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インドネシアへの貢献を模索してチャレンジを続ける。初心を忘れず、感謝の心で仕事に向き合う【新規事業 / 2015年新卒入社】

マリモグループは2030年を目途に、ビジネスと社会課題の解決を目的としたソーシャルビジネスの割合を、50対50にする「ソーシャルビジネスカンパニー」を目標に事業を推進しています。

今回は、ソーシャルビジネスの一つである国際人材紹介事業に取り組む社員を紹介します。グローバルソリューション事業部のKristanto Aldo(クリスタント アルド)さんです。

2014年、インドネシアでマリモ社員と出会い、インターンシップ生として来日し就職。一度は転職を経験したものの、再びマリモで働くことを決めました。

マリモで働くうえで大切にしているのが「初心を忘れず」という言葉や感謝の気持ちだと言います。どのような想いをもって仕事に取り組まれているのかを伺いました。



【プロフィール】 Kristanto Aldo(クリスタント アルド)
2014年~ マリモへ大学在学時にインターンシップ
2015年2月~2017年1月 新卒入社
2020年2月~再びマリモへ
所属:株式会社マリモホールディングス グローバルソリューション事業部
一言:趣味は歌を歌うことです!



インドネシアの小さな町から日本へ


─── では最初に、マリモとの出会いを教えてください。

アルド:私がはじめてマリモと出会ったのは2014年で、大学生の頃です。

インターンシップ生の募集のため、マリモ社員の方がインドネシアの大学にいらっしゃっていました。私自身、いつか日本で働いてみたいと考えていたので、インターンシップへの参加を決め、広島本社で働きはじめました。

─── 日本で働きたいと考えていたのは、どうしてでしょうか?

アルド:もともと、アルファベットではない言葉を使う国に興味があったんです。

幼い頃から日本のアニメを見ていたこともあって、ひらがなやカタカナといった日本語が身近な存在でした。日本語を使う国にはどのような文化があるのか知りたいと思うようになり、中学生のときに趣味で日本語を学びはじめたんです。大学でも日本語を専攻し、学びを深めていきました。

また、自分自身のキャリアアップにつながるだろうと考えたことも理由の一つです。私はインドネシアの小さな町の出身なので、身近に海外で働く人はいませんでしたし、海外で働くためにはどうすればいいのか全くわかりませんでした。それでも、インターネットで調べているうちに、日本で働きたい、チャレンジしたいという思いが強くなっていったんです。

─── 日本で働きたいと考えていたところに、ちょうどマリモとの出会いがあったんですね。不安はありませんでしたか?

アルド:最初に話を聞いたときは「外国」や「不動産」という言葉に対して、あやしい、怖いという印象をもっていましたし、専門知識が必要で難しそうな仕事だと感じました。しかし、大学にいらっしゃった人事の方がとてもやさしい方で。チャレンジしてみようと思ったんです。

─── アルドさんはインターンシップ後にマリモに正式に入社し、その後転職され、再びマリモへ戻ってこられたと伺いました。どのような経緯があったのでしょうか?

アルド:2015年2月に新卒で入社し、2017年1月頃まで総務人事部に所属していました。

その頃マリモでは、インドネシアの若者向けに、日本企業へのインターンシップ付きの人材紹介事業を行っていたんです。日本企業が抱える人材難の問題の解決、そして同時に、日本で働きたい若者の夢を叶え、働いた経験はインドネシアの発展にもつながります。

この事業のなかで私は、マリモで働き日本のビジネススタイルを覚え、将来インドネシアの方に学びを還元できるようにと業務に励んでいました。しかし、会社の海外事業方針が変わり、この事業を撤退することになってしまったんです。それで転職を決めました。

─── なるほど。転職先から戻ってこられた経緯も教えてください。

アルド:転職したものの、働いているとマリモで感じていたアットホームな雰囲気や意見を言いやすい環境が忘れられず……。マリモに戻りたいという気持ちが高まり、現在所属している部署の部長に「求人の募集はありませんか?」と聞いたんです(笑)。するとちょうど枠があるということで、快く受け入れてくださいました。

2020年2月から、現在の業務に携わっています。



非不動産事業「国際人材紹介事業」に取り組む

人材紹介にとどまらない手厚いサポート

─── それでは、現在の仕事内容を教えてください!

アルド:株式会社マリモホールディングスのグローバルソリューション事業部に所属しています。

マリモグループでは、社会課題の解決に取り組むソーシャルビジネスカンパニーをめざして、様々な事業に挑戦しています。そのなかで私は、2019年10月から始まった非不動産の新規事業である「国際人材紹介事業」に携わっています。主にインドネシアやマレーシア、タイ国籍の専門的な技術や知識を有する人材を企業に紹介する事業です。

主に私は、日本語を習得している日本語人材や、プログラミングなどのスキルをもったIT人材の紹介を担当しています。ほかにも部署には、農業や介護、外食業に特化した人材を担当しているメンバーもいます。

この事業の特徴の一つは、⼈材を紹介したらそれで終わりではなく、⼿厚いフォローを行っていることです。短期VISAや住居の用意、入国・出国の手続き、入国後の生活指導や習慣研修、また、入社・就労後も定期的に面談を行っています。人材の定着に向けてサポートします。

▼ エージェント紹介(Aldo)
https://www.youtube.com./watch?v=LUez-rkTbM4&t=16s

─── 人材紹介だけにとどまらず、人材が定着するようにサポートされているんですね!

