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子どもに「あいしている」と伝えていますか?/愛情表現の必要性

皆さん、こんにちは。
モンテッソーリ教育アドバイザーのまりのです。

突然ですが、皆さん、お子さんに毎日「大好きだよ」「愛しているよ」と言葉に出して伝えていますか?
私は努めて言葉にして「大好きだよ」と、我が子たちには、1日に何度も伝えるようにしています。そう思っていても、バタバタと忙しい日には、伝え忘れてしまい、寝る前にようやく思い出して、何の脈絡もなく「あのね!ママは⚪︎⚪︎ちゃんと⚪︎⚪︎ちゃんのことが大好きだよ〜おやすみ!」と言ってみたり。

実は子どもというのは、具体的に愛情を提示してあげないと、愛情を実感することが難しい生き物なんです。
おそらくこのnoteを読んでいるおおよその親御様は、お子様のことをとても愛されているかと思います。当然のように子どもにもその愛情が伝わっているはずだ、と思いたいです。しかしながら、子どもは「大好きだよ」「愛しているよ」と言葉で伝えてもらって、そうなんだな、と納得します。もちろん楽しい休日や食事タイムを共有することでも伝わってはいるのですが、ポイントは「なにも楽しいことがなくても、なにもしなくても、親はわたし/ぼくのことが好きなんだな」と知ってもらうことです。

例えば、とても小さな0-3歳くらいの子どもに対して、
今日はこぼさず上手にスプーンを使って食べることができました。
「上手に食べれたね〜!大好きだよ〜!」
嬉しくて、言ってしまうこともありますよね、悪くはありません。
「ママ、上手に食べられる子は大好きだな〜できるかな〜?」
これは良くありません。条件付けの愛情となってしまいます。

例えば、6-12歳の小学生くらいの子どもに対して、
・食事の後、食器の片付けやテーブルふきを率先してしてくれた
・テストでいい点数が取れた
親のテンションが上がってしまって「ありがとう〜!大好き!」と言ってしまうこと?ありませんか?でもこれも悪いことではないんです。
ただ、
「片付けしてくれない子は嫌いだよ」
「今回のテストは点数いいね!頑張ってお勉強した⚪︎⚪︎ちゃん大好きだよ!」
これは条件付けの愛情表現になってしまいますよね。

親子といえど、むしろ親子だからこそ関係がうまくいかない日というのは、多くあります。子どもに当たってしまった、強い口調で怒ってしまった、何度やめてと言ってもやめてくれなかった、子どもが園や学校で何かあったのかイライラしている、お互いに疲れている・・・書き出せばキリがありませんが、365日を共にしているのですから、色んなことがあります。
なんだかうまくいかなかった。
そんな日こそ「大好きだよ」と伝えましょう。
「〜だから」という理由はいりません。なにもなくても、なにかあっても、いつだって愛しているということを親は子どもに伝え続ける必要があります。

我が家には2人の子どもがいます。
上の子の心のバランスが、うまく取れなかった時期がありました。
ことあるごとに「ママ、きらい」と言われて私は、辛い思いをした時期があります。面白がった表情で言われることもあれば、癇癪の叫び
として言われることもありました。
対応策として、私はあっさりとした態度で「そうなの?でも⚪︎⚪︎ちゃんがママのこと嫌いでも、ママはあなたのこと大好きよ」と伝え続けました。あっさりとした態度、というのは、モンテッソーリ教育の中でとても大切です。
半年くらいそんな日々を送ったところで、だんだん上の子の心も落ち着いてきました。

またある時、幼稚園から帰ってきた子どもの元気がありませんでした。
我が子は帰ってきてすぐに幼稚園の出来事をお話するタイプではなかったので、自分から話したくなるまで、あまり聞かないようにしています。
大人でも仕事から帰ってきてヘトヘトになっているところで、今日は何のお仕事したの?誰とランチ行ったの?と質問攻めにされると、ちょっとゆっくりさせてという気分になってしまいますよね。
しかしお風呂でリラックスしたのか「今日、Aちゃんに追いかけられて、すごく嫌だった。それで抱きついてきたから、僕はやめてって押してこかせてしまったんだ。それでAちゃんは泣いてしまって・・・女の子を泣かせてしまった!でも僕は謝らなかった。僕は悪い子になってしまった」と言いました。
この一件から、何件か子ども同士のトラブルが続きました。
我が子は家でよく「悪い子になっちゃうよ」「僕は悪い子」と言うようになりました。
「ママはそんなふうに思わないよ」とも声かけしましたが、そんな時子どもに一番伝えてほしいこと。それは・・・

⚪︎⚪︎ちゃんが悪い子でも、ママは大好きだよ!

なにか具体的に対策をとる必要がある場合もありますが、まずはこの一言を伝えてあげましょう。その上で、例えば実際に子どもが間違いをしている場合は、話し合ったり、大人が意図的に見本となってどうするかを見せてあげましょう。
また学校や園でのトラブルの場合は、担任の先生にお伝えすればいつもより注意深く見守ってくださるかと思います。

皆さんもぜひ、毎日意識してお子さんに「大好きだよ」「あいしているよ」と伝えてみてください。

#日々の大切な習慣 #モンテッソーリ教育 #子育て #教育


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