豆知識「スキーマ」

●スキーマ

考え方の癖のこと。全ての人がいろんなスキーマをもっている。いいスキーマも悪いスキーマもあるし、良くも悪くもないスキーマもある。

幼少期の悪い環境に適応するために作られたスキーマが大人になって環境が変わっても残ったままのものを教科書的には「早期不適応スキーマ」という。教科書的には18個に分類される。

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実際には、大人になってからトラウマ的な出来事で不適応スキーマが生まれることもあるから、「早期」の範囲はとても幅広い。50代の人は30代まで「早期」とすることもあるらしい。

悪いスキーマは大きな傷つきがきっかけとなり作られるだけでなく、小さな傷つきでも、それがたくさん繰り返されても作られてしまうようです。

早期不適応スキーマは教科書的には18個だけど、もっと細かくしてもいいし、早期ではないけどもってる不適応スキーマでもいいし、とりあえず自分が持ってるスキーマを把握して、それがいいやつなのか悪いやつなのか判断できるようになると、中核的感情欲求をみたすのに役に立つ。

悪いスキーマは中核的感情欲求を満たすのを邪魔してしまう。そして、中核的感情欲求が満たされないと、「やっぱり〜〜だ」と悪いスキーマをさらに強めてしまって悪循環になる。

いいスキーマは中核的感情欲求を満たすのに役に立つ。中核的感情欲求が満たされると悪いスキーマが薄まって、いいスキーマが濃くなる。そうすると、悪いスキーマと中核的感情欲求の満たされない負のサイクルが緩んでくる。

いいスキーマにたくさん気がつけるようになって、中核的感情欲求もたくさん満たされると、スキーマと中核的感情欲求のサイクルがいいものになって、どんどん悪いスキーマがなくなって、いいスキーマが増えてきて、行動や考え方が変わってくる。

スキーマは考え方の癖。

スキーマ療法の目的は中核的感情欲求を満たすこと。

スキーマは中核的感情欲求との関係がとても強い

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