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質のよい歩きを作るワーク 

「質の良い歩きを作るワーク」をご紹介します。
わかりやすくするためにパートごとに分けていますが、歩くことは動作の連続、それも身体のあちこちの動作が同時進行します。

動きで見せてしまうとシンプルな動きに見えますが、言葉で説明しようとするととても複雑でたくさんの言葉を使わねばならないほどです。

そう!
「歩くこと」は身体の動きの集合体
なのです。

質の良い歩きチェック

12項目のうち、何項目できているでしょう?

✅ 足の趾(ゆび)は真っ直ぐ前を向いている
✅ 歩く時に膝が真っ直ぐ前に出る
✅ 着地の時に膝が伸びている
✅ スニーカーや踵の低い靴で歩いた時少しつま先が上がった状態で着地している
✅ 一本の線を意識して歩ける
✅ 腕が後ろに引ける
✅ 手の甲が横を向いている
✅ 腕が胴体から離れすぎず歩ける
✅ 身体が横にブレずに歩ける
✅ 頭が縦に揺れずに歩ける
✅ 視線が少し高めになっている
✅ 靴音がうるさくなく歩ける

もしかすると、「自分ってどうやって普段歩いていたかしら?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
そのくらい、自分の歩きを客観的に捉える機会がないのです。

ぜひ、ご自身の歩き方に向き合ってみてください。

それでは初めて参りましょう。

ここから具体的な6つのワークを動画などを交えてご紹介しています。


立ち方

まずは立ち方です。
次のようなイメージをしてみてください。

足裏は大地と繋がり、頭頂は天に向かって伸びている。

このような意識で立つことで、歪みのない身体本来が持っているのびやかさが生まれてきます。
このイメージを持った状態で、次のワークを行ってみましょう。

ワーク1 大地に立つ
初めての時は裸足で行うことをお勧めします。

○足裏全体が大地と接していることを意識します。
少し足裏を動かしたりして確認してみましょう。

○頭のてっぺんを指先で軽くトントンと刺激し、その位置が真っ直ぐ天に向かうように意識します。

○腕を下ろしたままで、両肩を後ろに3回まわし、身体の真横のラインに指先を揃えて下ろします。


歩き始め

歩き始めは第一印象を作ます。
はじめの一歩はとても大切なのです。

ワーク2 歩き出す
○拳半分程度の間を開けてつま先とかかとを並行にして立ちます。
左右のかかとの内側を合わせ、そのままトントントンと3回大地をノックした後、大地にかかとを刺すようにして立ちます。

○視線をスーッと目の高さより少し上まで上げましょう。

○軽く息を吸って、吐きながら一歩目を出して歩いていきます。


着地を大切に

着地する足は少しつま先が上がっていて、膝が伸びているのが理想的です。
そのためにはこのエクササイズが欠かせません。

ワーク3 着地の足を作る
○椅子に浅く腰をかけ、両足を前に伸ばします。
かかとを押し出しながら足首をしっかり曲げ、かかとを引きながらつま先を伸ばします。

○左足は膝を曲げ右足はそのまま伸ばしておきます。
背筋をスーッと伸ばしてそのまま上半身を少し前に傾けます。
腰を丸めないように気をつけながら、右足のかかとを前に押し出して、つま先を手前に引いてきます。
30-60秒ほど続けます。


歩き始めた腕の動き

歩く姿で最も印象に影響するのが腕の動きです。どんなに足元が美しく歩けていても、腕の動きが伴っていないと身体の動きはバラバラになってしまい、そのバランスの悪さが身体の負担に変わってしまいます。

そして、見た目にも腕の動きはその方の印象を変えてしまいます。

腕の動きのポイントは「引く」です。
みなさん腕は振るものだと思われているようですが、引くことを意識していくと、見た目も身体の形も変わってきます。

腕の動きを侮るなかれ。です。

ワーク4 腕を動かす
○真っ直ぐ立ちます。
手の甲が真横を向くようにしたまま、両手一緒に前後に振ります。

○歩く時のように、左右交互に腕を引きます。

○腕を弾きながら、左足を軸にして右足を動かしてみましょう。反対の足でも同様に行います。

腕はワークでしっかり行っても、歩き始めたら手足が一緒。ということも少なくありません(笑)
あまり考えすぎずに動かしてみてください。



体幹は揺れるのはOK。ブレるのはNG

歩き続けると身体のくせが大きく出てくることがあります。
この表題ににもありますが、体幹が揺れるのはOKですが、ブレるのはNGなのです。

そもそも揺れとブレの違いは何でしょう?

歩きにおける揺れとブレの違いは身体の軸があるかないか
しかし軸そのものは目に見えるものではないので、軸が見えたり感じたりできる人もいれば、そうでない人もいらっしゃいます。

ちょっと乱暴な書き方をするなら
歩くたびにいちいち右足に体重が乗ったり、左足に乗ったりしている歩き方です。

頭も左右に動きます。

なぜこれが良くないのかというと、歩くたびに身体のあちこちにズレが生じやすいからです。

では揺れとはどういうものか。
ちょっとここで立ち姿の観音菩薩様を思い出してみましょう。
腰の辺りで美しい曲線を描いていらっしゃいますね。

真っ直ぐには立っていらしゃいません。
でもあの曲線を描いたまま立っていられますよね。

これが揺れの中に軸があるということです。
お分かりいただけるでしょうか?

これが歩きの中で連続して起きてくると美しい歩きが出来上がるのです。


頭は縦揺れに注意

頭の動きも目立ちますね。
特に縦揺れしている方を見かけます。
頭が縦揺れしているということは、頭が常に振動を受け続けてしまっていたり、歩いている時にドスン!ドスン!となってしまっていることが多いです。

膝などの関節にも強すぎる刺激が入ることがあるので、縦揺れはあまりお勧めできません。

ワーク5 頭の動きを止める
○歩くときに目の高さの一点を凝視して歩きます。

これだけでもかなり頭の上下どうが抑えられてきます。
このワークで頭の上下動が抑えられてきたら、視線を少し上げて歩いてみましょう。

耳で聴く歩き方

これが足音・靴音になります。
音を聴かなくても、靴底を見ればどのような歩き方になっているかわかります。
ずるずると音を立てている場合は靴のどこかの部分が削れているからです。ひどい方ですと、平らなところに靴を置いても傾いてしまいそうなほどの踵が削れてしまっていることがあります。

こうなると、立っているだけでも身体は負担を感じているので、歩き方を改善すると同時に靴の修理が必要になります。

またガンガンと強い音を立てて歩く方の靴は踵が打ちつけられていて、潰れています。こちらも歩き方の改善と靴の修理が必要です。

音を立てて歩く場合は、お腹の力が抜けている場合が多いですので、こんなワークを行ってみましょう。

ワーク6息を吐きながら歩く
○息を細く長く吐きながら歩きます。吸うときはできるだけ短く一気に吸います。

この歩き方で下っ腹に力を入れ、靴音が小さくなるように練習してみましょう。

12項目のチェックとそれを改善するためのワークはいかがでしたでしょうか?

歩き姿は自分では全てを見ることができないので、どなたかに動画を撮っていただくと客観的に診断することができます。

前姿
後ろ姿
横姿
この3つの動画があると判断がしやすいです。

動画診断も行っております。ご希望の方はご連絡ください。

歩行動画診断
内容:30分間のzoom指導
準備:「前姿・後ろ姿・横姿」の動画を事前にお送りいただきます。
費用:5,500円(税込)
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