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日本ワインの古酒を試飲してみた

熟成した日本ワインはまだ飲む機会は少ないと思います。

もちろんありますが、海外に比べたらまだまだじゃないでしょうか。今多くの人が日本ワインを買っていますので、あと数年したらどんどん熟成した日本ワインがワイン会などにもたくさん登場するのではないかと思っています。楽しみですね。

実際のところ熟成した日本ワインはどうなのか気になるところですが、この前その機会があったので紹介します。

サントリー シャトーリオン カベルネフラン 1979

サントリー シャトーリオン ノーブル 1981

です。

ワインツーリズムやまなしで登美の丘ワイナリーに行き、有料試飲があったのでテイスティングしました。

ちなみに2つで4300円。

安いか高いかはアナタ次第!


ではカベルネフランから。

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ワインの色調はまだ色も濃く素晴らしかったんですが、うっかり動画しか撮らなくてここにあげられませんでしたw

オレンジがかってはいますが艶もあります。

香りはしっかりとあり、熟成の香り、スーボアやスパイスが主ですが、その中にも所々若さを感じられる香り、黒果実の印象もあります。キノコなどをはじめそりゃもう複雑です。

外観と香りだけで感動しました。

味わいも決してピークを過ぎているわけではなく、細かくやわらかな酸、滑らかさがあり、口中でも紅茶やキノコのような香り、ボリューム感もあり後半から余韻まで緻密なタンニンもしっかりと感じます。

僕の好みというのもありますが、飲んできた日本ワインの古酒では相当おいしいです。

しばらく置いてみましたが、へたる気配もなく逆にバランスよくまとまりつつあるような感じでした。

しかもこの年代のカベルネフランて。すげえ。


次は貴腐ワインです。

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正直日本の貴腐ワイン、特に年月が経ったものはほとんどおいしくないことが多かったのですが、このワインは感動しました。

外観は綺麗な琥珀色。

香りも華やか、ドライな印象よりもフレッシュさを感じる香り。

味わいも、はちみつのような甘さからフルーツの華やかさ、心地よい少しの酸味、さらに上質なジャムのように変わっていき、味わいの展開がとても上品。

想像よりまだまだ若く、これはすごい。

価格もそれなりなので、やっぱり同じ価格のお金を出すならどこの国のワインを買うか問題となりますが、今回は貴重な体験をできたということで大満足です。


ワインの状態が良かったのですが、これはワイナリーで飲んだという理由が大きいと思います。

僕は古酒はワイン自体の力より、そこまでどのような環境でそのワインが過ごしてきたかが重要だと思っているのですが、ワイナリーで出されるワインだと適切な環境でほとんど動かされることなく、ストレスがかかりません。


以前ボルドーの古酒、同じ銘柄の同じヴィンテージのワインを2本同時に注文を受けたことがあるのですが、全く違う味わい、熟成度合いでした。

全然違う。

別々に飲んでいればそれぞれの印象がそのワインの味わいと思ってしまいます。

別の酒屋からそれぞれ仕入れたわけですが、これだと本来のワインの味わいというのが分かりません。


古酒でなくともワイナリーで飲むワインの味わいをしっかり覚えて基準にするのも、今後同じワインを飲む機会があった時などに比べられ、それもまた楽しかったりするので少し注意深く試飲するのもおすすめです。

だからワイナリーで貴重なワインがでてるとたくさん試飲しちゃいますが、

あっ、

というまにお金が飛ぶので気を付けてください。


日本ワイン専門ワインバー
高田馬場早稲田口より徒歩1分
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Wine Bar Sirocco
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東京都新宿区高田馬場2-19-8阿部大竹ビル2F
営業時間 18:00~0:00 定休日なし
チャージ・サービス料はありません
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【ワインバーシロッコについて】
https://note.mu/marino_wine/n/naa8c6eef6395



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