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「和菓子とオカルト」魔女業界から火がついた!?TikTok活用術:和菓子スタートアップMISAKY.TOKYOのユニークネス

面白い挑戦をしている人が大好物な私、HEART CATCH西村真里子です。そんな私がいま話を聞くたびに「おっもしろいなー、前例ないなぁ」と感動するのがロサンゼルスでD2C和菓子スタートアップとして挑戦するMISAKY.TOKYO 三木アリッサ。

和菓子制作の経験がなくとも、ロサンゼルスに裸一貫飛び(旦那さんをしばらく日本に残したまま・・・!)、まさにゼロから和菓子をつくり、いまではファンを作り売り上げを伸ばしている。その動機は前回のvol.1 で取材しているのでぜひ気になる方はチェックしてみて欲しい。

今回はその売り上げをソーシャルメディアで伸ばしているD2Cならではのコツについて取材した。YouTubeで全編公開しているがこのnoteでは概要を紹介していく。

アメリカンドリームを実現しやすいTikTok

アメリカの人口ピラミッドを把握し、日本のようにソーシャルメディアやSNSツールが年代により分断しない米国で挑戦している彼女は、バイラルが非常に優れてるTikTokを活用して毎月数百個の商品を販売している。

まず彼女は素直だ。noteで紹介されているオフトピックさんの「TikTokが米国市場でも伸びている理由」を読みこみ、学習し、実践している。

2019年11月から商品名「Crystal Treats(クリスタルトリーツ、クリスタルのお菓子)」を売り始めているのだが、D2Cとしてオンラインやファーマーズマーケットでの販売を行うなかで、一番売上げに貢献できているのがTikTokという。

TikTokが無名のユーザーであっても一気に話題を作れるバイラル効果が生まれる仕組みをトランプ米国大統領の南部オクラホマ州タルサでの選挙演説での例を元に紹介し『誰でもアメリカンドリームが掴める』可能性があることが米国でTikTokが人気の理由と分析し、そのムーブメントをうまく利用し情報発信しているところが面白い。

MISAKY.TOKYOの主力商品「Crystal Treats」は名前の通りクリスタルをイメージした見た目も美しい映える商品だ(実際に食べてみると"映え"だけではなく、味も食感も香りも楽しいお菓子であることも伝えておく)。

この商品を話題にするためにTikTokを活用しているのだが、面白いことに最初に火がついたのは「魔女業界」であるという。

「和菓子」と「オカルト」が結びつくユニークネス

創業者の三木アリッサが「弊社の商品がTikTok上で最初に火がついたのは魔女業界からです」と教えてくれたときに、思わず「魔女業界?」と聞き直してしまったのだが、魔女といってもヒーリングや占いなどを専門にされる方々を米国では「the witch = 魔女」というらしいので、黒魔術とか怪しい業界ではないと聞いて少しホッとしたのだが、ヒーリングなどで使うクリスタルを和菓子として食べられるようにした、しかもMISAKY.TOKYOのプロダクトはグルテンフリー、ビーガン向けで魔女さんたちも自然や他動物に優しい方々が多いので見た目のクリスタルと製造ポリシーが支持されて魔女業界から話題が生まれ始めたそうだ。

面白い。魔女さんのアカウントではMISAKY.TOKYOの紹介タグのなかに #occult オカルトなどのタグがある。日本に生きてきて和菓子と接してきたけどいままで一度も「オカルト」と「和菓子」が共存することがなかったが、TikTokのタグのなかではこの二つが共存しているのだ。

いまでは米国のフードジャーナリストや日本アニメファン層にも広まってきているようだが、最初に魔女業界から浸透していくこと自体が面白い。

もちろんTikTokが米国から締め出されることが起きることも予想して、Instagramや他のソーシャルメディアでのD2C路線も動き出しているアリッサではあるが、一つのツールに固執せずに、逐次時代の流れをみながら流行りのツールを研究し、そこで販売を進めるスタイルはみていて清々しい。

全貌動画はこちらから↓ MISAKY.TOKYOのTikTokアカウントでクイズ、ASMR(咀嚼音)、など様々なスタイルを挑戦してどれが人気のコンテンツか?探っている動画開始から10分程たったあたりはTikTokだけではなく、ソーシャルメディアのコンテンツ作りに悩んでいる方の参考になるかもしれない。


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