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Markover 50 の読んだ本

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Markover 50の読んできた本の読書感想文を収めています。
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2018年11月の記事一覧

『誰かを幸せにするために 大人の流儀8 』を読む

本日の読書感想文は、伊集院静『誰かを幸せにするために 大人の流儀8 』(講談社2018)です。 私は伊集院静氏が書く文章が好きです。氏の書く文章のリズム感が心地よいことに惹かれて、著書を読むようになりました。文体が肌に合うようです。自分の書く文章も少なからず影響を受けている気がしています。この「大人の流儀」シリーズは殆ど読んでいます。本書は、そのシリーズの最新刊となります。 ベストセラーを多数生み出してきた小説家ですし、伊達歩の名義で作詞を手掛けた楽曲(『愚か者』『ギンギ

『ユーチューバーが消滅する未来』を読む

本日は、岡田斗司夫『ユーチューバーが消滅する未来』(PHP新書)の読書感想文です。副題に「2028年の世界を見抜く」とつけられています。2時間位で一気に読み終わりました。「ニコニコ生放送」で岡田氏が話した内容を再編集したものだそうです。『中途半端で有名ではないユーチューバーはAIに淘汰される』という氏の主張をタイトルにしたのでしょう。 岡田氏は、未来予測においては、社会の価値観の変化に着目することが重要だとします。未来を予測するための3大法則であり、現在進行形の価値観の変化

『フェルメール』を読む

先日の上野の森美術館で鑑賞した余韻を楽しむべく復習を兼ねてこちらを読みました。 私は絵画の鑑賞眼に自信がありません。知っている技巧の名称や、絵画史や、画家情報にも偏りがあります。話題になっていたり、世界的に有名だったり、人がいいと言っているものを聞いて、美術館に行くことが殆どです。 誰か詳しい人が解説してくれているのをしっかり読んだり、聴いたりしてある程度知識の武装をしてから絵画を観ないと、その魅力を感じ取れないし、自分のことばで感想を表現することも出来ません。 なので

『100万円で家を買い、週3日働く』を読む

本日の読書感想文は、三浦展『100万円で家を買い、週3日働く』です。 後3年以内にはセミリタイアして、一歩退いた生活を目指している身としては、非常に興味をそそられる題名だったので迷わず購入し、一気に読み切りました。 本については買い惜しみはしない主義なので、現在読み進めている書籍があっても、興味を引く書物に出会ったら我慢はしません。財布を気にせず本を大人買い出来るようになる事は、子供の頃からのちっちゃな野望でしたが、何とか目標達成出来たようです。よりよい自分を作る自己投資

『俺たちの定年後』を読む

本日紹介する本は、成毛眞『俺たちの定年後』です。 最近、"定年後"というキーワードに反応して、色々な人が書いた本を買っては、読み漁っています。50歳を迎え、会社を退職する日がうっすらと現実化してきたので、人生の先輩方の貴重な経験と提言を予習し、事前準備を進めていくことが重要だと考えています。 時代錯誤と笑われることは百も承知ですが、会社員生活を卒業する"定年後"には憧れがあり、その為の準備についてはかなり早い段階から構想を温めてきました。 歳を取ってから経済的困窮の生活

『モヤモヤするあの人』を読む

本日の読書感想文は、宮崎智之『モヤモヤするあの人 常識と非常識のあいだ』(幻冬舎文庫)です。本屋で題名を見て衝動買いしました。この本を買うまで、著者は存じ上げなかったのですが、1982年生まれのプロのライターさんのようです。 著者が普段から感じているモヤモヤする人やモヤモヤする状況について、インタビューをしたり、考察を掘り下げたりする形で進んでいきます。さっと読めてしまうので、読んでいる時はとても面白かったのですが、いざ読書感想文にしようかと思ったら‥ なかなかなかなか‥ど

『革命のファンファーレ』を読む

先日読了したばかりの「バカとつき合うな」がかなり面白かったので、早速西野亮廣『革命のファンファーレ』も入手して読み始めたところ、こちらも数時間で読み終えてしまいました。 著者の西野亮廣氏が"キングコングの西野"として、お笑い芸人としての活動をメインにしていた頃(今も現役のお笑い芸人ですが)には、あまり強い印象がありません。 キングコングがデビューして、人気絶頂だった2000年代前半は私自身が日本を離れていて、当時のお笑いシーンに疎いのもあります。ちょっと知的な雰囲気のある

『バカとつき合うな』を読む

本日の読書感想文、堀江貴文 西野亮廣『バカとつき合うな』は、朝から読み始めて、数時間で一気に読み終えました。堀江氏と西野氏が交互に"〇〇のバカ"というテーマについて、それぞれに鋭い意見を述べていき、最終章ではお互いのバカな点、自分のバカな点を書くという構成になっていて、読み堪えがありました。 現在の日本で、両氏の発言や活動は注目されています。言い古された言葉で言えば、「インフルエンサー」です。私が記す陳腐な読書感想文なんて大して意味が無いので、個人的に心を揺さぶられた部分を