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金曜日の随筆:サッカーの思い出を棚卸ししてみる

また運命を動かしていく金曜日がやってきました。2020年のWK16です。金曜日を起点に新しい行動を開始して、人生を好回転させていこうと考えています。本日のnoteは「サッカー」です。

サッカーは専ら観るもの

あなたの一番好きなスポーツは何ですか? と問われたら…
私はスポーツ全般が好きなので、少し迷うものの、おそらく「サッカー」と答えます。サッカー観戦歴はかれこれ40年以上になると思いますし、そこそこ詳しい方でしょう。スポーツは数あれど、世界最大のスポーツの祭典はワールドカップだと信じています。

これまでにプレーする立場でサッカーというスポーツに関わったことは一度もありません。私にとってのサッカーは専ら観て楽しむものでした。それは昔も今も変わりません。

全国高校サッカー選手権の思い出

最初にサッカーというスポーツに魅せられたのは、正月に行われる全国高校サッカー選手権です。

私が最初に心惹かれた選手は、第60回全国高等学校サッカー選手権大会(1982年1月)の決勝で武南高校(埼玉)に敗れた韮崎高校(山梨県)の羽中田昌選手です。快速ウイングで、マスクも良くて当時はアイドル的な人気がありました。羽中田さんは、浪人時代のバイク事故で、下半身不随の怪我を負いながらも、スペインに留学してプロのサッカーコーチ資格を取り、今もアクティブに活動されています。

続く第61回大会は、当時2年生で「清水三羽烏」と言われていた、FW長谷川健太選手、MF大榎克己選手、DF堀池巧選手を擁する清水東高校(静岡県)が優勝しました。翌第62回大会には1年生ストライカー、武田修宏選手も加わり、優勝の大本命だったものの、決勝で名将・古沼監督率いる帝京高校(東京)に0-1で敗れました。

私と同世代で凄い選手だなあと感じたのは、帝京高校の礒貝洋光選手(第64~66回)です。その能力は小学校時代から有名で、マラドーナ以上の天才とも言われていた逸材だったとされます。1年生から名門帝京の10番を背負い、センス抜群の攻撃的MF、FWで、「日本サッカー界の至宝」と言っても過言ではない存在でした。練習嫌いとの噂で、プロになってからは期待されたほどの実績を残していないのは惜しまれます。

ワールドカップの思い出

サッカー=ワールドカップ だと思っています。一番真剣に観ていたのは、1990年代で、イタリア1990、アメリカ1994、フランス1998の3大会はそれぞれとても思い出深いものがあります。2002年の日韓は日本にいなかったので、以降はやや熱が醒めましたが、それでも四年に一度のワールドカップ開催年は今でもワクワクします。

今回のnoteでは、記憶が断片的なスペイン1982とメキシコ1986の思い出を辿ります。

スペイン1982

私がサッカーワールドカップを知ったのは、中学2年生だった1982年のスペイン大会です。予選リーグでは、苦戦が続いたイタリアが、決勝リーグに入ってからのFWロッシの神がかり的な爆発で優勝した大会です。

生でテレビ観戦した試合では、アルゼンチンの10番を背負った若きマラドーナが、レッドカードで退場になり、十字を切りながらピッチを後にするシーンを鮮明に覚えています。この試合が決勝リーグのブラジル戦で相手選手の執拗なマークに苛立ち、飛び蹴りを食らわせた結果と知るのはだいぶ後のことです。

1982大会は、準決勝の西ドイツ対フランス戦など名勝負の多かった大会です。熱心なサッカーファンの中には、この時のテレ・サンターナ監督率いるブラジル代表を歴代最高のチームと評する人が数多くいます。中盤の『黄金の四人(ジーコ、ソクラテス、ファルカン、トニーニョ=セレゾ)』が繰り広げる華麗なサッカーが世界を魅了しました。

メキシコ1986

続く、1986年のメキシコワールドカップは、高校3年生になっていました。スーパースター、マラドーナが大活躍したアルゼンチンが優勝を果たし、「マラドーナの、マラドーナによる、マラドーナのための大会」と言われました。

最も思い出深い試合は、準々決勝のフランス対ブラジル戦。後に「グアダラハラの死闘」と呼ばれ、ワールドカップ史上最高の名勝負とも言われる一戦です。フランスもブラジルも個人技の高い選手が揃っていました。準々決勝であたるには勿体無い好カードで、事実上の決勝戦という前評判でした。

プラティニ、ジレス、ティガナの名手が揃うフランスの中盤はワールドクラス。当時世界最高のサイドバックと言われたアモロスや経験豊富なFWロシュトーなどタレントが揃います。

ブラジルは、ジーコ、ファルカンを怪我で欠くものの、百戦錬磨のベテラン、ソクラテスとジュニオールのMFを中心に多彩な攻撃を誇ります。

実力は互角。前半ブラジルがミューレルのドリブル突破から、エースストライカー、カレッカのゴールで先制すると、フランスは将軍プラティニが33歳の誕生日を飾るゴールで同点に追い付きます。

ブラジルは両サイドバックのジョジマール、ブランコが鋭い攻撃参加で、次々とチャンスを作ります。訪れる再三のピンチを、不安視されていたフランスGK、バツが再三の美技で凌ぎます。解説の岡野俊一郎さんが「今日のバツは大マルですね!」とジョークを言っていたのを覚えています。

ブラジルは後半、怪我の影響で欠場を続けていたジーコが交代出場で登場。ファーストタッチで、中盤から糸を引くようなスルーパスを繰り出し、走り込んだブランコがペナルティエリア内で倒され、PKを獲得。歓喜のブラジル。ここが最大の見せ場でした。ところが、ジーコがPKを失敗… 

30℃を超える猛暑の中、両チーム消耗の激しい好ゲームは、延長戦前半後半を闘っても決着がつかず、PK戦にもつれ込みます。ブラジルはソクラテス、フランスはプラティニと名手が外したり(ジーコはPK戦では同じコースにきっちり決めた)と波乱が続きましたが、最終的にはフランスの勝利で終わりました。観終わってどっぷりと疲れきったのを覚えています。

サッカーは世界の言葉。最高です。

【今週の格言】
Live your days surrounded by the things you love.
大好きなものに囲まれて暮らそう
【今週の名言】
Having gratitude for all of the blessings in your life is the key to lasting happiness.  -Dale Carhegie, Businessman, writer/USA
幸せなことを数えて、それに感謝するとき、人は幸せになる。  

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