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After 異次元金融緩和解除 を調べたら....

祝祭日(春分の日)の今日は、出勤日でした。いつもの時間に起床し、シャワーを浴びて歯を磨き、着替えを済ませてクルマに乗り込み、「今日はエラく道が空いているなあ……」と思いながら、会社の駐車場にクルマを停めた後に、今日が祭日だということを思い出しました。職場も半数くらいの方が休暇を取っていたので閑散としていました。急ぎの仕事もなかったので、午後1時間程、昨日日銀が決定した異次元金融緩和の解除の影響がどうなるのかネット記事で【自主勉強】してみることにしてみました。一番上にヒットしたのが、東洋経済のこの記事でした。本日は経済ジャーナリスト、岩崎博充氏の書かれたこの記事を読んで浮かんだ疑問を書いておきます。

「えっ」て思いました……

最初に正直に申し上げます。読み進めるうちに「これ…… 東洋経済に掲載された記事なんだよね……」と思いました。

記事の日付は2023/12/28なので、この時点では異次元金融緩和は解除されていませんし、当時と現在とは経済環境が同じではないので、ブレがあることは想定内です。著者の岩崎博充氏のことは全く存知あげませんでしたので、どういう思想の持主で、どういうキャリアを積まれた人なのか、事前知識なしでこの記事を読みました。

文章が読み辛いとか、言い回しが私のセンスと合わないとか、そういう本質的ではないレベルで強い違和感が残りました。経済にはさして詳しくない私でも、論理の矛盾や飛躍が多いのではないかと感じ、この内容を信じるのは危険すぎると感じました。何度も読み返しましたが、読み返すたびに疑問は増えていき、「これは意識的に読者を嵌めようという罠を仕掛けているのかもしれない……」と疑心暗鬼になりました。

理解できなかった部分

私の頭では、理解できなかった部分を抜き書きしておきます。

日銀は大量の日本国債を保有しているものの、原則として満期まで保有するとアナウンスしている
(中略)
いずれにしても、日銀の金融政策変更は日本経済をインフレにも、デフレにもしてしまう可能性がある。10年前、20年前なら、日本国債の発行量も少なく、日銀が抱える国債の金額も少なかった。しかし、莫大な金額が積み上がった日銀の国債保有残高は、一歩間違えれば日銀が大きな含み損を抱え、バランスシートを悪化させて、日本銀行券=円が信用を失い、超円安となって輸入インフレになる可能性は依然として残っている。

インフレにも、デフレにもなり得る、という点はまあそうなのでしょう。(中略)の前が、実際に日銀方針なのか、どうかは知りません。ただ、それが事実だとしたら、(中略)以降の、日銀が大きな含み損を抱え ➡ バランスシートを悪化させて ➡ 日本銀行券=円が信用を失い ➡ 超円安となって輸入インフレになる というシナリオを持ち出して不安を煽るのは恣意的な気がしました。本当にこんな事態は起こるのでしょうか? あくまで可能性だから…… と言われたらそれまでですが…… 

私の疑問は以下です。

● 日銀の日本国債保有比率(ここでいう比率が、総発行数に対してなのか? 総額に対してなのか? わかっていません)が高すぎることは深刻な問題なのか? 
● 問題だとしたらそれはなぜか? 
● 日本国債の価格暴落で、元々膨張し過ぎていた日銀のストックがマイナス側に調整されるのは、ある意味健全な方向の動きとは言えないか?
● 債権価格下落の裏で利回りはよくなると理解します。日銀の受け取る利子収入(フロー)は増える方向にならないのか?
● 日銀が国債価格が暴落しても満期償還まで保有するのであれば、含み損は問題にならないのでは? 時価会計原則を知らないのか?と言われそうですが、通貨発行権を持つ日本銀行は特別ではないのか?
● 超円安➡インフレになる確率は高いか?

飽く迄も私の印象なので、間違っている可能性は否定しません。経済に詳しい方に、是非講義して頂きたいものです。

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