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自分で情報を集めて、行動する その2

既存情報から学んでもう一度自分の行動計画を考えてみる

世の中の状況は、約1週間前の私の楽観的な認識を超えてきました。自分勝手な行動をすることが許されない様相になってきています。感染症治療の専門家である岩田健太郎教授も、

科学者は、首尾一貫していないことにかけて、首尾一貫していなければならないのだ。形式においては朝令暮改であっても、プリンシプルやプロフェッショナリズムにおいて曲げてはならないのだ。事実に誠意を。

と言われております。事実誤認や情報の見落としがあるのであれば、朝令暮改で意見を変えることを躊躇してはいけないのです。

ただ、私自身の理解が中途半端なままなのに、マスコミ報道などの空気感を受け容れて「要請通り、自宅に籠って外出自粛」で済ます気にはどうしてもなれません。結論として外出自粛という行動を取るにしても、自分なりに2019新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)及びその感染による急性呼吸器疾患(COVID-19)に関する(現時点での)情報を理解した上で『正しく怖れる』努力をしたいという強い思いはあります。

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)

●ヒトに対して病原性を有する7番目のコロナウイルス 
●ヒトからヒトへの感染力が強い
●基本再生産数(無防備状態で、感染者1人から新規に感染者を生じさせる係数)は、推定1.4~ 3.9(未精査) 。3.30~5.47、2.13~ 4.82説あり
PCR検査によって陽性と判断された人を「感染者」とカウント
●感染経路には「飛沫感染」「接触感染」に加え、「エアロゾル感染」の可能性もあることが最近判明
●手など皮膚の消毒を行う場合には、消毒用アルコール (70%) が、物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム (0.1%) が有効
●集団感染(クラスター)が世界各地で報告されている
●年齢、性別関係なく感染
感染しても症状らしい症状が現れない人(無症状病原体保有者)がいる
無症状病原体保有者も他者に当ウイルスを感染させる可能性がある
●日本の感染者数(PCR検査陽性件数) 2,149人 2020/3/31 22:00集計

2019新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)

●SARS-CoV-2に感染することによって発症 
●2020/1/27に指定感染症に指定
●初期症状は風邪に類似 臭覚・味覚障害の報告あり
●潜伏期間は2~14日程度
PCR検査は感染を疑われる症状を示す患者について特定機関で実施
発症しない、あるいは重篤化せず完治する感染者が80%程度いる
●既病歴のある患者は重篤化し易い傾向あり
●発症した後の症状の重篤化の進行が早い
●効果的な感染予防方法、特効的な治療方法が確立されていない
日本の死者数 66人 2020/3/31 22:00集計

考察

●ウイルスの完全制圧は困難 人類が長く付き合う病原体になる
➡ 早急な治療方法の確立、感染予防ワクチンの開発が急務
●現時点で自覚症状がない人でも、無症状病原体保有者である可能性あり ➡ 自分が感染源になる可能性がある
●感染予防にはインフルエンザ対策(うがい、手洗いの励行、マスク着用)が有効
●「三密(密閉、密集、密接)」環境では感染危険度が高い 
➡ リスク度の数値化は困難
●日本の人口あたりの感染者数、重篤患者数、致死者数は高くない 
➡ 日本政府の封じ込めはある程度奏功しているように見える
PCR検査の受検者数が少なく、感染認定者が少ないだけの可能性あり 
PCR検査の精度は絶対ではなく、判定結果を鵜呑みにできない
●外国とは集計基準・対策戦略が異なるので数字の単純比較は危険  
➡ 『日本は特別』は幻想
医療現場崩壊の回避が重要
➡︎  医療従事者の集団感染防止、院内感染防止
●無症状、軽症患者は自宅待機で自然治癒を目指すのが妥当

ではどうするか?

私が情報源にできるのは、せいぜいネットでググって、Wikipediaや厚生省のHPなどから無料で手に入るものばかりです。感染症対策について専門的知識もありませんから、薄っぺらい理解に止まっているかもしれません。都度変更することは大前提で、今の所は以下で考えたいと思います。

【私の行動の考え方】
●睡眠をしっかり取り、三食規則正しく食べて、免疫力を高める
●三密環境に該当しない近所のウォーキング(運動)は実施する
●辞退可能な会合や宴会(まあ予定ないですが)はパスする
●夜のひとり飲みは自己判断(周囲に迷惑をかけないことが大前提)

最重要なのは、自分が感染源になって、社会に迷惑をかけないことです。感染予防には、肉体的・精神的な健康を維持して免疫力を高く保つことが有効なようなので、いつも以上に健全な生活習慣を心掛けます。

ひたすら引き籠るばかりではなく、必要な消費活動は行って、ささやかながら日本経済に貢献することも必要だと思っています。小池都知事に名指しされたバー業界にも、私のできる範囲で協力したい思いが強いです。

私見

いまだ正体の計り知れない相手と闘っているので、対策がセイフティサイドで進んでいくのは致し方ないと思います。2カ月ほど前には「やり過ぎでは?」と見えた武漢の都市機能封鎖措置が結果的には正解で、対応が遅れてしまった欧米都市の惨状や外出規制の映像を日々観せられているので、「日本は大丈夫なのか?」と警戒感・危機感が高まるのは当然だと思います。「全世界で感染者が80万人を突破」とか、具体的な数字を突き付けられると自然に危機意識はあがっていきます。

現時点の最悪シナリオは、医療現場の最前線で患者対応に従事している人たちに感染者が広がり、医療処置能力が削られて救える命が減ってしまうことでしょう。公衆衛生の維持・医療崩壊の回避は最重点事項だと思いますし、足を引っ張る軽率な行動は慎むのは国民の当然の義務だと思います。

でも、今回調べてみて、健康体の成人にとって、SARS-CoV-2は感染したら即死亡を覚悟しなければならないほどではないのになあ…との思いは消えません。健康な人でも重篤化リスクは皆無ではありませんが、確率論的に80%の人は重篤化しないと考えられるウイルスへの対応に都市機能封鎖(ロックダウン)まで必要なのか? という疑問はあります。

私たちは日常生活で、COVID-19よりも遥かに死亡確率の高い仕事や生活行動を強制されたり、自己責任でやったりしているケースがあります。この国は年間2万人以上の自殺者を量産する国です。今打ち出されている経済的損失補償なき経済活動自粛要請は自殺者増加の要因となり得ます。

この新型コロナウイルスの完全制圧は難しいし、一旦終息しても変異した新たなウイルスが再び襲ってくる可能性も高いようです。短絡的に陰謀論に結びつける気はないものの、このウイルスは自然界の突然変異で出現したものではなく、人工的に作られた可能性が高いという情報も目にしました。この新種ウイルスに対して、人類は最小限の人的犠牲を払いながらずっと付き合っていくしかない…、のが今後の悲しい実情です。その度に同じようなロックダウンを繰り返しますかね?

そう考えると、将来の日本のためには、細心の注意と管理体制を整えて開催されるイベントや企業の活動は止めるべきではないと思っています。


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