怪物
6月2日に公開された 怪物
是枝監督×坂本裕二脚本×坂本龍一で創り上げられた作品
あらすじはこちら▽
ひと言でこんな作品と説明するのは難しいですが、
自分なりの言葉でいうとすれば……
"交わるのが難しい生きづらい世の中" を表現した映画です。
母親からの視点
担任の先生からの視点
子供たちの視点
と大きく3つに分かれて本当に起こっていたことは何なのかを探りながら物語は進んでいきます。
3つの視点で描かれていて、どの視点にたってもしんどい…….
劇中に出てくる
「本当のことはどうだっていいの、あなたが学校を守るのよ」
が変に脳にこびりついて離れません。
会社とかの組織に所属していると時に実際に起こった事実を捻じ曲げられないことがあります。言い方を変えると組織を守る為に誰かを犠牲にする。
自分と状況が重なってみえて
気付いた頃には涙がツーっと頬をつたっていました。
この世界は自分らしくというのを口では言っていますが、結局は普通の感覚を求められていて、”男の子は女の子が好き” ”女の子は男の子が好き”みたいな”普通”の感覚。それが違えばこの世界では”怪物”になる。
よりくんは、可愛らしい男の子で女の子と仲良くしたり好きになる対象も男の子なのがよりくんの普通、それを周りからは化け物扱いされて理解してもらえない苦痛、それに慣れてしまっているのが見るに耐えなかった…..
そして、みなとも自分の人とは違うセクシャルの部分にきづいていたが周りの目を気にして相談できずにいた….そんな時によりと出会ったんだなと….
中間部分の2人の世界はとても綺麗…
恐らく同じ悩みを抱えていた2人、想いが交差する瞬間がすごくキラキラしてみえて、このまま幸せに生きてほしいなと思います。
(この部分を見た時に君の名前で僕を呼んでを想い出しました。)
この作品は映像が素敵なのでお時間あれば是非。
そしてそして、出てくる俳優さんがめちゃくちゃ豪華。
みなとの母親を演じるのは安藤サクラ、担任の先生役に永山瑛太、校長に田中裕子さん、瑛太の恋人役に高畑充希がちょい役で出てきます。
坂本作品常連の俳優さん達で鳥肌たちました。
坂本裕二さんの作品は、ちょっとクセのある生きづらい人々を主人公にして描いてくれるので、なんだか温かみがあるので好きです。
観終わった後ですが、もう一回みたいと思わせてくれましたし、
怪物はノベライズ本、シナリオ本も出てるので何回も読み直したいです。
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