【2021/9/6】ミステリ熱
上がってきた上がってきた。
ミステリー熱が!
ここ1、2年は韓流にハマっているということもあり、愛の不時着や梨泰院クラスのようなラブコメのようなヒューマンドラマのようなジャンルを見ることが多かった。あとは坂元裕二作品。サスペンス的要素がある作品もあるが、どっちかというとホームドラマに近いラインをよく見ていた(大豆田とわ子、スイッチ、花束みたいな恋をした)。
でも元々わたしはミステリーやサスペンスが好きで、謎解きが好きで、どんでん返しが大好物で、そういうジャンルの小説をよく読んでいたし、映画やドラマもよく見ていた。分かりやすいラインで言うと、東野圭吾、伊坂幸太郎、道尾秀介、あたりだろうか。
そこから女性作家に好みが移って、原田マハ、三浦しをん、恩田陸あたりをよく読むようになって、またしばらくして、あんまり本を読まなくなってしまっていた。読んでも戯曲とか参考資料で、小説の世界に浸かることが減っていた。何より2年前に引っ越した我が家の近所に、図書館はあるが本屋がないのも大きな理由だった。
それがあるとき、古い友達から図書カードをもらったことで、
「あ、わたしって本を読むイメージ持たれてるんだった」
と思い出したのである。そのイメージを守るためではないが、もう一度本と向き合ってみようと思った。
本にはあらゆる表現が詰まっている。日頃、口語では使わないような例えや比喩、わざわざの回りくどい表現が溢れている。その表現が想像力を生み、頭の中では勝手にキャスティングが始まる。この風景はどのような演出で撮影するだろうか、セットなのかロケなのか、国内なのか海外なのか…
それこそがすでにつくられた映像にはない楽しみ方だ。
久しぶりの購入本は以前noteにも書いた『夏物語』。これはミステリではないが想像力を掻き立ててくれた。映像がリアルに浮かんだ。
そして次に買ったのが、『神様の罠』という短編ミステリー小説。
並んだ作家の名前を見ただけで、うおー!と言いたくなるようなメンツである。コロナ禍の話題が存分に盛り込まれていて(全部ではないが)、今だから書かれているし読めるんだなぁ、としみじみ思った。乾くるみさんと辻村深月さんの作品が特に好きだった。
わたしはかつて短編集を買って読み、その後に気に入った作家さんの本を読むというのを繰り返していた。よく読んでいたのはStory Sellerシリーズ。
有川浩さんのストーリーセラーという作品が本当に本当に感動して泣いて、それからしばらく有川浩さんばかり読んでいた。
さらに映像でもミステリ系に嗜好が移っている。今Netflixで見ているのは『シャーロック』。面白い。実に面白い。
あらゆるミステリー作品がこの作品から派生しているのではないかと思われるくらい、シャーロック・ホームズの偏屈さは時代や国を超えて方々に遺伝している。意図的にか、無意識にかは分からないが、絶対にミステリーを生み出す人たちのDNAに染み込んでいると思う。原作を読んでないくせに!と怒られるかもしれないが。
そんなこんなでミステリ熱が高まっている。
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