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ライドシェアだけじゃないGrabアプリを存分に使いこなす方法

こんにちは。マリーナベイ・サンズ公式noteです。

以前、こちらでシンガポールでタクシーを上手に使いこなすためのnote「シンガポールのタクシー利用術徹底解説」を公開しました。

シンガポールの交通事情は非常によく整備されていて発達していますが、実際のンガポールでの車の運転はなかなか難易度高めです。そこで前回はタクシー、今回は東南アジアで積極活用されているアプリ「Grab」についてご紹介したいと思います。

このGrab、主要業務である配車サービスが非常に便利なのはもちろんですが、それ以外にシンガポール滞在中ぜひ体験していただきたいサービスが

GrabPay

GrabPayとは、一言で言えばApplePayのようにスマホをお財布化できるアプリのこと。提携先店舗なら、クレジットカードを提示せずにスマートに支払いすることができます。海外だからこそ、出来ればあまり現金をたくさん持ち歩かずスマートに決済したいもの。ということで、今回は「GrabPayでGrabを活用する方法」をご紹介します。

1 : そもそも Grab とは

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2012年にマレーシアで創業したGrabは、当初「My Teksi」としてタクシー配車サービス業務を開始しました。その後事業拡大に伴い Grab に名称変更、東南アジアから UBER が撤退した関係で東南アジアにおける主要配車サービス事業として順調に成長を続けています。

アプリは現時点で通算7,200万ダウンロードを突破、210万人以上のドライバーが8カ国156都市で業務を遂行しています(2018年1月現在)。サービス開始当初は配車サービスがメインでしたが、今では各国で事業を拡大。決済サービス「GrabPay」も各国で多くのユーザーに利用されています。

2 : GrabPayで支払うと何が便利か

それはやはり「支払いに現金がいらない」点に尽きます。そもそもアジアでQRコードが支払い方法として急速に広まった主な理由は「現金を扱う行為に伴う両替などの諸作業をスキップできる」そして「現金を所持しているということから発生する諸問題(偽札、強盗など)のリスクを下げることができる」など。旅行者としては、両替をしなくても支払い可能になるのもとても便利です。

ご旅行や出張で、Grab やGrabPayを使用する際に注意して頂きたいポイントが「GrabPay のトップアップは原則返金不可」だという点。一旦トップアップしたら使い切れなくても返金はされないので、アプリへのトップアップ(課金)はこまめに少額ずつ行うようにしましょう。初回トップアップ時に利用カードを設定すれば、次必要な時には素早く簡単にトップアップできます。

3 : 早速登録、そしてトップアップ

では早速Grabアプリに登録してみましょう。まずはGrab公式サイトからアプリをダウンロード。GoogleアカウントFacebookアカウント携帯電話番号でアカウント登録できます。アカウントの作成時はSMSでの認証が必要なのでSMSを必ずチェック(尚シンガポールで設定時、日本の携帯番号で SMSの認証コードを取得できない場合は海外でのモバイルデータ通信をオンに設定し直すと解決することがあります)。

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個人情報の入力が完了したら今度はクレジットカードの登録です(日本発行のクレジットカードなら、まず問題なく登録できます)。クレジットカードを登録しておけばGrabの配車サービスの利用やGrabPayでの買い物、どちらの支払いにも使用できるので便利です。

ここで注意点。クレジットカード登録をせずにGrabアプリにトップアップは、以前シンガポール国内のセブンイレブンで対応していましたが、残念ながら現在はサービス終了しています。

クレジットカードを登録したら早速トップアップ。メニューを選択すると、まだトップアップ前のため「GrabPayクレジットがありません。トップアップしてください」という内容のメッセージ(以下参照)が表示されます。ここで「Cards and Wallets(カードおよびウォレット)」を選択すると、先ほど登録したクレジットカードが表示されます。

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トップアップ画面に移動しました。ここで「1. 金額を選択」します。

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次が「2.支払い方法を選択」。トップアップの金額は3種類から選択できるので、登録済みのクレジットカードを選択すると「CONFIRM(確認)」ボタンが選択可能になります。クリックしたらトップアップ完了です。

4 : Grab を呼んでみよう。

さて、準備は整いました。では早速Grabを呼んでみましょう。呼ぶ際に気をつけたいポイントは3つ。

1:ドライバーが見つけやすい、車を停めやすい場所で待つ

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今回は、イーストコーストパークの駐車場から、オススメギャラリーエリアのギルマンバラックスに移動してみます。

ドライバーにわかりやすいよう、駐車場の入口名(ここではE2)を明記しています。この入口は乗降車に使われる場所なので設定を終えたら歩道に出て車の到着を待ちましょう。

見つけやすい場所がわからない場合は、最寄のホテルや大きな建物まで移動するか、周囲の人に聞いてみましょう。候補の住所を入力すると一番近い場所がリストアップされます。リストが明確であればあるほどピックアップ場所がドライバーに正確に伝わるので、お互いが見つけられないなどのトラブルを避けることができます。

