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好きな人や物が多過ぎて見放されてしまいそうだ①
きりん先生
小学生5年生くらいの時の先生を
きりん先生と呼んでいた。
背が高くて、良いお母さんみたいな感じでショートカットではきはきしていた。
私は、真面目と不真面目の間をふらふらしながら、
交友関係も派手な子とも元気な子とも控えめな子ともふらふら関係をつくっていた。
なんかちょっと面白いことがあれば人をおちょくるし、
なんかちょっと目立ちたがりなところもあって笑い声は人より大きかったりして、
でもシャイでなかなか前に立つことは好きではなく、
まぁ、なんかちょっといきっているのに、実際そんなに面白くない女子。って感じだったんだけど、
きりん先生は、私の根が真面目なところを見抜いていて、
というか根を真面目にしたかっただけなのかも知れないけれど、
「あんな。○○さんは、あともうちょっとで、信頼して色んな責任感あること任せられると思うねん。」
学級委員とか何とか体長みたいなやつね。
ようはそれをやって欲しい。あなたならもう少し頑張れば出来る、みたいな感じでね。私だけ手招きされてよくこういう話をされた。
私はそれこそ当時いきっているからさ、先生と仲良くしてるなんてと恥ずかしく思いながら、「そんなんできひんできひん、私真面目ちゃうもん。」とか、「立候補なんてそんなんむりむりー。」とかなんとか言って
ちゃかして答えていた。
私は小学校を卒業し、その後中高大と、
そして社会人になってまで
きりん先生が言っていた事と同じような事を言われ続けるとは
この時は知る由もなかったよね。
私は結局人たらしで、根は不真面目なので、
しっかりしないといけないときに
でれーっと笑ってごまかしたりしちゃう。
なので、色んな環境下できりん先生が言ってた
「あともうちょっとあれやったらなぁ。任せられるねん。」
何度聞いたか。
あの時のきりん先生は
私には見えないたくさんのものが見えていたのだと思うと
ひぇえ~となるばかりだ。
あともうちょっとあれやったらの、
あれ。
一生見つからないかもしれない。。。
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