「アイス‪とミィ」

画像1 アイスとミィ 猫のミィはアイスが好き カップのスプーンを カシャカシャとさせると どんなに眠たくても ミィはいつも飛んでくる まん丸の瞳を輝かせながら 猫の体には悪かろうと いつも終わりかけの アイスを分けていた 時が経ち もう命がつきるという時 ミィはもうろうと 倒れたままだった 瞳を開けて欲しくて 背中をなでながら ひとさじのアイスを ミィの口に含ませた 終わりかけじゃなくて ミィだけのカップアイスを それから 抱きしめながら 何時間もいたけど もう動いては くれなかった
画像2 もっと元気な時に 好きなだけ 食べさせて あげれば良かった 大粒の涙が ポタンとこぼれた もう遅いけど ミィの好きなアイスを 今日も買う アイスを見ると 思い出す ミィが傍にいるみたいに 胸がぽわんと 温かくなる カップをスプーンで カシャカシャとさせる ずっと傍にいるからね 来世でまた会おうね

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