それでも不安な場合は、チャット機能(右下の吹き出しをクリックするとチャット画面に切り替わります)を使って、待機してる場所の写真をドライバーに送付するという裏技もあります。

2:行き先をなるべく正確に入力する

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今回はギルマンバラックスに行きます。ギルマンバラックスは元英国軍の駐屯地。非常に広いので、数多くのアートギャラリーがあるのですが、その分、行き先に「ギルマンバラックス」と指定しただけではいったいどのブロックで停めればよいのかわかりづらいのが難点。このため、どのブロックで止めて欲しいかまで情報を入力しています。

このように行き先を明確に入力することはとても大事です。例えば、チャンギ国際空港に行く際、どこのターミナルか、荷物はいくつか、人間は何人乗車するかなどの情報がわからないと、ドライバーは「荷物が全部積めるのか」「空港のどこに停めればいいのか」判断することができません。なるべく細かく明記すると後々のトラブルを避けることができます。

設定が終了すると「ドライバーが乗車ポイントに到着するまでどのくらいかかるか」が表示されます。その時間を確認して「Book JustGrab (JustGrabを予約)」をクリックしましょう。

尚、Grabは呼ぶ車種、大きさも選択可能です(選択により値段が変動します)。たとえば、JustGrabは最も安価な通常タイプですが、乗客は4人までしか乗れません。その時の状況に合わせてオーダーする車を的確に選ぶようにしてください(詳細は公式サイト、またはアプリからの選択画面をご参照ください)。

支払い方法はGrabPay、現金、クレジットカードが選択可能です。現金を選択すると、お釣りがない場合もあるので、現金を選択する場合はお釣りがないように支払いましょう。

3: あくまでも一般車の配車サービス。知り合いに乗せてもらうつもりで

車がやってきました!Grabは一般の自家用車が研修とドライバー契約を経てサービスに対応するシステムです(一部タクシーが重複登録している場合もあります)。友人や知り合いの車に乗せてもらうような気持ちで、乗車時にはまず挨拶しましょう。簡単に「ハロー」だけでかまいません。

乗る前に、自分が呼んだ車かどうかナンバープレートで確認、乗り込んだらドライバーに行き先確認を必ず行いましょう。(英語が不安なら予約のアプリ画面を見せるだけでもOK)。

乗車中は、友人や知り合いの車に乗車させてもらっているような気持ちで車内を汚さない、大声を出さないなど節度を持って乗車しましょう。なお、シンガポールではGrabだけでなくタクシーでも、車内での飲食・喫煙は一切禁止されています。

今、どこを走っているのか、目的地に何時に到着するかは、アプリ内の地図でライブに確認可能。乗車前に金額は決定していますし、カードやGrabPayなら自動支払いですから、現金払いを選択したのでない限り目的地到着時にすることはたった1つ。

Thank you! (サンキュー!)

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ぜひ、笑顔と共にドライバーにお礼の気持ちを伝えてください。そして、気持ちよく利用できたときにはGrabアプリのフィードバックでドライバーに5つ星を送ることも忘れずに。

Grab配車サービスの使い方に関してはこちらの記事「シンガポールで欠かせない「GRAB」を快適に活用する方法」もぜひご参照ください。

5:GrabPayで買い物をしてみよう

では、店舗でGrabPayを使って買い物する場合はどうすればよいでしょうか。こちらもとても簡単です。

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まず、店舗内に「GrabPay」のQRコードがあることを確認しましょう。(写真右端のQRコードが支払いコードです)GrabはGrab Foodというデリバリーサービスも行なっています。しかしGrab Foodで注文できてもGrabPayは受け付けていないお店もありますから気をつけて。必ず確認するようにしてください。

確認が済んだら、注文です。今回は2枚で5Sドルのクッキーの注文に挑戦。実際に支払いを行う場合はアプリを起動して「Pay (支払い)」を選択します。画面がカメラに切り替わるので、アプリ内カメラでQRコードを読み取ります。

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QRコードを読み取ったら金額を入力する画面に切り替わるので金額を入力し、右にスライド(OKという意味)して支払い完了です。(心配な場合はスライド前に店員さんに画面を見せて目視確認してもらうとより安心です)。

GrabやGrabPayは使用するとポイント(GrabRewardsPoint)が貯まる仕組みになっています。貯まったポイントを使って割引を受けられるので、使えば使うほどお得になります。ちなみに、Grabはシンガポールだけでなく東南アジア諸国にもあるので、シンガポールで稼いだポイントをマレーシアで利用することもできます。東南アジアの複数の国に出張、旅行を予定している方はぜひ色々な国でGrabを活用してみてください。

現金不要で会話も不要、それでも確実に目的地に到達できるGrabに、少額の買い物を両替いらずでできるGrabPay。どちらも旅行者や一時滞在者にとっては非常に便利で強力なツールです。ぜひ使いこなしてよりお得で楽しい滞在にしてください。

それでは、マリーナベイ・サンズで皆さまのお越しをお待ちしています。

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