第五部コミュニケーションと現実創造　第１章コミュニケーション

第１章　コミュニケーション

◯自分を認識できると現実が変わる

　問題が起きたら自分のことを掘ればいいのね、でも、問題は今起きているのよ、どうしてくれるの？というお言葉をいただくことは多いです。その時は、やはり時間と余裕があればカウンセリングをしてみるしかないのですが、おひとりでどうにかしなければいけない場合は、自分を知るMVCの「地下一階の感情を特定する」と「地下二階のニーズを認識する」を、紙に書いて、じっくり眺めていただきたいです。
　で、じっくり自分のことを感じていただいたら、ご自分の気持ちが少しだけ変わっていることに気がつくと思います。ちょっとだけ軽くなっていませんか。その状態で、その問題に関わっている人と会うと少し状況が変わっている場合が多いです。その変化は、いろいろな形でやってきます。その相手の態度や発言が微妙に違う、仕事内容が変わっていた、その日は会うことがなかったなどです。これは、ご自分の変化が、現実の世界をも変えたということです。
　私がお伝えしたいのは、状況を変えようとするのではなく、自分の、物事をとらえるスタンスや方法、そして自己共感がうまく行くと、思いがけないことが起きる、という事なのです。