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あの頃好きだった曲❻…雪が降る町

本日は、『あの頃好きだった曲』の第六回、この季節にぴったりとはまる、UNICORN『雪が降る町』(1992)です。

一時代を築いたバンド、UNICORN

1980年代後半から1990年代前半、日本がバブル経済を謳歌していた時代には、次々と重要なバンドが登場し、ベスト10を選ぶのも一苦労です。今改めて聴き直すと、この頃活躍した日本のロックバンドにはいい曲が多いです。

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青年期を生きていた私にとって、鬼才・奥田民生(1965/5/12-)率いるUNICORNは、THE BLUE HEARTSと共にベスト10からは外せないバンドです。熱狂的なファンではありませんでしたが、つい口ずさんでしまう粒揃いの楽曲ばかりです。とにかく、奥田民生の作る楽曲は秀逸だと思うのです。ポップだし、どこかのフレーズを、どこかから確信犯でパクってきている感がたまりません。

出会いは『夢で逢えたら』

UNICORNとの出会いは、毎週土曜日の夜に必ず観ていた『夢で逢えたら』のオープニング・ビデオクリップの『働く男』です。過去2作はサザンオールスターズでしたので、いきなりこのガチャガチャした楽曲が飛び込んできて驚きました。「なんだなんだ」という衝撃を受けたことを覚えています。

『夢で逢えたら』は、ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、野沢直子、清水ミチコという超豪華メンバーが繰り広げる伝説のコントバラエティーで、以降のフジテレビの絶頂期を支えた『とぶくすり』『めちゃ²モテたいッ!』『めちゃイケ』『はねるのトびら』といった番組には、『夢で逢えたら』からの伝統と影響を感じていました。

確か、この番組の提供はPanasonicでした。そんな番組のオープニングに、フジテレビはSONY所属のUNICORNをよく起用したなと思います。細かいことは気にしない優雅な時代だったのでしょう。実際、UNICORNのサウンドは、あの時代にピッタリとマッチしていたと思うのです。

才能の塊、奥田民生の名曲

さて、この曲はUNICORNの通算8枚目のシングルで、メンバーのソロ活動を経た後の久々のバンドでのリリース曲でした。

5人で演奏することを特に意識してつくった(奥田民生)

というだけあって、しっとりしたミドルバラードながら、きっちりとドライブも聞いたバンド演奏が光る名曲だと思っています。

僕らの町に、今年も雪が降る…

というサビの歌詞とメロディーが好きで、この時期にカラオケでよく歌いました。また歌いたいなあ……

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