という、ちょっとカッコつけた記事を書き残してみます。

「未完成」ということばの響きへの憧れ

「未完成」ってかっこいいことばだなぁ…… と思っています。完結せずにフラフラ浮遊していること…… 安易に現状に妥協せず前に進み続けること…… カタチにならないまま中途半端に放置されること…… プラスのイメージも、マイナスのイメージも膨らませることができる懐の深さを感じさせることばです。私はどちらかと言えば、好意的に受け止めています。

世の中は「未完成」なものだらけです。大半のことは完成とは程遠い状態で、見切り発車的にスタートさせられたり、様々な理由から継続作業できずに放置されたり、権力者の意向で強制終了させられたり、が殆どではないでしょうか。毎日は、「未完成」のまま置いていかねばならない状況にどう折り合いをつけるかの連続です。

置いていく不安

私の目下の不安は、自分自身よりも息子の将来のことです。順当に行けば、息子よりも私の方がこの世から先にいなくなります。それまでの限られた時間で、何を残してやれるか、何を託してやれるか、何を経験させてやれるか、そんなことを考えることが増えています。普段離れて暮らしている分、会うたびに変化に気付くことも多く、頼もしく思うことがあって嬉しく思う反面、これは先々問題になるかもなあと不安を感じることも増えていきます。思春期を迎えていますから、接し方はいつまでも同じという訳にもいきません。自分の立ち位置は、息子を観察しながら決めていく他ありません。

私が置いていくものは厳選しなければいけません。大半のものは捨て去ってしまっても構いません。人生の持ち時間は着実に減っていくので、これから先は優先順位の設定で致命的な判断ミスは犯せません。慎重かつ大胆に…… 政治家が国会で言いそうなチープなセリフですが、真面目にやってみましょう。

サポートして頂けると大変励みになります。自分の綴る文章が少しでも読んでいただける方の日々の潤いになれば嬉しいです。