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Markover 50 の読んだ本

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Markover 50の読んできた本の読書感想文を収めています。
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2020年7月の記事一覧

『Think right』を読む

本日の読書感想文は、ロルフ・ドべリ『Think right』です。2020年7月の課題図書の一つでした。 思考法の教科書としてロルフ・ドべリ氏の著書は、既刊の『Think clearly』『Think smart』を読んですっかり虜になってしまったので、本書の購入も即決しました。事前に確認していなかったのですが、本書は2013年に発売された『なぜ、間違えたのか? 誰もがハマる52の思考の落とし穴』の改訂・復刻版だったようです。既刊同様、期待を裏切らない読み堪えのある内容の本

『1979年の奇跡』を読む

本日は、南信長『1979年の奇跡:ガンダム、YMO、村上春樹』から、私の少年時代を思い返してみたいと思います。 1979年、11歳だった私著者の南信長氏は1964年生まれのマンガ解説者です。その南氏が「奇跡の一年」と位置付けているのが1979年で、当時のカルチャーと空気感を丁寧に、興味深く解説してくれているのが本書です。目次構成が絶妙で、かなり読む意欲をそそります。 第1章 ガンダムと大友克洋 第2章 YMOとウォークマン 第3章 村上春樹と「江夏の21球」 第4章 角川

『デヴィッド・ボウイ』を読む

本日の読書感想文は、7月の課題図書にあげていた野中モモ『デヴィッド・ボウイ:変幻するカルトスター』です。 距離を感じていたスーパースター2016年は、音楽業界のスターたちが次々に亡くなった憂鬱な年でした。その皮切りになったのが、デヴィッド・ボウイ(David Bowie 1947/1/8-2016/1/10)の突然の訃報でした。 三年振りのニューアルバム『★(ブラックスター)』を69歳の誕生日にリリースしたわずか二日後の訃報に、世界中のファンが衝撃を受けました。その死の重

『天下人の自由時間』を読む

本日は、荒井魏『天下人の自由時間』の読書感想文です。 天下人 信長・秀吉・家康の素顔を探る本本書は2003年の発売で、うっすら記憶が残っているので、今回がおそらく再読です。作者の荒井魏氏は、ジャーナリスト出身の歴史作家で『司馬遼太郎を歩く』などの著作があります。 『戦国の三傑』が、織田信長(1534-1582)・豊臣秀吉(1536-1598)・徳川家康(1542-1616)であることに異論はないでしょう。 織田がつき 羽柴がこねし  天下餅  座りしままに食うは徳川

2020年7月に読む本

今日は七夕です。一年なんて早いものです。引き籠り生活に甘んじつつも、明日を諦めずに何とか生き延びています。今年の夏は読書生活を愉しみながら、知的精進を続けていきたいと思います。 2020年7月に読了する予定にしている話題の本を列挙してみました。差し当たりはジャンルの違う以下の三冊です。読み終えたら読書感想文に残したいと考えています。今後定期的にこれから読む予定の本を宣言していきたいと考えています。 ① 安宅和人『シン・二ホン』発売後すぐに結構話題になった本なので、挑戦して