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【2021/5/15】ヴィンチェンツォ

Netflixでドラマを見ることからしばらく離れていた。
ドラマは見るのに時間がかかるから。特に韓国ドラマは。

『愛の不時着』『梨泰院クラス』に続いて見るならと、勧められて見始めた『サイコだけど大丈夫』は1話で途絶えた。つまらなかったわけじゃない。むしろ面白いと思った。でもタイミングやコンディションが悪かったのか続かなかった。いつか見るかもしれないけれど。

そんな感じだったのでドラマは避けて、しばらくはチャップリン作品やアカデミー賞を獲得した『隔たる世界の2人』、あと気になった邦画をちょこちょこ見ていた。とは言っても数本。

そうなると急に生来の貧乏性が出てくる。

毎月払ってるのに、これだけしか見ないなんてモッタイナイ!

月に2,3本見るくらいだったら元が取れない!なんなら無料の金曜ロードショーばっかり見ちゃってる!それに最近映画館にもよく行っちゃってる!と。

そう思った矢先、SNSでよくオススメ投稿が上がってきていたのが『ヴィンチェンツォ』。内容は良く分からないけど、「韓国ドラマっぽくない」とか「新しい」というワードが踊っていて、実際Netflix内のランキングでは常に上位にランクインしている。

まぁ見てみるか。

(以下、少しネタバレあり)

韓国ドラマなのにいきなりイタリアから始まって、主人公の韓国人(ソン・ジュンギ)も韓国人ではないっぽい。冷酷な笑みを浮かべてイタリア人を殺しまくったり、爆発させたり、燃やしたり・・・なんじゃこれー!!

ものすごくハードボイルドじゃん。なんかひたすら重そう。これから血で血を洗う抗争が始まりそう。それはあまり好きじゃないんだけどな…でもソン・ジュンギ演じる韓国系イタリア人のヴィンチェンツォ・カサノが何だかめっちゃかっこいい。どうしよう。見ようか、見まいか・・・

と悩んでいる内に、舞台が韓国になり。

韓国でもイタリア風吹かして颯爽と歩いていたヴィンチェンツォだったのに、空港出た途端チンケな詐欺師に騙されて身ぐるみはがされて、超カッコ悪い。今までキマっていたイタリア語が急に面白く見えてきて、そこからコメディー路線が爆発、グイグイ引き込まれていった。

韓国ドラマの面白さは、緩急のふり幅が激しいこと。”ど”シリアスな場面でも何の遠慮もなく、”ど”コメディをいきなりぶっこんで来る。正直リアリティはあんまりないけれど、メインだけでなく脇役のキャラクターも愛らしくて、結局違和感なくついていってしまう。

そしてストーリーはジェットコースターのようにアップダウンを繰り返し、主要(と思われた)人物が惜しげもなくすぐ死に、敵と味方が入り乱れ、(いい意味で)後には戻れない状況になってしまう。

全20話中、現在6話。

とりあえずソン・ジュンギは間違いない。
最後まで彼の演じるヴィンチェンツォにどっぷり浸かろうと決意した。

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