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水出しコーヒーをじゃんじゃか仕込む夏

水出しコーヒーにはまってしまい、冷蔵庫の在庫がなくなくと、数日分まとめてせっせと仕込んでいる。

アイスコーヒーは大好きなのだが、水出しコーヒーを仕込んだのは今年がはじめて。もうすっかり冷蔵庫の常連になっていて、あると安心、なくなると心許ない。そんな水出しコーヒーの好きなところを、思いつくだけ、書いてみようと思います。読んでくれたひとの、夏のお楽しみになればうれしい。

ここでまずは、わたしが作っている水出しコーヒーのレシピを。

  • 細かめに挽いたコーヒー粉 25g

  • 水 500ml

ドリップ用より少し細かめに挽いたコーヒー粉を、お茶パックに詰めて24時間浸水させるのみ。

特別な道具やテクニックがいらないところも、非常にナイスなドリンクなのだ。わたしが水出しを仕込んでみよう!と思い立ったとき、買い足したのはお茶パックくらい。ふだん使っているコーヒーサーバーで仕込んでいる。

容器は、急須やタッパー、お茶用のボトルなどなんでもいい。お茶パックは二重にすると、粉がもれることもないので、おすすめだ。(むしろ1枚だけだと、隙間から粉が出ちゃうので気をつけてね)

さて。こうしてできあがった水出しコーヒー、すっきり飲めてほんとにおいしい。夫はコーヒーを飲まないので、500mlずつ仕込んでは、ちみちみ飲んでしあわせを感じる日々である。

まず推せるシチュエーションとしては、帰宅後すぐだ。仕事帰りでもあそび帰りでも、なんでもいい。とにかく今年も炎天下になるであろう、夏。帰宅後すぐに冷蔵庫を開けると、水出しコーヒーが備わっているのを想像してみてほしい。一気に“涼”だ。エアコンをつける前に、まずは水出しコーヒーをくいと飲みたい。

つぎにわたしが気に入っているシチュエーションが、料理中にちみちみ飲むこと。火を使う料理をするのが、少し億劫になってくる季節である。夕飯の準備をしていて、暑いしのどが渇いたけれど、まだビールを開けるのも忍びないな、というとき。ここは水出しコーヒーの出番であり、スッと気分転換にもなるのでおすすめだ。

それから、朝食後の出勤までの束の間タイムにも、すごくいい。化粧をしながらとか、スケジュールを確認しながら、とか。特にわたしが水出しコーヒーのありがたみを感じるのが、和朝食の朝である。パンの日はほぼかならずコーヒーを飲むのだが、ごはんにお味噌汁となると、お茶を飲むことがほとんどだ。そうすると、食後にどうしてもコーヒーが飲みたくなる。「ちょっとひとくち……」と切望したときに、すぐ飲める頼れる感よ。コーヒーラバーの方なら、朝にコーヒーを飲まないと落ち着かなくなるこの気持ち、きっとわかっていただけると思う。

このように、わざわざドリップをするまでもないけれど……というシチュエーションに、水出しコーヒーがすっぽりはまる。豆を挽いたり道具を選んだり、お湯を注いだりといった、ハンドドリップの工程ももちろん楽しいのだが、隙間時間にすぐ飲めるしあわせも、尊い。それを水出しコーヒーが叶えてくれた。気兼ねなく飲めて、それはまるで「麦茶かよ」という身近な存在感なのだ。おしゃれなグラスに氷をたっぷり入れて楽しむのもいいが、ばあちゃんちのような素朴な「コップ」も似合う。

家で作る水出しコーヒーのおかげで、コーヒーとの距離が、またググっと近づいたような気がしている。

梅雨が明ければ、夏本番。水出しコーヒーをじゃんじゃか仕込んで、少しでも涼やかに夏を乗り切りたい。

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