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第96回箱根駅伝観戦記(2020.1.2〜3)

一月近く経ってしまいましたが備忘も兼ねて、今年の箱根駅伝観戦記を書きつらねます。

【準備編・観戦場所】

2019年大会は、往路は電車による追っかけをし、復路は6区のみ現地観戦でした。
往路は、1区大手町→2区保土ヶ谷→5区小涌谷というルート。

しかし、2020年大会は、台風17号の影響もあり、箱根登山鉄道が運休。5区の箱根山中まで電車による追っかけをするのは無理だと察しました。

とはいえ、5区の山登りの一番キツイところで歓声を飛ばしたい・・!!という気持ちが勝る。
なので、今年は狙いを一本に絞り、
5区6区を箱根山中の人が居なそうなところで観戦し、箱根に宿泊する
というプランを練っていました。

元々、箱根に宿泊するというのは決めていたのですが、となると予約が非常にシビアです。
毎年、箱根山中の旅館が空いてないか、箱根駅伝が終わった翌日くらいから週一の頻度で調べ始めるのですが、中々出てきません。
この時点からファンたちの次大会に向けた戦いが始まっているのでしょう。
暇な、、、もとい、熱心なファンがいるものです。

まあ、1年先の宿泊予定については、民間サイト(じゃらん、booking .com等々)ではおそらくまだ扱っていないから空きはわかりませんが、、

そして、ようやく見つけたのは6月頃でしょうか。
宿は強羅駅周辺。
駅伝ルート上の宿ではありませんが、コースまで歩いて30分とのこと。
「行けるよね」という安易な考えから予約。
ハイシーズンなこともあり1泊18000円(素泊まり、温泉なし)
お高い、、

とはいえ、宿を無事に確保して、いよいよ2020年大会に臨むことができたわけです。

【準備編・持ちもの】

実は、私は2歳の時から箱根駅伝を現地観戦していたそうです。
しかも箱根・芦ノ湖で。

もちろん記憶はありません。
でもこの時の話は親からよく聞きます。

母「当時、ゴール地点付近は人混みが凄かったからトイレにも中々行けなかった。だから、スヤスヤ眠っていたあなた(私のことです)を置いて場所取りしていたこともあるのよ」

衝撃です。
確かに子供が一人で寝てたら誰も退かせないけど、結構な事案では、、
というか、傍からみたら育児放棄、、

そこから毎年家族で箱根旅行に行っていたので、沿道での観戦も中々に年季が入ります。

長年の経験を踏まえ、今年は以下のグッズを持っていくことにしました。

〈防寒系〉
● カイロ(足裏、貼る用、貼らない用)
● ネックウォーマー
● 登山用の靴下
● 登山用の料理グッズ
● カップラーメン
● インスタントコーヒー
〈観戦用〉
● 折りたたみ椅子
● レジャーシート
● 充電器×2

特に登山用の料理グッズは中々に画期的です。
毎年寒さに耐える身としては、身体を外側から温めるもの(衣類やカイロ系)だけでは、足りないとわかっていました。
なので、身体の内側から温めるものを摂取しなくては!!と意識していました。

しかし、コーヒーを買いに行くようなコンビニも山中にはない。
なので、自分で「お湯」をどう準備するか、、?と思案を重ねた結果が、登山用のワンバーナーとクッカーでした。

使い勝手はどうか、うまく暖を取れるかと手探りの中での前日準備でした。

【1月2日(往路)】

駅伝選手の朝は早い。
でも、それと同じくらいにファンの朝も早い。

今年もツイ廃勢のTweetを見ると、5時にはスタート付近の一列目は埋まってしまったそう。
そんなやべーやつらが私は大好きです。

私はというと、6時にゆっくりと起床。
絆の物語を見ながら、身支度を整えて7時前に出立しました。

車なので幸いにも文化放送が聞けます。
また、助手席に有能な相方がいたおかげで、日テレのTV放送を実況してくれました。
ちょうど高速に乗ったあたりで、朝7時。
区間エントリー変更でタイムラインが荒れていたとは相方の談。
(「吉田圭太くん1区!?」「田澤くん3区かー」「國學院盤石すぎる」etc..)

