見出し画像

金曜日の随筆:高速バス日記

また運命を動かしていく金曜日が巡ってきました。2023年のWK50、師走の参です。仕事を定時で終えて新宿へと向かう高速バスの中です。今夜は妻の許しを得て、途中都内に寄り道をしてから、最終電車で横浜の自宅へと帰る予定です。東京へと向かうバスの中で、徐々に高まって来ている今の気分を『高速バス日記』として書き残しておきます。本当に他愛のない内容です。


今週の格言・名言《2023/12/11-17》

Imagine a world even more wonderful than what you see now.
「今よりもっと素敵な世界」を思い描こう

There are no facts, only interpretations.
事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである。

Friedrich Wilhelm Nietzsche, philosopher/Germany
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ 哲学者/ドイツ

高まる気持ち

つい5〜6年前まで、バーでのひとり飲みは私の『日常』でした。バー飲みはライフワークと公言し、気が進まないプライベートな飲み会は断っても、バーでのひとり飲みの習慣を手放すことは決してありませんでした。週に数回は気軽に2、3軒、お店をはしごしていましたし、そうした身体に負担をかける行動をしていても、体調を崩すことなく好きなカクテルを思う存分に飲めていました。週2、3日は完全休肝日を設けてバランスを取っているつもりでしたし、飲んで我を忘れる体験も殆どなかったし、体力も十分あったのだと思います。当時は自分自身の欲求を、自分で完全にコントロールして飲んでいると信じ込んでいましたが、冷静に思い返せば、アルコール依存症に近い危険な状態だったのかもしれません。

今、バー飲みは『非日常』です。今は、純粋に酒を飲みたいというよりは、バーの雰囲気を忘れないようにという感じで、カクテルやウイスキーを2杯ほど味わう程度で十分に満足ができます。

11月後半から先週くらいまで、体調不良が続いたせいか、すっかり酒の味を忘れていました。先週末に久々に飲酒を解禁し、この水曜日には部屋で準備体操代わりに缶ビールを一本飲んで、本日のバー飲みの為の体調を整えておきました。今夜は、数ヶ月ぶりに訪問する東京のバーに緊張しそうです。

車内の過ごし方

松本から終点のバスタ新宿までは、渋滞がなければ約3時間で着きます。今夜は今の所順調に流れており、概ね定刻には着きそうな気配です。

東京が日常という生活にはもう戻りたくありませんが、たまには大都会の空気を吸って、肌感覚に染み込ませておく時間は必要だなと感じます。東京は、働く目的以外でならば短期滞在したい街ではありますが、『東京が日本のスタンダード』みたいな感覚に染まりたくはありません。東京は特殊な街だ、という田舎者精神は、これからも守り続けるぞ、と思いながら、バスに揺られています。もう間もなく『非日常の時間』が始まります。

サポートして頂けると大変励みになります。自分の綴る文章が少しでも読んでいただける方の日々の潤いになれば嬉しいです。