見出し画像

アレクサこわい

ちょっと前に結構な頻度で流れていた気がするCM。
商品名は分からないけど、その中で出てくる「アレクサ」に私はひどく恐怖心を覚えた。


その商品は、『Amazon Echo』
CMの通り、話し掛けるとまるで人間のように返事をし、お手伝いさんのように働いてくれるというものだ。この世の中で、AI(人工知能)が進化し、SiriやGoogleアシスタントが出来た以上、お手伝いロボット(アンドロイド)が生まれるのも時間の問題だと思う。私はこの商品自体に非があると言っているわけではない。技術は進歩し、人々は便利さを手に入れていくのは当然のことである。

しかし私はこのCMを見て恐怖を感じずにはいられない。

この時代、ネットを駆使すれば、その利用する人の趣味嗜好、行動範囲、家族や交友関係、学歴や職業、収入と支出、おそらく性癖までも調べることができる。それは私たちが「検索」するからだ。検索するとその履歴が残り、その履歴を元にネットはまた新たな提案をしてくる。土地を検索すればマンションの、洋服を検索すればアパレルショップの告知が流れる。単なるネットサーフィンの中にも、その人の「個性」が溢れ出ているのだ。実際、企業はそのデータを使って、販売経路や購入者特性を分析しているらしい。

と言うのを聞いてから、私は「アレクサ」が怖くて仕方ない。キッチンペーパーの消費頻度も、お母さんの誕生日も、誰が床をよく汚すかも、全てアレクサは知っている。自分たちが使っているつもりが、アレクサにその商品を使い切る前に勝手に注文され、お母さんの誕生日を教えられ、こぼさないようにして下さいねと注意されるようになるに決まっている。そうなると家を支配しているのは紛れもなくアレクサだ。アレクサに動かされるのだ。

あーこわいこわい。

そんなことをこのCMを見て思うのである。
とは言っても、私もネットがないと生きていけない。漢字を調べるのも、飛行機のチケットを取るのも、この記事を書くのでさえ、そうだ。アレクサを持ってなくても、私も同様の生活をしているのである。もう抗えない。いつか映画で見た、AIが反逆する時代も来てしまうのかもしれない。

アレクサに負けないように私が出来ることは何だろう?

今、思いつくことと言えば。
もっともっともっともっと脳みそを使うことだ。ネットで調べるのは良い。だが「ネットがあるから何も知らなくて大丈夫」なんて考えは絶対にしない。調べたことは書くなりして二度と忘れないようにしたい。現時点でも、顔が分かるのに名前の出てこない有名人、読めるのに書けない漢字、何度も迷う乗り換えなど、脳が死んでる感がある現象を目の当たりにしているくらいなのだから。。。
そして、ずっとずっとずっとずっと健康でいることだ。もしアレクサに乗っ取られてしまった時は、水を掛けよう。私は水を掛けても死なないが、アレクサは壊れるだろう(防水だったらどうしよう)。もしアレクサが反逆を起こして、家の通電を遮断しても、健康だったらしばらくは生きていける。便利に胡坐をかいて何もしなければ、一部の賢い人たち(開発したり、世を動かしている人々)だけが生き残って、一般市民は取り残される。きっとこれは災害が起きた時にも通じるものだ。スマホに頼りきりでは自分の命は守れない。もちろんスマホが助けてくれる場合もある。だけど、電気も火もない場所で生活する事態が起こりえる世の中なのだから。

地震や集中豪雨で被災された方、心よりお見舞いと一日も早い復興をお祈り申し上げます。

福岡は地元だし、広島には大学4年間いたし、関西は10年住みました。西日本には友人や親戚もたくさんいます。そしてなにより私を育ててもらった大切な場所。今は関東にいるけれど、まず自分に出来ることをやります。

クリエイトすることを続けていくための寄付をお願いします。 投げ銭でも具体的な応援でも、どんな定義でも構いません。 それさえあれば、わたしはクリエイターとして生きていけると思います!