さすがに朝早く出たからか、9時には箱根到着。
箱根湯本あたりから実際のコースを運転していたのですが、箱根の町が駅伝に染まっていて面白かったです。

箱根湯本駅近くにある青学推しの豆腐屋(でしたっけ?)や、謎に多い国士舘・鼡田くんの横断幕や、東海の幟が並んだエリア。
そして何よりも、台風被害にあった箱根登山鉄道。
後続車がなかったこともあり、思わず小涌園の踏切内で一時停止してしまったのですが、線路が壊れて崖が崩れている景色。。
本当に、今大会が開催できて良かったと思います。

そんなドライブを楽しみつつ、9時過ぎには宿に着きました。
しかしここで鬼門。
宿のフロントが空いていない。。

なので暫くは車のテレビで観戦。
相澤くんと伊藤くんのランニングデートや、1時間5分台の記録、岸本くんの快走、そして我らが臙脂・太田智樹くんのリベンジ!
ここだけでも見ることができて良かったです。

そして無事チェックインして箱根コースへ。
GoogleMapによると、コースまで歩いて30分。
でも、ここは箱根。
ケーブルカーの駅を3駅分登るという苦行が。
しかも沢山着込んでいるせいか無茶苦茶暑い。
汗を掻きながら、ヒーヒーいいながら登頂。
ツイ廃界隈の中には、湯本から数キロ走られた方々もいますが、その界隈の方々に負けず劣らずハードな観戦をしていました。
ペガサス36履いていけばよかった笑

小涌園まで30分くらい歩いたでしょうか。
相方は帰りのことを考えて完全にグロッキーに(悪いことした。反省はしていない)

観戦スポットは、小涌園ユネッサンから少し歩いたところにある場所。
ちょうど岡田美術館があるあたりでした。

閑話休題ですが、岡田美術館も無茶苦茶いいです。
美術はそこまで詳しくないですが、岡田美術館は一日中居られて居心地がとてもいいです。
伊藤若冲や横山大観、東山魁夷。展示されている絵画も名だたる日本の巨匠が多く、お正月の雰囲気も相まって良き。
観賞後の足湯も良きなので是非是非。

話を戻します。
観戦場所についたのは、11時くらいでしょうか。
ちょうどヴィンセントが新幹線だった頃です。
そこからは、途中コーヒーやラーメンを作りつつ、日テレ公式でひたすら視聴。
ただ、山中だったからか、電波が途切れがちだったのが惜しかった、、

そして、いよいよ目の前を選手が通過する時期に。
やはりというか、わかり切っていたことですが、時間が近づくと箱根山中であっても、沿道に途切れることのない人山ができます。

とはいえ、いつもの記録会とかと違うのは、観客の年齢層がオールド層であること。
おそらく、家族旅行やOB旅行で箱根に来る方がついでに駅伝を応援するというスタンスなのでしょう。
いつものレースとは違った牧歌的な雰囲気がありました。

先頭で青学・飯田くんが通過。
そして続々と、國學院、東海、東京国際、、と過ぎていきます。
驚いたのはヴェイパー、ヴェイパーまたヴェイパーの構図。
青と赤の色のコントラストが鮮やかでした。
ヴェイパーじゃなかったのは、法政・青木くんだけじゃないだろうか(私見

厚底=フォアフットの走りになるから、登り坂には適していないという話を聞いたことありました。それだからか、去年は殆どの選手が非厚底でしたが、去年とはうってかわっての厚底ブーム。
靴の是非を論ずるつもりはないですが、1年でこうも変わるものかと唖然としました。

観戦の様子がずいぶんあっさりしてしまいましたが、選手全員が過ぎていくのを見届けると、観客の波が動きます。
観客各々が宿泊している旅館・ホテルに向かうための人の波です。

まずは、みんなが小涌園ユネッサンに向かいます。
ここが所謂ハブ空港のような位置づけとなっており、各旅館・ホテルから派遣されるマイクロバスの発着場になっているのです。

なのでマイクロバスに乗って宿にドナドナされていく観客。
それを横目に我等は歩いて宿まで戻ります。

帰りも同じく30分。
ただし、帰りは興奮冷めやらぬ状態だったちめ、感想をいいながらあっという間の帰宅でした。

やはり、宿を箱根に取っておくと、往路観戦の疲れをすぐに癒すことができます。
それに、温泉に入ったあと、酒を飲みながら、21時からの往路ダイジェスト版を見ることができるのです。
またGoogleMapやあまこまを片手に翌朝の観戦場所を練り直す。
作戦を立てる時間を十分に取ることも1月2日には必要なんです。

またまた閑話休題ですが、この日のためにとっておいた黒龍酒造の九頭龍は最高でした。
ペロッと飲んで酔っ払いに。
まあいつものこと。
こういう節目の時期に美味しいお酒を飲めるのもいいですよね笑

こんなこともできるので、箱根に宿を確保する、これは是非オススメしたいです。
私は来年も1月2日は箱根に宿を取ります。

【1月3日(復路)】

やはりこの日も我等駅伝ファンの朝は早い。

寝惚け眼で朝6時に起床し、お酒が残っているのを自認しながらTwitterを起動。
この日も、みなさんツイ廃の方々は元気でした。

見ていて面白かったのは、6区からレースを追いかける人、特定の選手を見るために計画する人、ゴール地点に朝一から陣取る人。
いろんな楽しみ方をしようとする人がいたことですね。

