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🌸#5 現代人は四角いお豆腐メンタル!?昔の丸いおもちメンタルに戻ろう


↑の続きです。


いつから日本人の性質が変わってしまったの?

昔の日本人は意外とどうしようもなくて、おおらかで、結構ずうずうしくて、好奇心旺盛のチャレンジャーでした。

そんな日本人が、いつから現代人のように完璧主義で失敗をおそれてチャレンジしない、潰れやすい四角いお豆腐メンタルになってしまったのか。

崩壊の始まりは、明治時代から。
鎖国という長いひきこもりをやめた日本が開国をして、ようやく目にした欧米は、とんでもなく発展していました。

「うそ! 私の国の技術力や経済力って低すぎ!? このままだと侵略されちゃうかも!?」

と焦った明治政府は、欧米に追いつけ追いこせで、

「日本は文明国なんです!」
「日本はこんなにすごいんです!」

と急いで、たくさんの伝統文化を壊して国際化アピールしました。

着物→洋服
和食→洋食
ちょんまげ→短髪
木造の建物→レンガの建物
などなど…

明治~大正時代は和洋折衷で独特のおしゃれな空気があって、私の好きな時代の一つなのですが、悲しいことにこの時代に、日本人が大切にしていた“おおらかさ”が消されてしまいました。

明治維新が良かったのか悪かったのかの判断は、歴史の専門家さんにお任せするとして、少なくとも明治時代に日本はそれまでの「のほほん気質」から「ピシッと気質」に変わってしまったのは事実。

この頃に、スーツを着て会社に出社するというサラリーマンという職業が生まれました。
地元で家族みんなで農作業して働くよりも、スーツを着て働けば、家族を夫一人だけで養える。
「天候にも左右されずに安定した給料がもらえる! これはいいぞ!」と仕事を求めて農村から大勢が上京してせっせと働き始めます。

ちなみに、専業主婦もこの頃生まれました。
サラリーマンが誕生する前まで、庶民は共働きが当たり前だったんですね。
農業は一族全員参加の重労働だったので、「サラリーマンの妻になれば家事だけに専念すればいいんだ!」と女性にも歓迎されたのです。

時代は昭和になり、世界中と戦争するようになると、ますます「のほほん」とはしていられません。
上官の命令通りに動かないと作戦は成功しないので、ピシッと四角に真面目な人が求められたわけです。

戦後、ようやく「のほほん気質」に戻れるかと思いきや、荒れ果てた国を前にそんな余裕はなく、復興のためにひたすら働きました。
日本人はなんだかんだ真面目なので、せっせと一生懸命頑張ったところ、とんでもなく経済が成長しました。

外国から「日本はもう終わりだな。あと百年くらいは貧乏だろうな」と思われていたのに、気がついたら好景気! みんなお金持ち!
国民のほとんどがお金持ちになるという、わけがわからないレベルの急成長をしました。
たとえるなら、よちよち歩きだった赤ちゃんが、宇宙飛行士になってロケットで飛んで月まで行くような奇想天外な感じです。

バブル崩壊後に、待っていたのは頑張っても報われない地獄。
真面目に働いても給料はほとんど増えない。
それなのに、税金は増える。負担だけは増えていく。格差は広がるばかり。

頑張っても報われないことほど、心にダメージを受けることってないですよね。
これじゃあ疲れちゃうし、メンタルもやられてしまいます。

今こそ、みんな「のほほんおもちメンタル」に戻るべきです!

■よりも●がいいよ


日本人は明治維新でも戦後の高度経済成長でも頑張りすぎるくらい頑張ったし、もうここら辺で経済的な豊かさを求めるよりも、精神的豊かさを求めることに戻っていいと思います。

無理して頑張れば相応の報酬がもらえた時代は終わりましたし、生きる上で一番大事なことは自分の心が満足しているかどうかですからね。

お豆腐メンタルを型にぎゅうぎゅうと押し込めて四角にするよりも、ぺったんぺったん叩かれても柔らかく伸びて受け流す丸いおもちメンタルの方が強いです。

京都にある禅寺、源光庵の「悟りの窓」と「迷いの窓」も、「四角よりも丸がいいよ」って言ってますし!

源光庵の「悟りの窓」と「迷いの窓」

写真素材:京都フリー写真素材さま


左の丸い(円)窓が「悟りの窓」で、右の四角の窓が「迷いの窓」です。

悟りの窓の円型は「禅と円通」の⼼を表し、円は⼤宇宙を表現しています。
円迷いの窓の⾓型は「⼈間の⽣涯」を象徴し、⽣⽼病死の四苦⼋苦を表しています。

源光庵公式ホームページより

四角は苦しみで、丸(円)は完全であり自在であること。
難しいことは分からないけれど、禅宗も言ってるとおり、やっぱり丸い方がいいみたいです。


【まとめ】こんな時代だからこそ、お豆腐メンタルよりもおもちメンタルに戻ろう!

現代人に多い「完璧主義で壊れやすい四角のお豆腐メンタル」よりも、本来の日本人にあってる「おおらかで叩かれても伸びるだけの丸いおもちメンタル」に戻った方がラクだし、人生楽しいんじゃないかなー。

失敗しても笑い飛ばして気にせず、面白そうだなと思ったことにはチャレンジしてみる。
それが日本人のもともとの気質なんですね。

「そうは言っても特に面白そうなものなんてないなー」と思った方は、小泉八雲先生が日本人について書き残した先程の名言の続きをどうぞ。

もし面白いものが現れてこないなら、それを見つける旅に、自分の方から出かけてゆくのである

『日本の面影』小泉八雲

さあ! 丸いおもちメンタルになって、面白いと思うものを見つけに出かけましょう!

あらあらかしこ(*ˊᗜˋ*)ノシ


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