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おひさしぶりです|2022年2月7日の日記

日記、書くか……


前回の日記をあげてから1か月ちかく経ってしまった。日記ってそういうやつじゃないんだけど。書かないでいるあいだにも毎日いろんなことがある。「毎日いろんなことがある」、ひさしぶりにnoteをひらくといつも書いている気がするな。でも実際そうだからしかたない。

さいきんのことをかいつまんで書こうかな。

まずいちばん大きなできごととして、1月末に引っ越しをした。きょうは新居ではじめてパソコンにむかっている。いすのキャスターがフローリングでめちゃくちゃすべる! 前の部屋はクッションフロアだったのでいすの下にすべり止めのマットを敷く意味がわからなかったけど、いま完全にわかった。

部屋は6畳+2.5畳キッチン(19.96㎡)から12畳ワンルーム(27.22㎡)になったので、数字のうえでも体感的にもかなり広い。だいぶからだが部屋になじんできたが、最初の一週間は広すぎてちょっと落ちつかなかった。これまでは身を置ける場所がいすかベッドのうえしかなかったのに、いまは無のスペースが5~6㎡はある。荷ほどきがまだすんでいないので、ものがあるべき場所におさまればもうすこし広くなるかも。明文化してみてわかったけど、やっぱりわたしには20㎡以下の空間しか必要ないんだな……。余剰分は友人知人に遊びに来てもらうためにあるので、わたしの顔を知っているひとならだれでも来てください。マジで。

引っ越しは今回も地元の友だちにトラックを手配してもらって運転をお願いし、搬出・搬入も一緒にやってもらった。実家を出たとき、最初の部屋を出たときにつづいてこれで3回めだ。もつべきものは引っ越し屋経験者の友だちである。

彼ふくめ地元の数人とはこれまでは不定期に集まって飲んだり遊んだりしていたが、ここ2年はそれもできていなくて、連絡をとったのもたぶん1年以上ぶりだった。ふたつ返事で引き受けてくれてほんとうにありがたい。荷造りのかたわら昔の写真をぱらぱらと見ているとその友だちと写ったものがたくさんあって、そのころのことはもうほとんど覚えていないけど気がつけば15年の付き合いになるのかと思うと不思議な心地がする。

荷造りにはぎりぎりまで手をつけなかったので引っ越し前夜から当日の朝に車が迎えに来るまで(というか来てからも)一心不乱に箱詰めしつづけ、3年間暮らした部屋との別れを惜しむひまがなかった。古くてぼろくてせまくて、地震が起きたのか大きい車が通ったのか迷うくらいよく揺れて、どこの部屋のインターホンが鳴ったのかわからないくらい薄い壁だったけど、明るくて風通しがよくて大好きな部屋だった。

世界が予想だにしないすがたをみせて、これまでにないほど部屋にいる時間が長い3年間だった。いまの部屋に引っ越してきて机の組み立てとプリンター(複合機)の設置をしてみてあらためて思ったけど、この大きさのものを6畳の部屋に置いて仕事までしていたのは本当にどうかしていた。部屋が好きじゃなければやってこれなかっただろう。

うわっ、書きながらめちゃくちゃさみしくなってきた。懐古はもうおわり。また新しい部屋を愛そう。


引っ越しに付随して、先週の頭から毎日出社になった。出社することが条件で家賃補助を受けるという約束なので織り込み済みのこととはいえ、これまでフルリモートでなんの問題もなかった人間をこの状況で出社に変えさせる意味はあるのか?と思わないではない。

でもひさしぶりにオフィスに出てみると、モチベーションがさがりまくっていた家での仕事とくらべて明らかに集中できるし能率もあがっている。なんとなくラジオやYouTubeを流したりTwitterとDiscordにはりついていたりすることができなくなるので当然といえば当然である。在宅勤務中は始業連絡後に二度寝をしたり、業務時間中に片づかなかった仕事を深夜にやったりしていて生活と仕事の境目がかなりあいまいになっていた。朝起きる、身支度して家を出る、会社で仕事をする、会社を出たら仕事のことは忘れる、というこれまであたりまえだったルーティンがけっきょくいちばんいいのかもしれない。会社まで徒歩15分だし、平日は強いて化粧もしないので朝は9時半すぎに起きればいいと思えば悪くはない。

