一番怖いのは人間なのかもしれない....

忌怪島公開初日にみてきました。
ホラー映画はほんとに久しぶりで、
今回何で見たのかというと推しの西畑大吾君が主演作品なのが大きな理由
なのですが…….
ホラー映画と思う程、心動かされる場面がありまた見たいと思う程よかったので感想をまとめていきたいと思います。

あらすじ
未だシャーマンが棲む島
その島でVR研究を行う片岡友彦と
チーム「シンセカイ」
突然のシステムエラー、突如出現する赤いバグ
シャーマンは語る、
「それは”イマジョ”じゃ…」
交わり始める異世界と現実世界
瞬く間に島を覆う怪奇と死ー。
”イマジョ”との関係は?
彼らは謎を解き明かし、生きて島を脱出することができるのか・・・!

※シャーマンとは地元ゆかりの霊媒師のこと


じわじわくる怖さ

忌怪島という離島が舞台(実際は奄美大島)
島の閉鎖感がここから逃げられないという恐怖をあおってきます。
異世界と現実世界を行き来するイマジョ
どこに現れるか、いつ出てくるのか分からない恐怖が怖かったです…
そもそもこのイマジョとは何なのか….

どこの地域にも存在している、表ざたにしていない昔の話
イマジョ伝説もそのひとつです。
イマジョは奄美大島に居たある家のヤンチュとして仕えてました。
このヤンチュとは、奴隷のような扱いを受けていた身分の人。
長い髪が綺麗な女性でした。
家の主人に愛されそれが正妻の怒りを買い、残酷な殺され方をしてしまいます。彼女の死後、主人の家では不幸が続きました。
強い恨みが怨霊となり彷徨い続けているという言い伝えがあるようです。

実際にこの背景のシーンがでてくるのですが、もう見るに堪えない程残酷でイマジョに気持ちが入ってしまい劇中涙が出てきました。
”イマジョ”という怨霊をつくってしまったのは生きている人間で、どの世界でも一番怖いのは人だなとつくづく思うのでした。

そして、そのイマジョが亡くなってからも苦しめられている者たちもいて、
島の閉鎖感とあいまって苦しい感情になってしまいました。
やっぱりどのコミュニティーでもそうですけど、何か変わった事、普通ではないことをすると人ってはぶられたり、変な子というレッテルとはったりすると思います。地元にもそういうものが存在していたと聞きます。
子供のころだけではなく、大人になった今でも距離を置き仲間外れのようにすることはありますよね。
でもそれはくだらないことだし、他の面もみてその人自身をみてほしいなと
だからこそ、しげるさんにとってのりんちゃんは唯一心を許せる存在だったと思います。そこの関係性にも注目ですね。

友彦くんの成長

主人公片岡友彦(演:西畑大吾なにわ男子)
天才プログラマーの友彦くんは人間に興味はなく
人がいない仮想空間、そしてそれを共有したいと思いこのシンセカイチームへ参加します。
はじめの頃は目に力が宿ってない感情がないようにみえたのですが、環さんやシンセカイの仲間と交流することでこの世界で生きたいと思いはじめたのが全身で伝わってきました。
人の成長を見守っているようで彼に没入しましたし、
やはり彼は表情の演技で人の心を動かせる人だなぁと関心しました。

ただのホラー映画でなく、人との関わりでおこる闇の部分や仮想空間と現実を融合していきながら物語がすすんでいくのでみていて考えさせられもしたし感動しました。
ホラー苦手という方でも楽しめる映画となっていると思うので是非。










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