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エモーショナル・アジリティ

本日は、『エモーショナル・アジリティ(Emotional Agility: EA)』についての学びです。


エモーショナル・アジリティとは

エモーショナル・アジリティ(Emotional Agility:EA)は、沸き上がってくる自然な感情を理解した上で、思考や行動を柔軟に調整する能力を意味する造語で、感情的敏捷性とも訳されます。

アジリティ(敏捷性)は、スポーツ科学では、「刺激に応じた速度または方向の変化を伴う急速の全身運動」と定義され、優れたスポーツ選手が備えている能力を示す用語として、しばしばスポーツ解説などで使われているのを耳にします。

エモーショナル・アジリティは、ハーバード大学医学部講師で心理学者の、スーザン・デイビッド(Dr. Susan David)博士の著書(訳:須川綾子)『EA ハーバード流こころのマネジメントー予測不能の人生を思い通りに生きる方法 Emotional Agility』(ダイヤモンド社2018)で注目されるようになった概念です。

私は本書を読み込んでおらず、現時点ではアウトラインや解説記事を読んだだけの浅い理解ではありますが、エモーショナル・アジリティを養い、日常生活に活かすことは、よりよく生きるヒントになると感じています。

日常生活で活かすスキル

これまで、エモーショナル・アジリティという用語は知りませんでしたが、直感的に共感できそうな考え方でした。二者択一の硬質的な態度ではなく、柔軟性、しなやかさを重視する態度のように感じたからです。訓練することによって、スキルとして後天的に強化することができるのも魅力です。

浮き沈みする感情が、合理的思考や理性を妨げ、言動や行動を狂わせることがしばしばあります。不快な出来事に出くわした場合、平静を装う為に、沸き上がってくる感情を無理矢理抑え込もうとして、ストレスを溜め込むことも少なくありません。これまでは、何とか感情の爆発を制御しようと無駄にエネルギーを浪費していました。

否定的な感情を避け、好ましい感情だけを求める態度でいることは、逆に疲れます。まずは、自分の心に巣食っているありのままの感情を一旦受容し、俯瞰的な視点から適切な行動に繋げていくことで健全な人生が歩めるような気がします。

前に進むためのネガティブ感情

不確実な時代です。社会が大きく変動を遂げていく中、生き抜いていけるのだろうか、と不安を感じる部分はあります。その気持ちを隠さずに持ちながら、それでも前に進んでいくところに醍醐味があるのかもしれません。

ネガティブ感情からも逃げずに、しなやかに生きていきたいものです。

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