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思考停止状態から目覚めたかった

本日は、『思考停止状態から目覚めたかった』と自分を鼓舞した思い出話を残します。

現状打破したい時の行動

目標が明確に定まっている訳ではないのに、現状を変えたいという衝動を、どうしても抑えられない時があります。そんな時は、自分の知らない世界にアクセスして大量の情報を浴び、小さな成功と失敗の経験を積み重ねるのがいいと思います。

「現状打破」を考えるということは、今の日常生活に何らかの不満や不安を抱えています。理想とする自分と現実の自分との間にギャップがあり、なりたい自分になれないことに悩んでいるということです。

これまでにこびり付いた自分の価値観や世間の常識を疑い、時にはきれいさっぱり捨て去って、未知のことに挑戦することが大切です。常に自発的にアンテナを張って、あらゆる情報を取りに行くことを意識すべきです。知り得た情報を咀嚼して、取捨選択するのは後の話です。居心地のよい世界から抜け出して、思考停止状態から目覚める必要があります。

思考停止状態を守っていた私

私は一時期、自分の内なる欲望を抑圧して、あえて思考停止状態を作っていました。客観的にみれば、私の立場は満足すべきものだったからです。

● 扶養すべき家族があり、住宅ローンもある
● 会社から未来を嘱望されるエリート社員ではないが、一部上場企業の管理職という肩書きは社会的に決して卑下すべきものではない
● 会社の人間関係に悩んでいた訳ではない
● 収入は、家族三人で生活していくだけなら何の問題もない
● 心身共に健康である
● 好きなバー通いや家族旅行もできるくらいの余裕はある

これだけ揃っていれば、このまま定年まで会社に留まって、平凡ではあるが波風の少ない生活を送る方が楽だろう、ということはわかっていました。自分にとってベストではないが、まあ悪くはない人生…… と心が揺らぐたびに何度も納得させていました。

思考停止状態を守った結果…

そう割り切って、知性を磨く努力をサボり、世の中の流れにも背を向けて、変な雑音を入れずに思考停止状態にしておく方が居心地がよかったのです。現状維持で逃げ切りを図るのが、論理的には正しい道なんだから……、と自分を行動に駆り立てないように言い聞かせていました。

自分の現状が肯定できるのであれば、思考停止状態にしておくことが精神状態を安定させる効果があることは付け加えておきます。慣れ親しんでいる世界に安住するのは楽なのです。社会的役割を果たしているのであれば、流れに身を任せて生きるのも全然ありだと思うのです。

一度はそう決めた私だったのですが、思考停止状態を貫いて耐え忍んだ期間は、自分自身で納得できる時間ではありませんでした。挑戦のない毎日が心底つまらなかったのです。愉しんで生きていないので、どす黒い負の感情がどんどん芽生えてきました。自分が嫌っていたタイプの人間にどんどん堕ちていくのが、とても気持ち悪かった。現状打破が必要だと思いました。

現状打破を誓った私が心掛けること

思考停止状態から目覚めた後は、自分よりも年下のイケてる人の意見や行動に学ぼうと決意しました。食わず嫌いをやめ、無駄なプライドを捨て、あらゆる情報を遮断しないようにしようと決めました。その挑戦を続けていますが、成果があがっていません。それは私の力不足です。執念と徹底が足りないのだろうと思います。

私のわがままに家族を巻き込んでしまったことに後ろめたさはあります。結果を出せば全て帳消しになります。人生に嘘なしに向き合うことは私にとって正しい道だと信じています。

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