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お城で暮らす
今のお家をとても気に入っていて、自分のお城だと思っている。
白くて、きれいで、静かで、満たされた気持ちで暮らせるようになっている。趣味のものは本と化粧品とお酒しか置かず、他は整然とさせるのがこだわり。
あとは景色が綺麗なら最高なのだけれど、都心の低層階でそれは叶わない。
本当は窓の外を眺めてぼんやりしたり、家までの道を見つめて恋人や妹がおとずれるのを待ったりしたいのだが、できないので困っている。
閉じ込められる感覚は好きなのだが、それは窓の外との対比があってこそなので、良い景色がないのはいただけず、代わりに絵画を飾ろうかなどと考えている。
外に出るのは仕事とピラティスとたまにあるデートのときだけ(外ではキャサリン妃のようにヒールを履かなければならない)で、他は全てお城の中で過ごす。
最近はラプンツェルのように攻めの姿勢のプリンセスの人気が優勢だと感じるが、私は閉じこもっている(閉じ込められている)ベルやオーロラなどのクラシカルなプリンセスが好きで、影響を受けていると思う。
彼女たちの暮らしは、落ち着いていてたおやか。読書をして過ごし、食事をして眠り、周りの人たちに深く愛されて暮らす。深く愛されるのは彼女たちの心優しさ故に他ならず、愛することにも信じることにも躊躇わないのでそれなりに色々な出来事も起こる。
プリンセスとは違って、私が落ち着いてたおやかに暮らすには仕事もしなければならないが、ここで自分を守れるなら自己研鑽の一環だと意識してがんばれるなと思う。
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