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誰にでもできる簡単ポージング

スタイリストという商業


スタイリストは、ファッション業界で活躍する職業のひとつです。
モデルや芸能人、俳優など、表舞台で活躍する人たちのファッションコーディネートを担当します。

最近は一般の方々へのコーディネートも見受けられるようになり、大きな百貨店などには専属のスタイリストによる、ショッピングアテンドなどもサービスとして用意されていたりします。

私が普段からお付き合いをさせていただいているスタイリストさんは、特別な日の装いのコーディネートを担当されたり、グループでのショッピングアテンドやクローゼットカウンセリングなどもされています。


スタイリストさんからのレッスンの依頼

今回ご依頼をいただいたのは、このスタイリストさん

ご依頼理由は

ショッピングアテンドを受けてクライアントさんに様々なファッションを提案し、お店で着ていただきます。
その際、着画を写真に残して、購入するためにどれがよかったかを後ほど検討していただくのですが、こういったサービスを受けるのが初めての方も多く、多少の照れも入って、着画の写真がどれもファッションの良さもご本人の良さも出ていないのです。

せっかく素敵なお洋服を着ていただいているので、素敵なお姿を画像で残してあげたいのですが、ポージングの指示がうまくできないことに気づいたので、今回学びたいのです。

という内容でしたので、装いのパターンに合わせていくつかのポージングをレッスンさせていただきました。


基本のポージング

ほんの少し足の位置を変えるだけで、印象が大きく変わります。


左は足を揃えて真っ直ぐ立っている姿です。
身体の凹凸がわからないのっぺりとした画像になりやすいですし、腕の位置のせいもあって、ウエストラインも綺麗に見えませんし、なんとなくモタッとした印象になってしまいます。

または手の位置に困って、キューピーちゃんみたいな形になってしまうこともあります。
せっかくその方を素敵に見せてくれる装いを身につけているのですから、魅力が引き出されるようにしたいですね。

右は足の位置を少し変えて、ほんの少し手の位置を変えたものです。
こうすると、ウエスト部分が少し捻られるため、ウエストラインが強調され、上半身にニュアンスが生まれます。

そして腕があまり目立ちすぎるのを避けるために右腕は完全に後ろに隠しています。

下半身も腰が捻られるため、腰幅が狭くスタイル良く見えます。

では、このスタイルの作り方をご紹介します。

●足を揃えて真っ直ぐ立ちます。
●右足を後ろにひき、土踏まずを左足のかかとに当てます。
●右腕を身体の後ろに隠します。

写真ではちょっとわかりにくいのですが、後ろに引いた足のつま先は右方向に向いています。
この基本のポージングを行って、あとは微調整をしてそのスタイリングが最も美しく見えるようにします。

ポイントは足を引くということです。
後ろに足を引くことで体重が後ろに乗りやすくなります。
体重が後ろに乗ることで上半身が起きてきやすくなり、簡単に美しいポーズが取れるようになります。

服装の違いによるポージング

基本ができたら、もう少し欲張ってみましょう。
装いが変われば、表現したい魅力が変わってくるので、それに合わせたポージングが必要です。


タイトスカートの場合

タイトスカートの場合はスカートの裾から出てくる足をできるだけ美しく見せるようにすることで、素敵な装いでの魅力が高まります。


左は足を揃えて真っ直ぐ立っているだけの写真です。

右は足長効果を狙ったポージングをしています。
片方の腕を隠すのは身体のラインを美しく見せるのに必須です。

このスタイルの作り方

●真っ直ぐ立ちます。
●左足に重心を乗せたまま、右足をクロスするようにして前に置きます。
●左手を腰に当てます。
●右腕を後ろに隠します。


少し斜めから撮影することで、身体のラインが美しく見えてきます。


フレアスカートの場合

フレアスカートは柔らかさを引き出したり、上半身とのバランスを綺麗に見せるポージングをしてみましょう。

左は、シンプルなポージングです。それに対して右はもう少し動きのあるポージングになっています。

このスタイルの作り方

左のポージング
●基本のポージングで立ちます。
●左手を腰に当てます。
●右手を隠します。

右のポージング
●つま先真っ直ぐ前に向けた足を左右に少し開いて立ちます。
●右足のつま先を外に開きます。
●右足に体重を乗せます。
●左手を腰に当てます。
●右手を隠します。


腰への手の当て方

腰に手を当てるポージングはよくみられますが、失敗している例も多くみられます。


「腰に手を当ててみてください」とお声かけすると、左のような手になってしまう方がかなりいらっしゃいます。
指先が下に向かってしまうと、肩が上がってしまうので、撮影した時になんだか力が入っているような仕上がりになってしまうのです。
肩の力は抜きたいですので、こんなふうに指先をウエストに沿って横向きに置いてみましょう。
胸も開いて見え、明るい印象になるのです。

そうすると腕で出来上がる三角形が大きくなります。
この形はウエストが細く見えるというの特典がつくのです。(今回はニットの袖の形状のためにウエストラインが見えにくいです)


パンツスタイルの場合

パンツスタイルの時は脚長に見えるようにすると素敵ですね!


そしてお顔をカメラに向けてもいいですが、お顔を横に向けるのも首のラインが出てきて綺麗なのです。ちょっとこの写真ではお見せできていないのですが(笑)

このスタイルの作り方

●まっすぐ立ちます。
●右足を横に出して爪先を伸ばします。
●この時体重は左足に乗せたままになります。
●右手を腰に当てます。
●右に顔を向けます。

このスタイルは体重が両足に乗ってしまったら、台無しになってしまうので、右に出した足はいつでも持ち上げられるくらいにしておくのが重要です。

そうすると腰も少し左に出てくるので、パンツでありながら女性らしさも感じられる素敵なポーズができます。


こんな風に装いによってポーズを変えてお写真を撮ってみませんか?
今回はシンプルなポーズですから、難しく考えずに言葉の通りにやってみてください。

何度もポーズをしているうちに、自分を一番綺麗に見せてくれるポーズが見つかったり、この基本のポーズをアレンジして、自分の魅力が最大になるようにすることもできます。

繰り返し行うことで技が深まるのは何でも同じですね。


この日はポージングの後、装いごとの歩き方もレッスン。
人間は皆個性があるので、その個性に合わせた歩き方をレッスンさせていただいています。


個人レッスン・グループレッスンについてはこちら🗒をご覧ください。


小野寺MARIKO麻理子オフィシャルサイト

今回ご依頼をくださったスタイリストさんはこちらです。




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