大半のメンバーの在宅勤務はまだまだ続きそうなようすだが、方針としてはいつかは全面解除になる(全員出社に戻る)らしいので、自分のタイミングで終わりにできたのもまあよかったのかもしれない。11月末に家賃補助制度新設の通達があってから物件探し、内見、引っ越しまであっというまだったな。行動力があるぜ。


きょうは入居してからはじめて友だちが遊びにきた。引っ越しにあたって不要になったものをゆずるために仕事帰りに取りにきてもらうことになり、ついでに夜ごはんをいっしょに食べた。

ちょうど週末にふるさと納税返礼品のお野菜(長崎県諫早市)がとどいたところだったので、常夜鍋をした。

おいしかった~、めちゃくちゃ食べた! あらためて見たら3〜4人前のレシピだったらしい。2人で食べきったが?

それにしてもこの写真、異様にきれいだな。そもそもほうれん草がとても青々として見るからにおいしそうではあったのだけど、LEDライト下でこの色味はすごい。iPhone 12のカメラ、お見事。

買ってきてくれたエビシューマイもおいしかった! 準備のあいだに食べられてとてもナイス。

PAOPAOのやつ はじめて食べた


お鍋をつくって食べながら、日曜日に見た「豆皿八寸」をもういちど見た。きょうのありスパを聞いて、友だちもアーカイブチケットを買うつもりだというので気兼ねなく見られてよかった。好きなひとたちにお金をたくさんあげよう!

「豆皿八寸」はかなりすごいイベントで、なんど見てもおもしろくて声に出して笑ってしまう。ありスパでふれられていた彩雲さんの「中3」の感じとか、おすしさん企画のクイズのひどすぎる空気とかも含めてめちゃくちゃおもしろい。友だちは彩雲さんの「ベストいいね!」の「世界で初めてブタが喋った日」をいたく気に入ってずっとウケており、とてもよかった。われわれは30歳を目前にしてナンセンス、不条理、度を越した汚言がただただおもしろいというフェーズに入り、本当に最高の状態になっている。

オモコロのコンテンツにふれていると、それを「この人たちがやっている」ということから勝手に救われてしまう。こんなしょうもない人たちがこんなに愛すべき存在で、それを疑う余地もないのだから、わたしも、わたしたちも、愛すべき存在なのだと信じられる。


デザートに治一郎のバームクーヘンをはじめて食べた!

めちゃくちゃおいしい……! フォークを入れたときのふんわり感、しっとりと口あたりがよく、上品な甘さだが外側に軽くアイシング(?)がされていてポップな印象もある。これはおいしいな~。自分ではなかなか買えない(気持ち的に)ので、持ってきてくれてとてもうれしかった。

ありスパの治一郎回も聞きなおしたい。このタイトルよすぎるんだよな。



先にカメラについて書いたが、iPhoneを変えたのも最近のことだ。

もともと前面・背面ともに思いきり割れていたのだけど、

1月下旬にさらに激しく落として画面上の一部が欠損し、

その後みずからとどめを刺し(=また落として)、完全にブラックアウトしてしまった。

iPhoneを持ちはじめてから10年ちかくのあいだに数かぎりなく落として割ってきたけど、こんな状態ははじめて見た。かわいそうに……

この翌日、昼から用事があったのでそのまえにApple Storeに行ってiPhone 12 miniを買った。予定の時間まで余裕もなかったしカードで一括払いして、こんな高い買いものが即決できるなんておとなになったな~と思ったが、おとなになったのならこんな事態に陥らないでほしいものである。(しかもそのさらに翌日が引っ越しだった。過密スケジュールすぎる。)

あたらしいiPhoneには、先日ようやく買ったオモコロ イラストスマホリングをつけて、

イラスト:ヤスミノさん、ロゴ:マッキンさん

仮にこうした。

リングはめちゃくちゃ便利だし、背面を見るたびにうれしくなるので最高の気分だ。

そういえばことしは初詣に行きそびれておみくじも引いていないので、大晦日のみくのしん軍団イベント(#スーパーお正月ランド)で買ったこのみくのしんステッカーの「超ULTRA大吉」を信じていくことにした。神はおのれのうちにある。


