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【ココロノマルシェ】母との付き合い方

ども。心理カウンセラーのまりも(Mary)です。
みなさま、こんばんは。

「ココロノマルシェ」のお悩みに回答しました。

◆◆◆

母親についての問題で、ご相談申しあげます。
虐待等とは無縁のごくありふれた家庭でした。父は公務員。母はしっかりもので教育熱心な専業主婦。
大手企業につとめていたことが自慢で、妊娠で辞めたことを後悔していたのか、娘の私に「資格職で一生働きなさい」と言い続けていました。
外面は良く、周囲からは「優しいお母さんでいいね」と言われてきましたが、今思えば子どもとの関わりがあまりにも下手でした。

一緒に遊ぶ、楽しむということができずに常に上から目線。叱る時が尋常ではありませんでした。
こちらの話は一切聞かずに、感情的で話合いにならない。何か言えばヒステリックに言い返す。
母にとって都合が良い話題(成績が上がった)とか自分が受け入れる話題ははずみますが、気に入らないことを私がすると、スイッチが入りヒステリックにわめき出す。
いつのまにか、「母を怒らせると面倒くさい」と子どもながらに処世術を身に付けてきました。

兄がいますが、幼いころから品行方正・成績優秀・スポーツ万能で、今でもエリート人生を歩んでいます。私も勉強・運動ともかなり優れていたと思うのですか、兄があまりにも優秀なため、ほめてもらった記憶がありません。でも、否定されていたわけでもありません。私は性格的に好奇心旺盛で色んなことに興味を示すタイプ。母は世代もありますがお堅い考えで、漫画も一切読まない。子どものころは漫画を読んでるだけでも「勉強しなさい!」と小言がとんできていました。

私が興味を示す色々なことを頭から否定し、やらかした問題行動(喫煙など)では泣きわめかれました。「お兄ちゃんはこんなことしないのに・・・情けない!!」等。その影響だと思いますが、今でも自己評価はずいぶん低いままです。

また、父も意固地で頑固な性格のため、私が思春期の時にちょっとしたけんかをして、何年も口を聞かないという状態が続きました。(高校を卒業してからは普通に話しています)。兄は無口な性格でほとんど話をしません。今考えたら、母とぶつかりあって関係が悪くなったら、家での居場所がなくなる、と仕方なく母に折れていたのかもしれません。

結婚し子どもができてからは良好な関係でした。子どものことはとても可愛がってくれて、子どもの具合が悪くなり私が仕事を休めない時にはかわって面倒を見たりしてくれていました。夫の両親も含めてみんなで年に数回食事をしたりしています。

最近、母と20年ぶりくらいにケンカをしました。兄一家と夫の親族がからんでのトラブル、と母が勝手に勘違いをして、解決を私に求めてきたのですが、電話での口調が昔を彷彿とさせる感情的でこちらを責めるような言い方、話を聞かない態度に、ついついカチンときてしまい、キツイ口調で言い返しました。
すると「こんなに心配しているのに!」と泣きわめきだしました。
これだけなら、実の母親とのケンカ、ですむのですが、私の感情がざわついて仕方ありません。

昔のことを次々に思い出し、「兄に対する態度とはいつも違っていた」「私のすることを言い分も聞かずに頭から否定していた」「子どもが反論するのを抑え込むのがしつけだと思っている」など心の奥底にあった母への不満が沸き上がってきました。と、同時に思春期に抱えていた家庭での生きづらさをまた感じるようになりました。(もう何年も忘れていましたが。)

また私は家族愛、のようなものが苦手です。「お母さんの娘でよかった」「お父さん今までありがとう」などドラマのようなセリフは死んでも言えません。特に母に対しては、他の親子のように電話で長話をしたり、旅行にいったり等できません。基本的に相性が合わないから仕方がないのですが。
これから先、母が病気になったり介護が必要になったときに優しい言葉をかけることが絶対にできないと思います。それは照れ臭いというのとはちょっと違います。気持ち悪い、のです。母が、というのではなく、そういう言葉を母に欠ける関係が、だと思います。
これから年を取り、強かった母が弱くなった姿を見る時も、同じように嫌悪感しか抱かないと思います。

