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サバティカルが欲しい

朝の家族の会話より

今朝、妻から唐突に「この中で今年休みが取れそうな日を教えて欲しい」と言われました。

妻は嵐のファンクラブに入っています。嵐は今年デビュー20周年。それを記念するデビュー20周年ツアーのスケジュールが会員宛に送られてきたようなのです。先日2020年末での活動休止を発表した事で、ファンクラブ会員が一気に9万人も増えたらしく、ただでさえなかなか取れないコンサートのチケットがこれまで以上の争奪戦になる事が間違いないそうなのです。

妻が「デビュー何周年って言っても、途中活動休止してたグループって多いよね。サザンもそうだし、いきものがかりとか、ラルクとか。嵐もまた何年かしたら活動再開するかもね。」と言っているのを聞いて思いました。サラリーマンだってサバティカルが欲しい…と。

サラリーマンもサバティカル制度導入を

サバティカルとは、組織の長期間勤続者が、長期間の休暇を取れる制度のことです。休暇期間中は何をしていてもよく、給与が支給される場合もあります。欧米では大学教授や研究者、教師のような学術・教育系職業に従事する人に認められていて、サバティカル期間は、専門分野の研究以外に自由に活動しています。

私は、どんなに恵まれた環境でも6年以上同じ環境にいると人間は腐っていく、という説を信じています。これは、サッカー元日本代表キャプテンの長谷部誠氏が言っていたことで、彼自身の経験に基づく考えなのか、誰かの説なのかはわかりませんが、経験的に正しいと私も確信しています。

日本は、これから本格的な人口減少社会に入ります。サバティカルは、貴重な人材を失いたくない、従業員には長く勤めて欲しいと考える企業には、是非とも採用して欲しい制度です。

人間もメンテナンスする重要性

どんなに前向きな人でも、同じような価値観の人間と日々同じ環境で働き続けていると、新陳代謝が悪くなり、結果的に仕事のパフォーマンスに悪影響が出るように思います。マンネリ状態をリフレッシュ、リセットすることの重要性はもっと強調されていい、と思っています。

設備や機械が故障するのは、最も負荷のかかる部品である場合が殆どです。企業は、その設備や機械をトータルで長持ちさせる為に、定期的にメンテナンスを実施します。動きをチェックしたり、汚れを落としたり、摩耗した部品を交換したり、全体のチューニングをしたりしています。

経験上、メンテナンスすべきポイントもわかっていて、部品が故障する手前で定期的に新品に交換していくので、年月を経た設備や機械でも、高いパフーマンスが維持出来るわけです。

それでもトラブルが起こってしまうのは、予期せぬ理由からというよりも、本来やるべきことをやらなかった結果である場合が多いのです。

● 部品交換のお金が無くて、
● 繁忙期で設備を止められなくて、
● 人手がいなくて、

といった理由から、早く手を打った方がいいとわかっているのに、限界以上に仕事をさせてしまい、大きな災難を招く事例が非常に多いのです。

人間にも似たようなことが言えると思います。大体は一番負荷のかかっている部位から壊れます。身体だったり、心だったり、壊れる場所は人によりますが、弱い部分は早め、早めのメンテナンスが大切です。

人だって、ある日突然壊れるのではなく、負荷の蓄積が限界を超えてしまって壊れる場合が殆どでしょう。本人自身が違和感や異常を感知しているのに、十分なメンテナンスが出来なかったことで、深刻なトラブルになってしまうのも同じです。設備も人もよいパフォーマンスを発揮させるためには、専門家の目で判断して、定期的にしっかりとしたメンテナンスが不可欠なんだと思います。

また、新たなイノベーションを生む為に、一定期間本業の仕事から離れるのは有効だと思います。従業員を使い倒すことしか考えていないような企業はどんどん淘汰されて欲しいと思います。

別の分野でプロを目指す

先日、武井壮氏の「大人の育て方」という講演動画をyoutubeで観ました。ネット上では、この内容がスゴイと評判で、私も実際に観て物凄くタメになったのですが、その中で、何事も1ヶ月集中して1つの分野に取り組めば、その分野ではプロになれる、という趣旨のことを言っていました。

サバティカル期間があれば、本当はやりたいのに、時間的な制約があってやれていない事に集中的に時間と労力を投下して、取り組むことが出来ると思います。その結果、本業以外の分野でもプロ並になれるかもしれません。

より高いパフォーマンスをする為に、キャリアを一時中断するのは当たり前‥という流れになって欲しいものです。

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