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精神疾患を抱えた私が、就労移行支援事業所を通して障害者雇用で就職を決めた話。

どうも、「普通になれなかった人間」シンリです。

前置きとして、特定防止のために、
一部フェイクを含んでいたり、
投稿時期がリアルタイムじゃなかったり、
わざと詳細を書いていないことがあったりします。

話の大筋に影響はないので、そこは安心してお読みください。

【通所の経緯と、私に現れた変化】

実は、私シンリは、とある就労移行支援事業所に通所しておりました。
(一部の人には、説明が面倒なので「仕事」って言ってました。嘘ついてごめんなさい無職でした)

いくつかの施設を見て回った中で、支援員の皆様がとても優しく気さくで、事業所の明るい雰囲気が一番肌に合ったため、見学してすぐにそこに通うことを決めました。

とはいえ、当時は(マシになってきていたとはいえ)まだ、鬱の症状が色濃く残っていた状態。

起き上がれるし動けるけれど、
他人なんて心から信用は出来なくて、自分から誰かに声をかけるなんて嫌だ、しんどい、何をするにもつらい、
そんな感じでした。

しかし、毎日同じ時間に起きて、同じ電車に乗って、細かい作業をする訓練をして、ビジネスマナーを学んで、
そんなことを繰り返す中で、私に変化が現れていきました。

「おはようございます」
「こんにちは」
「ありがとうございます」
「すみません」

社会では当たり前とされる挨拶、それがいかに出来てなかったか、思い知らされると同時に、
通所していく中で、少しずつ出来るようになっていっている自分に気付いたのです。

そして、優しく話しかけてくれる他の利用者さんと話すうちに、私自身も他の利用者さんに声をかけることができるようになっていったのです。

つまり、就労移行支援事業所に通うことにより、内向的で無口だった私は、気さくかつ礼儀正しい人間になったということです。

いやいやそんなまさか、とお思いの方もいるでしょう。
マジです。

人は環境によっていくらでも変化する、その事を改めて認識した次第です。

【就職が決まるまで】

さて、そんな私がいかにして就職を決めたか。

その就労移行支援事業所では、職場の見学や実習にも力を入れていました。

ある日私に、とある企業の職場見学の話が回ってきたのです。
行くだけ行ってみない?って感じで。(無理強いはされてません)

その会社は、日本全国に支店のある、それなりに規模の大きいメーカーでした。

私自身が、前職が工業系であること。
接客や電話応対には不適である一方、黙々とした作業には適性があると判断されたことから、支援員さんから見学を勧められるに至ったようです。

支援員さんと共に職場を訪問すると、人事の偉い人が自ら、社内を一通り案内してくださいました。

(ほぼ意味を成さない殴り書きではあるものの、とりあえず形式上の)メモを取りつつ説明を聞き、その日は終了。
翌日か翌々日くらいには、お礼状を書いて送りました。

そして、次に支援員さんから告げられたのは、「〇〇(企業名)さん、受けてみない?」ということでした。

なんでも、話を聞く姿勢が良かったのか(雑なメモ取ってただけなんだけどな)、
それか工業系の職歴があったのが良かったのか、
ともかく、職場を案内してくださっていた人事の偉い人からかなりの高評価を頂いたそうで。

これは仕事を決めるチャンスかもしれない。
社内は綺麗だったし、環境も良さそうだったし、土日休みだし、何より一刻も早く無職から抜け出したかった私は、パパパッと履歴書を仕上げて送りました。

そこから先はトントン拍子に話が進みました。
書類選考を通過し、簡単な面接があり、
その場で「実際の職場で実習してみないか」と打診があり、
なんと1週間フルタイムの雇用前提実習に臨むこととなりました。

慣れない仕事(しかもフルタイム)で疲労が溜まり気味だった以外は、特に問題もなく。
最終的に、人事の偉い人からは「採用対象として見たい」と、高評価を頂くことができました。

そうして実質的な内々定が出たわけですが、
ここで、私は、それを承諾するか断るかの選択を迫られることになります。

とはいえ、それ以上就職活動を続けようという気もなく。
他の求人と比べるまでもなく条件は良い方だったこともあり、私はそれを承諾しました。

こうして私は、就労移行支援事業所を通して、就職を決めた(内定を得た)のです。

【まとめ】

就労移行支援事業所に行くなんて、就職までの道のりとして遠回りで、時間と交通費の無駄。
そう思っていた時期もありましたが、結論から言えば、通所して良かったです。

人間的に成長できた、特に社交性が磨かれた、というのもあるのですが、
職場見学に行ってから内定が出るまでは、ほぼ最短ルートだったと思います。

職場見学の前にも、他の企業に履歴書送ったりとかしてたんですけど、落ちたのは5社以下です。

一人で就職活動してたら、もっと沢山落ちてたかもしれないし、もっと時間がかかったかもしれません。

障害者雇用枠なので非正規扱いになってしまうのが少し悔しいところではありますが、
障害者雇用で正社員というのはかなり厳しい(わりと絶望的)らしいので、仕方ないですね。

とはいえ、非正規としては賃金は悪くないほうですし、嬉しいことに昇給もあるので、それを楽しみにこれからも頑張りたいですね。
(何にせよ、収入ゼロよりは余程マシ!!)

ここまで支えてくださった支援員の皆様には感謝しかありません。
多分ここで書いても本人らには届かないと思うし、届いたとしても私の事とは分からないとは思いますが、それでも、ありがとうございましたと言いたいです。

ちなみに定着支援なるものがあり、文字通り、就職後も、職場で働き続けられるようにサポートしてもらえます。
仕事で何かあっても相談できる場所があるというのは、思った以上に心強いものです。

以上の経験から、
身体・精神・発達のいずれか(あるいは複数)に障害を抱えていて、手帳を持っていて、なおかつ仕事を探している方は、
是非、就労移行支援事業所に行ってみて欲しいと思います。

私のようにスムーズに仕事が決まるとは限りませんし、実際に通ってみると紆余曲折あるかと思いますが、その時間や努力は、無駄にはならないはずです。

施設ごとに方針や雰囲気の合う合わないがあると思いますので、通いやすい範囲内で複数見学するのがベストだと思います。

一人でも多くの、求職中の障害者の方が救われますように。
ひとつの例として、参考になれば幸いです。

サポートして頂けますと、私が甘いものを食べるなどしてニコニコする時間が増えます。