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【野芥縁切地蔵】削り取られたお地蔵様

2023年3月9日撮影

自宅近くにありながら、『奉納百景 神様にどうしても伝えたい願い』(小嶋独観・著)を読むまで、その存在を知らなかった「野芥縁切地蔵」に行ってみました。

福岡市営地下鉄、野芥駅から南へ1km弱。

住宅街の一角にあり、由来が書かれた看板以外は目立つ目印がないため、ここに珍しい縁切地蔵があることすら、知らない近隣住民も多いかもしれません。

由来が書かれた看板

ストリートビューにも写っている中央の短い階段を上って、左側にお堂があります。

左に手水舎、中央がお堂
お堂の内部

お堂内には、男女がうつむき加減に背中を合わせている絵馬と、封筒がおびただしい数、掲げられています。

哀愁を帯びたドラマ性を感じる男女の絵馬

このお堂、地蔵尊とはお地蔵様の形をした石像はなく、表面を削り取られたような石の塊があるだけ。

しかし、何でも、この石塊こそがお地蔵様だといいます。

本尊の縁切地蔵

このお地蔵様の表面を削り取り、その削りカスを縁を切りたい相手に飲み物に混ぜて飲ませれば、縁が切れるのだそう。

効果覿面なのか、削り取られ過ぎて、お地蔵様の原型はすっかり形をとどめていません。

この地蔵尊の謂れについては、福岡市が動画にまとめています。

また、こちらにより詳しい記事が掲載されていましたので、リンクを貼っておきます。


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