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零れ落ちる愛おしい出逢いたち

最近「零れ落ちる」という言葉の美しさについて感動した。涙が零れ落ちる、笑みが零れ落ちる、桜の花びらが零れ落ちるなど、この言葉には何かが溢れて落ちるという描写に用いる。
当たり前に使う言葉なのだが、改めて考えてみたらはっと気がつくことがある。自分の思い浮かんだ言葉を手帳に綴っているが、零れ落ちるという言葉がふいに出てきてこの言葉好きかもと思ったのだ。
5月に今までお世話になった恩師のような人のもとを卒業した。もう会えないというわけではないが、もっと成長して報告できる日が来ればいいなと思っている。12月に出逢って半年間転職やいろいろなことを教えてくれた。毒舌で、正直にものをいう人で手放すことに躊躇しない信頼できる人だった。
何かを手放したら新しいご縁がやってくる。これは私が今まで生き抜いてきた中で得た教訓だった。お役目が終わったら別れが来て、新しいご縁から学びを得ると信じている。
これだから人との出逢いっておもしろい。
楽しい時間や愛おしい時間は記憶に残る。しかしたくさん溢れたら掌から零れ落ちてしまう。なんて儚くてあたたかいんだろう。思い出したら少し優しくなるような時間だった。
いろいろな気持ちを抱えて今日は終わる。明日は待ってくれないし、太陽は私たちを迎える準備をしている。今ここにあるものすべてを抱きしめておやすみなさい。



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