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Markover 50 の読んだ本

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Markover 50の読んできた本の読書感想文を収めています。
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2023年12月の記事一覧

『人生後半の戦略書』が今年のベスト本

”今年のベスト本” 企画に応募することにします。今年はあまり本を読んでいないものの、ベスト本を一冊選ぶならば躊躇なく、アーサー・C・ブルックス『人生後半の戦略書』(SB Creative2023)を選びます。 人生後半を愉しむために私は2018年10月にnoteを開始する際、『人生後半戦を愉しむ』というテーマを掲げました。50代になったら、(外山滋比古先生に感化された)人生二毛作でいきたい…… 人生前半戦は、会社員という片道切符の電車に飛び乗り、ビジネスマンとして世界を舞台

佐藤愛子氏に学ぶ幸せの極意

今日の松本は寒い一日でした。三度目の信州の冬を受けて立たねばなりませんから、体力は大切です。明日は多少気温の上昇があるようですが、暖かい服装をして、身体が温まる食事を取って、正攻法で挑むことにします。本日は、走り読みしている、佐藤愛子『それでもこの世は悪くなかった』(文春新書2017)の短いあとがきから貰った爽やかな気持ちを忘れないように、記事に残しておきます。 歴戦の勇者、作家・佐藤愛子父に明治・大正期に活躍した作家の佐藤紅緑(1874/7/6-1949/6/3)、兄に詩

『人生後半の戦略書』を再読する

横浜の自宅に帰ってきて夕飯(私の希望でたら鍋)を食べ、ビールとワインを飲んで気持ちよく布団に寝転びながら、この記事を書いています。本日の記事は、アーサー・C・ブルックス 訳=木村千里『人生後半の戦略書』(SB Creative2023)を再読した読書感想文です。 人生後半戦のバイブルの一つこの書は今年2月の発売当時にかなり話題となり、私も存在を知ってから速攻でamazonに注文し、興奮しながら読了しました。僭越ながら、私が人生後半に臨むにあたり考えていた幾つかの秘訣と同じ趣

『大人の流儀6 不運と思うな。』を読む

本日の読書感想文は、伊集院静『大人の流儀6 不運と思うな。』(講談社2016)です。週刊現代に連載していたエッセイ「大人の流儀(a genuine way of life)」シリーズの第6作で、2015年1月3・10日号~2016年6月11号所収分が単行本化されたものです。 奇妙な縁を感じる一冊氏の訃報に接した際、本書を通読中でした。亡くなられる前日の11月23日、息子と長野県内の電車旅に出掛けた際も鞄に入れて持っていき、移動する車両の中や駅での待ち時間に読んでいました。