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【結婚商売考察】番外編:原作チャレンジャーに贈るPapago翻訳

この記事は「結婚商売」の原作小説に挑戦する勇者に贈るものです

「結婚商売」の原作(KEN氏によるハングルの原著)『결혼 장사』に挑戦する勇者にとって最初の難関は「どのサービスで電子書籍を買うか」だと思います。
私が知る限り、Google Play、RIDI、カカオで買えます。ただ原作は後述の要素のためR19指定がかかっており、韓国のサービスであるRIDIとカカオは年齢管理が厳密なようで、めんどくさがりの私は日本語UIで普通に操作できるGoogle Playで購入しました。
※プライベートのデバイスが全てiOSのため、できればAppleのBooksで買いたかったのですが、ないものはしょうがない。

Google Playで電子書籍を購入してアプリで開き、文字を選択すると下画像のように翻訳機能が起動するので、Google翻訳でいいという場合はこの方法で1ページずつ読むのが一番手っ取り早いでしょう。ちなみにテキストコピーはロックされています。

辞書ツールもあるので、多少ハングルが読める人にはいいですね。筆者は記号にしか見えませんが…

Google翻訳の罠

しかしながら本気で読みたいならGoogle翻訳は正直オススメしません。
これは韓国語に限った話ではなく日英翻訳でも度々感じるところですが、Google翻訳のAIは情緒的あるいは文学的思考が欠落しています。
例えば1巻1章の1文目はビアンカの説明ですが、Google翻訳は「長女、嫡女」とすべきところを「敵将女」と翻訳します。なぜそうなる?何も知らずに読んだら敵軍の女武将かと思うじゃないですか。私はこの時点でGoogle翻訳の選択肢を捨てました。

もうひとつ、「結婚商売」を読むにあたってGoogle翻訳が使い物にならない理由があります。Twitterに生息している原作チャレンジャーに物議を醸した、3巻10章「あなたと呼べる関係」の翻訳です。
この章はザカリーとビアンカが名実ともに夫婦となる晩を描写するR指定モード全開の内容ですが、Googleさん的には翻訳したくなかったようで終盤はマトモな日本語が出てこないという衝撃のオチがあります。
「結婚商売」は「ザカリーの子を産まなければいけない」というビアンカの強迫観念からスタートしている成人向けの話であり、夫婦生活の描写は避けては通れません。無論10章以降も度々R指定シーンが出てきます。
「自分たち夫婦とは何か?」「相手にとって自分は何者か?」この同床異夢をふたりが解決することが物語の推進要素でもあるため、Google翻訳だけでこの作品を読破することは不可能とさえ言えます。

というわけでPapago翻訳が登場

Papago翻訳は韓国の最王手ポータルサイト「NAVER」のサービスのひとつです。母体であるNAVERが韓国ローカルシェアを重視した運用になっているためか、韓国語の翻訳精度についてはGoogleより上です。さきほどのビアンカの説明も「嫡長女」と、まだ理解できる日本語訳を提示してくれました。

ただし「結婚商売」の電子書籍はACSMでロックされていますから、テキストをコピーしてブラウザアプリの翻訳枠に打ち込むというのは通常できません。通常は…。
https://support.google.com/googleplay/answer/179863

Google Playで購入した原著をPapago翻訳に手っ取り早く、かつ真っ当にかける手法は、Google Play Booksで表示している画面をスクショ→画像翻訳にかけるか、ページをPCで表示しておいてスキャン翻訳にかけるかのどちらかと思います。


とはいえPapagoの翻訳も大概なんですよ。
というわけで次稿は私が遭遇したPapagoぶっとび翻訳まとめです。
後に続く原作チャレンジャーの勇者にとって「スキルのたね」になりますように…。

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