Twitterって「人種のるつぼ」的なところがあって、それを見られるのがいいですね。
私は真っ当な人間代表として楽しく見てます。

さてさて、昨日の反省を活かしてタクシーを手配しようとしたところ、「もう予約いっぱいです!」と断られ(当然ですね)たため、二日連続歩いてコース上へ。
7時頃に宿を出て、観戦場所についたのは7時半。

この二日でポケモンのたまごがだいぶ孵化しました。やったぜ。

相方は前日の筋肉痛を引きずりながらの再登頂。
おつかれさまです。

6区の観戦地点に決めていたのは、恵明学園跡の近くです。
2019年をもって廃校となった当校。
中継ポイントとして2020年大会も使われるのかと思いきや、定点カメラはなく、学校にもkeep outの柵が立てかけられ、駅伝ファンがよく知る姿はそこにはありませんでした。

ですが、かつての定点ポイントということもあり、各大学のジャージを着た方が続々と恵明学園跡に集まってきます。

こういった裏方の選手も出向いて一緒に頑張っているところを見ると、胸が熱くなります。
学連選抜で出場している流通経済大のジャージもありました。
出場する一人の選手のために、大学部員総出で盛り立てているんでしょうね。
頭が下がります。

すぐ脱線しますね。。
恵明学園跡近くで観戦したと言いましたが、もうちょっと詳細に言うと、恵明学園跡から少し降ったところです。

この記事のトップ写真が観戦場所から撮影した写真です。これが8時時点。人がいません!!

前回もここで見たのですが、ここのいいところは、
○いい感じの開けたカーブになっていて選手を長く見ることができる
○観客が他にいないので、声をダイレクトに届けることができる
○選手の息遣いや足音がよく聞こえる
○選手のコーナーリングをすぐ近くで見ることができる
ことにあります。

今回も周りの観客は1組しかおらず、大分ラッキーな位置どりでした。

そわそわしながら待つこと1時間弱。
まずは先導車(?)が来て、徐に一言。

「あと5分くらいで先頭がきます。心のボルテージを上げて待っていてください」

これは前・山梨学院大監督の上田さんの声です。
ファンをいい意味で煽る素敵なお言葉ですね。
私も、公私においてこんな言葉のチョイスが出来るようなオトナになりたいものです。

そして先頭が通過。
谷野くん、速い。
館沢くん、速い。
島崎くん、速い。
今西くん、速い。

???

もうなんかみんなが異次元の走りすぎてあっという間でした。
走るランナー全員の名前を覚えて、大音声で応援することをいつも目指しているのですが、どのランナーも風のように駆け抜けていくので目で追うことすらままならない。。

誰かが、ノート?Twitter?に書いていたと思うのですが、三浦しをんさんの「風が強く吹いている」でユキが、
"6区なら走と同じ世界にいることができる。でも君は寂しい世界にいるんだね"
的なことを言っていたかと思います。
置いてけぼりの私もそんな感じでした。
まさに、別次元。

なお、半澤くんが通り過ぎるときに関しては、父性を丸出しにして応援していた模様。
多分目が合いましたね、あれは。

そんなんで、全選手が通り過ぎると宿への帰路。
相変わらずドナドナと宿へ搬送される人を横目に、徒歩で詣でる。
徒歩では相方との会話少なめにラジオ実況に夢中に。

館沢くん、57分台?
今西くん、毎度の不遇キャラ etc..

ちょうどタスキリレーが終わったタイミングで帰宅。そしてすぐにチェックアウト。

ここからは、車のため相方の実況に全てを委ねつつ、鈴廣本舗へ(小田原中継所ですね)
つい数時間前に襷渡しが行われたとは思えないほど、通常営業に戻ってました。

選手控え所になっている鈴廣地下駐車場に車を停め、館沢くんや今西くんが収容されていたあたりはどこだろうと思いを馳せながら店内へ。

前日は会社へのお土産を買う時間がなかったため、ここで購入。
程よくおしゃれなもの&箱根感があるものなので、鈴廣は結構オススメです。

買うだけ買ったら帰路。
途中、ゴールシーンだけは見たかったので道中の公園で休憩し、湯原くんのフニャッとしたガッツポーズを鑑賞。

こうして、我等の2020年は始まっていくのでした。
帰宅してすぐに録画を見返すまでがお約束でした。笑


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かなり長文になりましたがいつものこと。
観戦記に関しては、蓄積して備忘的に使うもよし、他の方がみて参考にしてくれるのもよしなので、積極的に使っていきたいと思います。

読んでいただきありがとうございました。
引き続きよろしくお願いします!!

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