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【2021/10/7】スパイラル ソウ オールリセット

ソウファンとしては見なくてはならない映画。ようやく見ることが出来た。公開期間が思ったよりも短いなぁという印象。9月10日公開だから1ヶ月はあるんだが、普通はそんなもん?

今までは死んでもなお「ジグソウ」の存在感が色褪せることなく横たわっていたけれど、今回はタイトルの”オールリセット”の通り、切り離された作品となっている。なので単純に「模倣犯」ということになる。

それでもターゲットにゲームを提案する点、処刑が残酷かつグロい点に関しては従来に倣ったつくりであったので、そこらへんが好きな人は満足できるかもしれない。

以下、若干のネタバレあり。
これから見る人、絶対に読みたくない方はページを閉じてください。


だが正直、犯人は読めるし、なぜジグソウをコピーしたのかの理由がハッキリしないし、御大サミュエル・L・ジャクソンの役どころが勿体ないというか、もっと活躍してほしかったというか…大好きだから故に、という感想を持った。

ゲームのクリア条件も難易度が高すぎていたし、クリアしても死は免れない理不尽パターンだったように思う。1から見ていて、ジグソウスタイルを好む人は、やはり首をひねってしまうかもしれない。

とは言え今回も凝りに凝った処刑機械の数々。
制作陣がどのように思いついたのか非常に興味がある。何人かでブレストしながら「それいいね!」「めっちゃ残酷~」「もっとグロくしよう!」とかハイテンションで話し合っている様子を想像したら、シュール過ぎて笑えた。

シリーズ物はファンも多いし、期待値もどんどん上がるから、新章を打ち出すのはとても勇気がいることだと思う。これから旧ジグソウからは離れて、新ジグソウ(この名前すら使わないのかも)がどのようなバックボーンを経て、この殺人ゲームを繰り返すようになったのかが書かれていくのかもしれない。スパイラルでも書かれていたが、旧ジグソウの背景の描かれ方からするとかなりサラッとしていたので、まだ余地はあると思う。

終わり方は続くような示唆だったので、また作られるのだろう。

わたしは処刑シーンは目に手を当てて、指の隙間から見たり見なかったりする。今回の処刑視聴時間(わたし調べ)は半分くらいだったと思う。ターゲットがどうなるかは分かっているからその経緯は見なくても話は分かる。ぶっちゃけ指が千切れるのを見る必要なんてない。私が見たいのはグロシーンではなく、展開や伏線なのだ。

今回ソウシリーズを初めて映画館で見たが、一番の恐怖は突然の音であると強く認識した。それがとにかく効果的に、いや悪意的に(笑)、使われている。ブタのお面がいつの間にか背後にいて、急に襲ってくる。分かっているのに、毎回びくつく。あれに慣れるトレーニングってないのかな。でも慣れたら面白くないのかもしれない。

さぁて、次はどうなることやら。

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