今の憂鬱の種は、お正月に会わないといけないこと。また、今回の件で「このせいで体調が悪くなったからお正月に来てほしくない」などと言い出さないか毎日ビクビクしています。いい大人になったのに、ケンカ後の母とのやりとりに怯えるなんて、よほどトラウマを抱えているんだと痛感します。

これから母とどうつきあえばいいのか、教えてもらいたいです。
(CREAMさん)


CREAMさん、こんにちは。心理カウンセラーのまりも(Mary)と申します。少し前のご質問かと思いますが、その後いかがですか。お正月はどのように過ごされましたでしょうか。ご相談後にまたいろいろな動きがあったかと思いますが、まずはご相談文の内容をもとにお悩みに回答させていただきますね。どうぞよろしくお願いいたします。

■過去と向き合い始めているCREAMさん

ご相談の文章を拝読して、CREAMさんは落ち着いた冷静さと、とても優れた分析力をお持ちの方だと感じます。過去のつらかった経験をこれだけ振り返るのは大変でしたね。書いているときは、きっとものすごく感情が高ぶったり、怒りが込み上げてきたりしたんじゃないでしょうか。内容をお伺いしても、それぐらいしんどいご経験ですものね。特に周囲の人から見て

虐待等とは無縁のごくありふれた家庭でした。父は公務員。母はしっかりもので教育熱心な専業主婦。
外面は良く、周囲からは「優しいお母さんでいいね」と言われてきましたが、今思えば子どもとの関わりがあまりにも下手でした。

という状況がある場合、どれだけ周りに自分のつらさを分かってほしいと思っても、なかなか分かってもらえないことがこれまでは多かっただろうと思います。そのことがまた、CREAMさんにとって苦しみを深める要因になっていたのではないでしょうか。

周りからどう見えるかは関係なく、あなたが感じているつらさは、あなたの世界を揺るがす痛みです。CREAMさん、よくこれまで我慢してきました。そして、よく過去と向き合う決心をされましたね。


今回のご相談を伺うに、CREAMさんは今、お母様に対する怒りがものすごく出てきていらっしゃるようですね。

大手企業につとめていたことが自慢で、妊娠で辞めたことを後悔していたのか、娘の私に「資格職で一生働きなさい」と言い続けていました。
一緒に遊ぶ、楽しむということができずに常に上から目線。叱る時が尋常ではありませんでした。
こちらの話は一切聞かずに、感情的で話合いにならない。何か言えばヒステリックに言い返す。
母にとって都合が良い話題(成績が上がった)とか自分が受け入れる話題ははずみますが、気に入らないことを私がすると、スイッチが入りヒステリックにわめき出す。
母は世代もありますがお堅い考えで、漫画も一切読まない。子どものころは漫画を読んでるだけでも「勉強しなさい!」と小言がとんできていました。

私が興味を示す色々なことを頭から否定し、やらかした問題行動(喫煙など)では泣きわめかれました。「お兄ちゃんはこんなことしないのに・・・情けない!!」等。

お母様は、CREAMさんが幼少の頃から、ヒステリックなところや子どもをコントロールしたい気持ちの強い方だったようですね。なぜお母様がそういう状態だったのか……に想いを馳せるのはまたいずれということにしまして、確かに、このような反応をされてしまったら子ども心にはものすごく怖くて傷つくと思います。すると、どうなるか。その子は自分の感情を抑圧するしかなくなるんですね。さらに、CREAMさんは

私は性格的に好奇心旺盛で色んなことに興味を示すタイプ。

とあり、もともと自由なタイプの子だったようですので、自分の感情や気持ちを抑えて生きねばならない状況は余計につらかったのではないでしょうか。

いつのまにか、「母を怒らせると面倒くさい」と子どもながらに処世術を身に付けてきました。

そうしてCREAMさんは、お母様に対する自分の感情や想いを我慢するようになってしまい、長い間ずっとそれをご自分の中に眠らせてきたのですね。だからこそ今回、

最近、母と20年ぶりくらいにケンカをしました。兄一家と夫の親族がからんでのトラブル、と母が勝手に勘違いをして、解決を私に求めてきたのですが、電話での口調が昔を彷彿とさせる感情的でこちらを責めるような言い方、話を聞かない態度に、ついついカチンときてしまい、キツイ口調で言い返しました。
すると「こんなに心配しているのに!」と泣きわめきだしました。
これだけなら、実の母親とのケンカ、ですむのですが、私の感情がざわついて仕方ありません。