引っ越しや出社再開、iPhoneの買い替えのような大きなトピックスをのぞけば、日々はなにも変わらずにすぎていっているともいえる。さいきんはみくのしんが毎日ゲーム配信をしているので、『ゴースト・オブ・ツシマ』をだいたいリアルタイムで追って、おとといからはじまった『ポケットモンスター レジェンズ アルセウス』も見ている。ラジオだけでも聞きなおしたいのがたくさんあるのに、見たいものや聞きたいものに生活がうめつくされている。


引っ越しのほかに1月末にあったもうひとつの大きな変化として、購読していた日記(note)のうち、藤原さんと神田さんのおふたりが毎日更新を終了したことがある。仕事と荷造りがやばすぎて最終更新前後は読みにいくのが遅れてしまったけど、これまで毎日のルーティンに組み込まれていたほんとうに好きなnoteだ。

(ここにリンクをはると通知がいくのは知っているが今回ばかりはのせる。はずかしいので読まないでくれ~という思いはあるが……)


藤原さんの日記。更新がはじまったのは去年の5月半ばで、わたしが毎日読むようになったのは夏ごろからだったと思うから半年くらいのあいだではあったのだけど、毎日たのしく読んでいた。記事の落ち着いた(それでいて静かな執念を感じる)印象とはすこしちがったむき出しの言葉の発露があるようにみえて、読んでいていろいろな感情になった。先日書かれていて思い出したけど、岡田さんと一緒にnoteの企画に出演されていたの、そういえばリアルタイムで見たな。機材トラブル(?)もあって災難でしたね……。

笑っちゃうくらいおもしろい日はたくさんあったし、そういうおもしろさでなくてもいつもとてもよいものだったけど、『100日ビスコ』にかんするあの記事なんてめちゃくちゃ笑ったな。わたしはちょうどその直前に書籍を注文したところだったのでタイミングも相俟ってよく覚えている。

11月に吉本ばなな『とかげ』についてふれられているのを読んだときには、ひさしぶりに家にある文庫本を手にとって読み返した。ずいぶん前に読んだきりで内容をほとんど忘れていたけど、これでもう忘れられなくなった。とてもすばらしい小説だった。作中の「時間があんなに偉大だなんて、知らなかったの」というとかげのせりふがずっと頭に残っている。

30歳になられたということで(おめでとうございます)、終盤のほうは20代最後の日々を漫然とすごしている自分にとっても読みごたえのあるものだった。同年代のライターさんとしてこれからも応援させてもらえたらうれしい。近いうちにスケブ依頼もしてみたい!


神田さんの「食べたものマガジン」と「かわいいものマガジン」。これも読みはじめたのは去年のはじめごろと5月半ばからなので更新期間でいうと途中になるが、毎日ほんとうに楽しみにしていた。神田さんの書く文章がとても好きで、わたしには独特に感じられる食べものの描写、日常のなかにかわいいものを見つけだす視点、時おり書かれていた抽象的ゆえに詩的にもみえる心情表現、どれをとっても素敵だと思った。たまの自動筆記と恒例の猫ちゃんも。

神田さん自身のお人柄はそれほどよくわかっていないけど(記事やブログ、noteを読む以外にはスペースやラジオを聞いたりほかおにでの配信を拝見するしかないので)、神田さんの文章は冷たい手みたいだと思った。わたしの頭はいつも細切れの情報をいっぱいにつめこもうとして熱くなっていたり空回ったりしていて、そんなとき、深夜に神田さんの文章を読むと冷たい手を連想した。

本音を言えばこれからもずっと書いてほしいけど、わたし自身の読みたいという気持ちは言ってしまえば押しつけでしかなく、書きたいときに書きたいことを書いてほしいという思いのほうが強いので黙するしかない。同人誌を無事に出された暁にはかならず買いにいく。可能ならしゅどんどんさんと一緒に飲んでもらえるようなお酒を差しあげたい。



いつのまにかもう5時間ちかく書きつづけていたし5000字を超えていた。筆が乗るってこういう状態なのかも。まだまだまだまだ書きたいことがある。あしたからまたがんばって書くか……


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