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全ては身体症状から始まった

皆さんはうつ病という病気について
どんなイメージを抱いているでしょうか?

『心の風邪』と表現されるだけあって
気分の落ち込みとか、無気力・無感動とか
精神的な部分を思い浮かべる方が多いかと思います。

私もそう思っていました。9年前までは。
今日はその当時の経過を
振り返ってみようと思います。

長くなりますが、良かったらお付き合いください笑

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あれは9年前の春。

背中や肩を中心に、筋肉の張りや凝り
痛みなどに悩まされていた私。
まるで背中に鉄板を抱えているように
完全に凝り固まっていました。

当時、初めての事務職に就いて知ったのですが
座りっぱなしの姿勢って
身体への負担が意外と大きいんですよね。

初めて経験する症状に不安を覚えて
ネットでもたくさん検索をしましたが
特に当時1番不快で不安だった目眩の症状。
これは首を傷めると発生してしまうようで。
いわゆる『職業病』なんだな…と思っていました。

当然放置するわけにはいかないので
まずは整形外科に行きました。
レントゲンを撮ってみても
少しストレートネックの傾向があるだけで
特に大きな異常は無く。

ひとまず理学療法士さんによるリハビリで
様子を見ましょうということになり
マッサージ的なものをしてもらったり
ストレッチをしてみたり
トレーニングを受けてみたりもしましたが
一向に良くなる気配は無く。

仕方がないので、次は整体に行くことにしました。
当時の上司から、『神の手』と呼ばれる
整体師さんの話を聞き
都内にある知る人ぞ知る整体院に行き
施術してもらったところ…

「ご自身が心配しているほど
身体の歪みは無いですよ」と言われ
治療は1度であっさりと終わりました。

こういう東洋医学的なところって
可視化出来るデータがあるわけじゃないので
必要以上に不安を煽ったり
あの手この手で治療を長引かせたり
そういう整体師も少なくないと思うんです。

なのでとても良心的な整体師さんだったと思います。
そんな方がそう言うんだからそうなんだろう…と
骨格の歪みとかでは無いんだな、と思いました。

骨格では無いのなら、筋肉に違いない!と思い
次に試してみたのが、トリガーポイント注射。

でもこれも手応えは無く、結局解決せず…。

そうこうしている間にも、症状は重くなり
これはいよいよおかしいぞ?
もしかしたら神経に異常があるのでは…?
と思い、次は神経内科へ。

それでも異常は無かったんだけど
そんなはずが…と思っていた私は
一生懸命、症状を訴えましたが
やんわりと精神科を提案される始末…笑

納得はいかなかったけど
いろいろ試してるのに症状は酷くなる一方で
不安で押し潰されそうになっていたので
半信半疑で精神科へ行ってみました。

それが『最終地点』になることを
当時は知る由もありませんでした。

精神科で下された最初の診断名は『不安障害』

なんじゃそのふざけた名前の病気は!?と
絶望感しか無かったです笑
だって、こんなに身体に異常を感じるのに
身体的な病気ではなく、精神的な病気だなんて
夢にも思わないですよね?

でもとりあえず抗不安薬を処方され
様子を見ることになりました。

ただ、その頃には身体的症状よりも
それによる不安の症状の方が悪化していて。
納得いかずに半信半疑ではあったけど
反面、もしかしたら本当にそうなんだろうか…?
と思い始めてもいました。

とにかく症状が酷かったので
何かしらの診断名が欲しかったんです。
原因不明というのが本当に不安で仕方なくて。

藁にもすがる思いで抗不安薬で対処していましたが
当時は真夏だったこともあり
心身共にすっかり疲れ切ってしまい
しばらく休職することになりました。

でも、ゆっくり休めるようになったにも関わらず
今度は体がだんだん動かなくなってきてしまい…

本や新聞もただの文字の羅列にしか見えず
読んで理解するということが出来なくなってしまい
自分で傷病手当金の手続きをしていたのですが
平時では30分もあればこなせる作業なのに
いくら説明を読んでも全然飲み込めず
1日掛りでやっと仕上げられる始末。

小学生だった娘の身の回りのことも出来なくなり
段々と自分のことも出来なくなってきて
最後は寝たきりのような状態に…

本当に治るの?このままじゃ死ぬしかない?
と、不安感と絶望感がピークに達していた私は
何度か予約外で病院に行き
しつこく訴え続けていました。

そしてある日。

「入院しましょう」
という言葉が告げられました。

もう本当にショックでたまらなかったし
抵抗もあったし、また別の不安が出来てしまったけど
これでやっと楽になれるんだろうか…?という
最後の希望のような物も見えました。

とはいえ、そういう計画も無く予定外だったので
当日すぐに入院という訳にはいかず
空きが出来るまで連絡待ちということになりました。

多分1週間ほど待機したかと思いますが
不安で仕方なかった私は
「まだですか〜?いつ空くんですか〜?」
と病院に電話をして泣きつき…
本当に困った患者だったと思います笑

そして、2014年の10月。
最初に異変を感じ始めてから5ヶ月後にして
ついに精神科の閉鎖病棟へと辿り着きました。

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…というわけで、今日はここまで。

普段Twitterでもうつ病の話をしているし
特に隠したいとは全然思ってなくて。
むしろ、今まさにこういう症状に
悩んでいる誰かがいたとして。

私の体験談を偶然目にして
参考にしてもらえたら嬉しいと思い
経過や心境を振り返ってみました。

こういう症状で悩んでる方は
本当に毎日不安に押し潰されていて
それを解決するために一生懸命
ネットで同じケースを探し求めてしまうこと…

私自身が良く経験してきたので
そんな方がもしこの記事を目にしたとき
きっと役に立てるはず、という希望も込めて。

ここまでは、まるでジェットコースターのように
激しく振り回されていた
『不安障害』という病気の話でした。

新たに『うつ病』という診断名が下された
入院生活の様子や思い出などは
また改めて振り返ろうと思います。


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