という風に、20年ぶりの喧嘩をきっかけにしてこれまでの想いが溢れだしてきてしまい、心がひどくざわついているのでしょう。
20年越しの想いですから、ものすごい感情の波を感じて当然です。今のご自分の状態を不安に思わなくて大丈夫ですよ☆

ところで、〈ついついカチンときてしまい、キツイ口調で言い返しました。〉という部分ですが……
CREAMさん、よくぞ言い返しましたね。勇気要ったでしょう?^^

きっとこれまでのCREAMさんだったら、あきらめて言い返す前に引いてしまっていたんじゃないかな。言い返すことが出来たのは、CREAMさんご自身においてもそうですし、特にお二人の関係において、かつてとは違った関わりが生まれている証拠だと思います。
ご自身は無意識だったかもしれませんが、CREAMさんは今、もう一度過去の経験を乗り越えて、お母様と向き合おうとされているのではないでしょうか。それは、言葉を変えれば、いよいよ、これまでずっと我慢してきたお母様に対する想いを清算して、お母様と、そして自分自身と向き合うタイミングがCREAMさんに来ているということなのかもしれません。

■まずは感情を吐き出しましょう

昔のことを次々に思い出し、「兄に対する態度とはいつも違っていた」「私のすることを言い分も聞かずに頭から否定していた」「子どもが反論するのを抑え込むのがしつけだと思っている」など心の奥底にあった母への不満が沸き上がってきました。と、同時に思春期に抱えていた家庭での生きづらさをまた感じるようになりました。(もう何年も忘れていましたが。)

CREAMさんの心の中には、今たくさんの不満や怒りがわき上がってきているようですね。これまでに感じ続けてきた苦しい思い、本当は母親に言いたかった言葉が心の奥底から溢れてきていますね。

まず、そういったネガティブな感情が自分の中にあること、それが湧きだしてくることをそのまま受け容れましょう。これまで相当に溜めてきたようですから、ネガティブな感情はあって当然です。そして、ネガティブな感情は溜めていても苦しくなってしまうだけなので、心の中に出てきたらそのまま吐き出してしまいましょう。
感情の吐き出し方についてですが、
 ①お恨み帳を書く
 ②カウンセラーに話を聞いてもらう
あたりが、安全で効果が高い方法です。書く作業に抵抗がなければ①、話す方が得意という場合には②をおすすめします。


▽お恨み帳の書き方はこちら ※根本先生のHPより拝借

▽信頼できるカウンセラーを探すならこちらがおすすめ

※特に感情を強く溜めこんでいる方の場合、友人や家族などに話を聞いてもらおうとすると、感情の勢いが強すぎて自分の気付かないうちに相手に精神的な負担を掛けてしまい、お互いの関係性に悪影響を及ぼす場合があります。ですので、できればプロにお金を払って、安心できる環境で思う存分聞いてもらうことをおすすめいたします。

まずはこの作業を繰り返し続けてみてください。「怒り」の感情を出し切って、自分の心が落ち着くまでとことん外に出してみてください。これだけでも随分気持ちがスッキリすると思います。

■母親とどんな関係になりたいのでしょう?

そして自分の感情が落ち着いてきたところで、次のステップに進みましょう。それは、CREAMさんがお母様とどんな関係になっていきたいのか、を自身に問うということです。ご相談文には

これから母とどうつきあえばいいのか、教えてもらいたいです。

とありますが、まりも(Mary)はここでちょっといじわるな質問をしちゃいます。


CREAMさん。CREAMさんは、そもそもお母様との付き合いを続けたいんですか?


