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思いがけず岡崎

仕事で愛知県碧南市に伺う用事ができ、片道4時間を運転して南下した週末。
一泊二日のスケジュールを無事に終え、夕食をとり終わったのが20時前。夫に「これから帰ります」の連絡を入れたところ、「こちらは気にせず安全第一で帰宅しなさい」の旨返信を受け、急遽もう一泊する選択肢が誕生しました。

ホテル探しに一時苦戦したものの、最終的に「24時まで入れる大浴場がある」と書いてあった岡崎市のシティホテルに決定。「岡崎城すぐ近く」と聞いても全くピンときていなかったのですが、行ってみるとそこここで見かける『どうする家康』の旗。今年の大河ドラマ、徳川家康の生まれた城でした。

距離とお風呂、金額で選んだ割に、どうやら街歩きも楽しそうな予感。ホテル館内で周辺散策マップを見つけ、翌日帰る前の1時間半をフル活用できるよう、ゆるい計画を立てました。

ホテルからすぐの光る橋。水辺は広くスペースが取られていて、きっとこれから公園になっていくんだろうな、というワクワクがある景色でした

岡崎城

さて、細かな紹介は公式HPに任せるとして。

最寄りの市営駐車場に車を入れて(30分150円・・!)、歩いて城内を目指します。『岡崎公園』という名の公園になっていて、12月半ばながら紅葉もちらほら。ベビーカーを押す人や犬の散歩をする人などなど、のんびりした平日の空気感がなんとも言えず良い感じです。

散策日和のいい天気。石川城に行って以来、わりと石垣に萌えがち
お城に入る前に『龍城神社(たつきじんじゃ)』へお参り。昇龍伝説が残るパワースポットだそうです
こちらは入り口にいたカメ?細かな模様がかっこいい&意外と歯がびっしりで怖い・・ような気もする・・

天守閣への入城料は大人300円。入り口にある窓口で支払います。
1959年に再建された3層5階建ての建物で、中は意外としっかり博物館。お城が発展してきた歴史や城下町の様子、紬や花火、石細工など、伝統産業が紹介されていました。

受付でもらった3点セットと最初のマップ。色合いが柔らかくてのんびり見ていたくなる展示です
タッチパネルで情報が見られるの、とてもわかりやすくて良い・・これはお城の模型ですが、このほかに城下町や家の間取りの模型なんかもありました

階段もしっかり、登り慣れた階段が整備されていて手すりもあるので、移動は本当に楽々。靴を脱がなくて良いのも気軽に登れるポイントかもしれません。(長野県のお城って、靴ぬぎがちじゃない・・?)

天守閣は正直「高い!お城!」という感じでもなかったのだけれど、多分周りに大きなビルがたくさんできたからなんだろうな・・

反対側には雪化粧をした御嶽山も見えていて、「あそこまでこれから帰るのだ・・」と少し果てしない気持ちになりました。

天守閣スペースで押せるスタンプ2種類。龍は干支に準えていたので、2024年だけかもしれません
ぐるりと回って大河ドラマ館やお土産物屋さんの横を通り、立派な門へ。扉が金属でゴツい感じで、なんだかとってもかっこよかった


岡崎市図書館交流プラザ りぶら

各地の図書館を巡り歩いている身としては外せない「まちの図書館」。しかも検索してみたら複合施設になっていると書いてあり、ちょうどいきたい方向でもある・・ということで、寄り道してみたりぶら。
お城から向かうと入った先はまず市民活動センターで、何やら楽しそうな掲示がたくさんありました。

お友だちが増えていきそうな『ボランティア情報まちびとバンク』。アパート情報みたいに端的に、フォーマットで並んでいるのでわかりやすい印象です
気になる講座、催しもたくさん・・
なんだかとってもおしゃれコーナーになっていたジャズコレクション展示室。音楽が流れていて、楽器が展示してあって、ジャズや内田さんのことをあまり知らなくても楽しめます◎
エントランスの天井が素敵
図書館はちょうど休館日でしたが、ひらけていて明るくて良い感じ。こどもコーナーは棚が本当に可愛いサイズで、見やすそうでした

街のお菓子屋さん

子どもたちが好きなういろうを買おうと思って、マップに載っていたお菓子屋さんを目指していたら、道中可愛い洋菓子屋さんを見つけて寄り道。

入り口も可愛い。全部が可愛い

ホールケーキのデザインがたくさんあって華やかで、モンブランとかちょっと見かけない形のケーキに仕上がっていて気になるものてんこ盛りだったのですが、なにせこのあとは4時間かけて長野に帰らないといけない日。ミニサイズのカヌレがあったので、お土産に10個入りを購入しました。
チョコ味と、きび砂糖入りのプレーン。

箱も可愛かった、語彙力がそれしかない。。味ももちろん◎でした

マップに載っていたのはこちらの和菓子屋さん。扉を入ると銘菓がずらり。大福やお饅頭がバラ売りされていて、おばあちゃんが声をかけてくれました。

大通りに面したお店やさん。遠目にもわかりやすくて嬉しい感じ
お目当ての『さんかくういろう1個110円』。黒糖、白、抹茶の3色はどれももちもち甘さ控えめ、子どもたちには白が人気でした

岡崎市観光協会

信号待ちでキョロキョロしていたら「マンホールカードあります」の文字を発見して観光協会へ立ち寄り。内藤ルネさんデザインのピンクをゲットしました。

窓口で「マンホールカードをお願いします」と伝えるだけでOK
ストリートファニチャーがあるのよき。なぜか詰め替え用の水が3つ並んでいるのもよき
トトロ?

籠田公園

図書館と同じく気になる公園。ググってみたらちょうどルート沿いに楽しげな公園があったので寄ってみました。遊んでいる親子、話し合いをしている人たちもいたり、お昼寝しているおじいちゃんもいたり。
イベントもしやすそうな素敵動線でした。そこここに地下駐車場があるのもこの辺りの動きやすさに一役買っていそう。

掲示はどれも、このネットぽいやつ。右奥に見えるのはステージのよう
遊具のあるところ。周りにカウンター席やテーブルがあっておしゃべりもしやすそう。屋根に板が渡してあって、なんだか温もりある色味になっているひと工夫が好きでした
真ん中のテーブルには大きな水場があるのも◎
ちょうど歩いてまわったあたりのマップ。絵になっているの、やはり良いな
籠田公園から岡崎城へ戻る途中、『大名通り』の真ん中もおそらく公園?で、ベンチやテーブルがあちこちに

さてこの辺りでタイムアップ。なんなら少しオーバーぎみで、駐車場までの道のりは駆け足になりました。寄り道しながら1時間ちょっとで公園にも図書館にも行かれる街。シンボル岡崎城を中心に、川辺もあって、お菓子屋さんやカフェ(今回は寄れなかったけれど、気になるところたくさんあった・・)もあちこちにあって、反対側にまで足を伸ばせば、八丁味噌蔵の古き良き街並みもあるそう。

要素は上田市に似ているけれど、やっぱりなんだか、全体まとまっている感じが出ているのはデザインの力なのかな・・歩き回って楽しい街は、昨日まで名前さえ知らなくても、来てしまったらやっぱり好きになれる街。

今度は誰かと一緒に、図書館の開館日に合わせて味噌うどんを食べに来たいなと思っています。







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