アルド:紹介を受けた人材は、企業と直接雇用契約を結びます。ですが私たちマリモは、入社・就労後の定着をサポートし、関係をもち続けることを大切にしています。

私自身、日本にやってきて間もないときは、なかなか友人もできずに寂しい思いをしていました。しかし、マリモの同僚がお祭りや観光地に連れて行ってくれたので、だんだんと日本での生活を楽しめるようになったんです。

今度は私が入国したての方に日本の文化を紹介するなどして、日本での生活を楽しんでもらえるようにしていきたいと思っています。

─── 入社・就労後もよくコミュニケーションをとるのでしょうか?

アルド:そうですね。特に気をつけているのは、入国した方がもつ「在留カード」の期限の管理です。毎日のようにチェックしていますね(笑)。有効期限が迫ってきた場合は、更新の手続きの連絡をしています。

また、生活していくうえで必要な法律やルールを伝えることも重要だと考えています。日本とインドネシアでは文化が全く違うので、反発が生まれないように教えるのが難しいですね。

「⽇本で働いてよかった」と⾔ってもらえるようなサポートをめざしています。

─── コミュニケーションを密にとるなど、大変なことも多そうです。仕事のやりがいを教えてください。

アルド:「日本で働きたい」という夢をもつ人たちの夢が叶い、「ありがとう」と言っていただけることですね。実際に日本での就職が決まって入国した日は、とても嬉しく感じます。

コロナ禍で入国制限があった頃は、人材紹介がストップしてしまうこともありましたが、2022年3月に解除されてからは、200人ほどがこのサービスを通じて日本の企業へ就職しています。就職先の企業は全国にあり、特に多いのは広島や東京の企業、高知の農家さんなどですね。

「初心忘るべからず」を胸に刻んで仕事に向き合う

─── では、フィロソフィー「MARIMO WAY」の中で大切にしていることを教えてください。

アルド:「フロンティアスピリット」という行動指針に沿った、とあるエピソードを大切にしています。

“ーーーインドネシアと日本をつなぐ。人事のプロが挑んだ新規事業。”

私がマリモに再び戻ってくるきっかけとなった部長のことを描いているエピソードです。一度は撤退してしまった国際人材紹介事業ですが、今再びチャレンジをしています。事業を軌道に乗せ、このエピソードがすばらしいものとして語られるようにしたいです。

私は、部長の熱い想いを、常に忘れずに仕事に向き合いたいと考えています。

─── すてきなエピソードですね。

アルド:ありがとうございます!日々仕事をするなかでは「初心忘るべからず」という言葉も大切にしています。

私は10年前、家族も友人もいない日本へ一人でやってきました。そのとき、マリモの皆さんが私を家族のようにやさしくしてくれて、お兄さんのように接してくださった先輩方もたくさんいました。当時のことは今でも忘れていませんし、とても感謝しています。

人材紹介を通じて入国された方を見ると毎回、自分がはじめて入国したときのことを思い出し、「自分も感謝しなければ」という気持ちになることができます。

「初心忘るべからず」という言葉は、日本のビジネスでよく聞きますし、大学の日本語学科でも習いました。これからもずっと大切にしていきます。

─── 日本の会社で働くことは、アルドさん自身の大きな経験になっていますね。

アルド:本当にそうです。私は、ビジネスの基本を部長や同僚から多く学んできました。

例えば「ホウレンソウ」です。報告、連絡、相談を細かくきちんと行う。そういった日本での働き方のスタンダードを、インドネシア人の後輩に教える機会もあり、インドネシアとの違いを丁寧に説明するように
しています。

また、考え方も違います。日本のビジネスではお金儲けだけではなく、直接利益にはならないことも相手を思いやって行動します。真似して学んできたことを、今度は私が後輩へ伝えていきたいです。


日本で働きはじめて10年目も、常にチャレンジを

インドネシアへ貢献したい

─── 今携わっている国際人材紹介事業を通じて、どのようなことを実現したいと考えていますか?

アルド:インドネシアへの貢献です。

インドネシア現地で会社説明会をするアルドさん

日本で働きたいと考えているインドネシア人の夢を実現する。そして、日本にある技術やノウハウをインドネシアへ持って帰ってほしいです。お金のためだけではなく、学んで成長してもらえたら嬉しいです。

─── マリモでたくさんのことを学んできたからこそ、自分と同じような想いをもったインドネシア人にも、夢を叶えてほしいと考えられているんですね。とてもすてきです!

アルド:ありがとうございます。私自身は、「インドネシアのことは任せてください」と自信をもって言えるようになりたいです。

今後、マリモのインドネシア支社ができれば、そこを任せてもらえるくらい信頼してもらいたいです。そして、現在の人材紹介の形ではなく、インドネシアで日本語教育を受けてもらって現地で通訳や翻訳の仕事を紹介するなどといったことも考えています。

日本で働きはじめて10年が経ちましたが、もっともっと勉強したい。例えば、日本の法律には慣れてきましたが、インドネシアの法律のことは全くわかりません。今後もチャレンジを続けていきます!


マリモの魅力は、チャレンジできる環境

─── 最後に、読者の皆さんへのメッセージをお願いします!

アルド:私自身、マリモに戻ってきて感じているのは、チャレンジできる環境のすばらしさです。挑戦して失敗しても受け入れてくれたり、自分の意見を言いやすかったり、社員の皆さんのおかげでこのすばらしい環境がつくられていると思います。

就職活動中の皆さん、マリモはアットホームで意見が言いやすく、とても働きやすい環境が整っています。ぜひ皆さんの入社をお待ちしています!

編集後記
アルドさんの「チャレンジ精神」は、新規事業に取り組むなかで大いに発揮されているように感じました。そこで土台になっているのは、マリモの社風と、初心を忘れない気持ち、感謝の心だと思います。目の前の仕事をこなすことももちろん大事ですが、何のために仕事をしているのか?など、意義を考えて仕事に向き合うことも大切なのだと感じました。

▼採用情報はこちら
https://marimo-ai.co.jp/recruit/