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『現地現物主義』の取り入れ方

本日は、一泊二日の高知旅行でもう一度呼び戻しておくべきと考えた『現地現物主義』について、今の気持ちを言語化して整理します。

悶々とする日々の気分転換

今回の一泊二日の高知旅行を決行するにあたっては、心の中に後ろめたさがありました。いくらなんでも5/11には緊急緊急事態宣言が解除されるだろうと期待して計画した旅行だったので、延長されたのは誤算でした。

土佐出身のヒーロー、坂本龍馬の有名なことばに

世の中のひとはなにをぞ言わば言え 我が為すること我れのみぞ知る

がありますが、世間体や人の声が気にならない、と言えば、それは嘘になります。私は小心者です。

国や地方自治体としては、人々に行動を自粛させて(仕事ならOKで、娯楽はNGという謎の空気感)人流を抑え込みたい訳ですから、それに真っ向から反する行動を取る以上、感染源とならないように注意する必要がありました。

結論として、「今回の予定を強行してよかった!」と感じています。ネットや口コミだけを頼りに”知ったかぶり”を気取るのは愚かなことであり、手間暇がかかり、無駄が多いかもしれなくても、現地現物主義を忘れずに行動しよう、と心に決めました。

『現地現物主義』が教えてくれるもの

現地現物主義とは、ビジネスの世界でよく言われることばで、実際に現地に足を運び、現物を見ながら徹底的に考えること、を重視する立場です。モノづくりの品質管理責任者や重要な経営判断を行う責任者には、大切な姿勢だと言われます。

現場に足を運ぶこと、その場所に立つことではじめて感じられることを大切にしたいと思います。知ったつもりになっていることを多面的に見る為には、現場に身を置くことが近道だったりします。

”知ったかぶり”の気質を色濃く持っている私は、現地現物主義を強く意識した方がよいタイプです。現地現物を省いて、頭だけで考えようとするのは、間違いの素です。小さい誤解や見落としが積み重なっていって、やがて致命的な過失に繋がっていきます。そんな間違った暴走を糺してくれるメンターは、私にはいません。だから予防が大切です。

知らないことを知ろうとすること、誤解していたことを糺されること、その場から伝わる空気感を踏まえて動くことは、自分が傲慢になること、柔軟性を欠く態度に陥ることを防いでくれる気がしています。

未知の場所、高知

私は、今回高知旅行を決行したことで、高知についてよく知らなかったことを痛感しました。高知市だけの印象ですが、

● 太平洋戦争中、高知市内は何度も米軍の空襲爆撃を受けている。
● 路面電車が非常に便利である。
● 政治結社が数多く作られ、日本の自由民権運動を主導した。
● 屋台文化がある。(呑兵衛には嬉しい土地柄)
●   JR四国では、SUICA/ICOCAが使えない。

喪った時間と機会は永久に補償されない

私には、大学時代最後の卒業旅行を、その時に漂っていた空気感に流されて取り止めてしまった苦い経験があります。代わりに行った北海道旅行は楽しかったし、後に海外志向を強めるきっかけになったので、結果オーライで間違いだったとは思いません。

しかし、自分の力で状況を調べず、空気感に流されてしまったという後悔は今も残っています。この事件以降も、思考停止して安全サイドを歩き続けていれば、平凡な結末しか手に入らないことを、何度も実感しています。

「やらないことの後悔」は、「やった後悔」を遥かに上回ります。空気に流されて、自分の行動にブレーキをかけてしまうのは勿体無い話です。喪った時間と機会は誰も補償してくれません。

交通機関も各施設も、感染症対策のルールを守っている訪問者の来訪を拒否まではしていません。体調不良を承知で動き回ったり、感染症対策ルールに従わない振る舞いは論外ですが、私は節度を守って自分の責任で行動していきます。

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