うーん。我ながら嫌なカウンセラーですねぇ…。笑

なぜこのような質問をするかというと、CREAMさんがお書きになっている言葉では

また私は家族愛、のようなものが苦手です。「お母さんの娘でよかった」「お父さん今までありがとう」などドラマのようなセリフは死んでも言えません。特に母に対しては、他の親子のように電話で長話をしたり、旅行にいったり等できません。基本的に相性が合わないから仕方がないのですが。
これから先、母が病気になったり介護が必要になったときに優しい言葉をかけることが絶対にできないと思います。それは照れ臭いというのとはちょっと違います。気持ち悪い、のです。母が、というのではなく、そういう言葉を母に欠ける関係が、だと思います。
これから年を取り、強かった母が弱くなった姿を見る時も、同じように嫌悪感しか抱かないと思います。

とあり、CREAMさんの中にお母様と関わり続けることに対する強い抵抗感があるようにお見受けするからです。


冷たい言い方に聞こえたら申し訳ないのですが、もしCREAMさんがお母様と付き合いを続けるのが本当にしんどければ「縁を切る」という選択もあっていいと思うのですが……その選択を聞いて、CREAMさんはどうお感じになるでしょうか。「お母さんが可哀想」と感じますか?「そんなことをする自分はひどい人間だ」と思いますか?

おそらく、そうはいってもお母様と離れきれないご自分をCREAMさんも感じているのでしょう。だから、このように

今の憂鬱の種は、お正月に会わないといけないこと。また、今回の件で「このせいで体調が悪くなったからお正月に来てほしくない」などと言い出さないか毎日ビクビクしています。いい大人になったのに、ケンカ後の母とのやりとりに怯えるなんて、よほどトラウマを抱えているんだと痛感します。

ケンカ後のやりとりにまで怯えてしまうのですね。嫌いになりたいけど、嫌いになりきれない。離れたいけど離れきれない。ここがCREAMさんのとても優しいところであり、CREAMさんにとっては一番苦しいところですよね。まぁ、本来的にはどんな親子もそんなものなのかもしれませんが、相手と距離感がうまく作れないというのはやはりしんどいですよね。

さて、その上で、改めてお伺いします。
CREAMさんはお母様とどう付き合っていきたいのでしょうか?

「付き合い方を教えてほしい」という質問に質問で返して申し訳ありませんが、私は、実はそこが一番大切ではないかと思うのです。

親との付き合い方に正解はありません。「どう付き合っていくべきか」ではなく、CREAMさんご自身が「自分の人生を考えたときに、母親とどういう関わり方をしたいか」。CREAMさんがこれからの人生を自分らしく生きるためにも、そこを一緒に考えるところから始めたいと、心理カウンセラーまりも(Mary)は思います。

■ まとめ

それでは最後に、今のCREAMさんに大切にしてほしいことを3点まとめますね。

1.溜めこんでいた感情は自分が満足するまで吐き出しましょう
2.お母様とどう関わりたいか、自分に問うてみましょう
3.母親軸ではなく、自分軸で人生を考えましょう

この「ココロノマルシェ」で相談をすることが出来たCREAMさんは、幸せになるための一歩をもうすでに踏み出せています。だから、そんな自分をこれからもどうぞ信じて行動してあげてくださいね☆

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自分の感情と向き合う作業を一人で行うのは、なかなかしんどいと思います。それは心の勉強をしているカウンセラーであっても、難しい。だから、私自身もまわりのカウンセラーさんに定期的にセッションをお願いするようにしています。
また、カウンセリングでは、自分では出し切れない感情を解放するきっかけを得ることができます。
CREAMさんも、私まりも(Mary)でも他の方でも構いませんので、もしよろしければ、この機会に是非カウンセリングを活用してみてくださいね。優秀なお弟子さんたちが、必ずやCREAMさんの力となり、心に寄り添ってくれるはずです☆

今回お贈りした言葉が、CREAMさんのお悩みを少しでも軽くし、あなたの人生を明るく照らす道しるべになれば幸いです。ご質問、ありがとうございました。

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