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「おいしいトリナンバン」2022/02/01 食べたもの

昼 トリナンバン弁当、お茶

夜 牛乳、バナナ、カツオのたたき、ビール、日本酒

間食 つぶグミのチョコ


は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

1月31日でお世話になった会社を退職しました。

これからはフリーランスという聞こえのいい糖衣で固めた無職になります。会社に入っていなかったら私はライターにも編集者にもなれず、給料の良さで応募して内定していた不動産営業になってGルートになっていたので本当に感謝している。

なんだか気持ちが晴れ晴れとして、今までの辛かった記憶とか緊張を忘れてきている。根無し草、デラシネ、ふわふわとした気持ちでいるが、河川敷に大量増殖してきれいな花を咲かせるがどことなく自分勝手な形をしている環境省指定特定外来生物・オオハンゴウソウのようにしぶとく生きていきたい。

無職の初日となった2月1日は4年過ごした生活圏から離れたくて、今まで行ったことない高知県に飛行機で2時間飛んできた。ジェットスターが安かったのだ。まあこのような世の中なので申し訳なく思う気持ちはあるが……(誰のために?)

飛行機の窓から下を見ると車が水のなかで泳ぐミジンコみたいに小さくて、人が住む家も米粒のようで、ミニチュアの地表でずっと暮らし、悩んで憤り、生活をしていたのだなとなんだか神様になったような気持ちでぼんやりし、寝た。月並みな感想だ。私はこういう別の視点から見ると、みたいなメタなやつが好きではない。啓示めいたことをもっともらしく語ると陳腐になる。だけど感慨深かったので記録に残す。

高知に来たのは「めちゃくちゃおいしい鶏南蛮を出す弁当屋があるらしい」という情報をどこかで見たからで、チェーンの弁当屋の鶏南蛮がおいしかったらそれはとても素晴らしく生活を彩ってくれるものなのだがなあという一心だった。鶏南蛮がおいしいお店、だけだったら行かなかっただろう。日常に馴染む弁当屋だからこそ、行く価値があるのだと思う。

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このトリナンバン弁当がめっぽうおいしかった。衣がさくさくで軽くてくどさがまったくない。大分のとり天のようにふわふわ……だけど高知の名物を他県のもので例えるのはあまりよくないですね。ごはんの量がすごくて満腹になる。いいな。発泡スチロール容器の手触りもいい。「くいしんぼ如月」というお店です。東京にも出店してほしいな。それは東京在住のわがままか。

生姜焼きも胡麻和えもお米も全部がうまく、こういうのを毎日食べられるなんて高知の人うらやましすぎると思った。イートインができなかったので川沿いで食べた。公園も近くになかった。風が気持ちよく、水辺でごはんを食べると、そこがずっとはいない場所と感じて味わいもひとしおだ。

一般的な”鶏南蛮”は酸味のあるタルタルソースがかかっているが、高知の”トリナンバン”はケチャップとマヨネーズを混ぜたオーロラソースがかかっている。酸味がありまろやかで甘く、ケチャップとマヨネーズを混ぜるだけでこんなに奥行きが出るのかと驚く。「トリナンバン」の表記は高知特有なのか、カタカナになることで土着の郷土料理っぽくなるのがいい。トリナンバンおいしすぎたので滞在中けっこう食べると思う。トリナンバン弁当すごかったからブログであらためて書きたいね。弁当のおいしさだけを。

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高知の温浴施設「高知ぽかぽか温泉」にやってきた。マスコットのくまがかわいい。

オリジナルタオルを買った。白地のやつもかわいかったな。私は旅行先の温浴施設でタオルを買うのが好きで、集めている。思い出と実用さを家に持って帰れるから。

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これめちゃくちゃうまい。ビールにも日本酒にもある。200円ちょいとけっこうするが、グミとチョコが合うので驚く。これはすごい。食べてみてね〜〜

そろそろ眠いので寝る。

2020年の2月5日から始めた「食べたものマガジン」をいったん今日で休止することにする。2年続けてるのでもうルーティンになっていて書かないと気持ち悪い気もするが、ぼんやりぼーっとふわふわしたい。2年がんばったからいいだろう、と思う。

2年続けてみると、毎日いろんなものを食べて生きているのがわかる。仕事が忙しい日はストレスで爆食いしたり、食べ過ぎた次の日はひかえてヘルシーなものを食べるなどしている。舌の上のお筆先というか、自身の精神状態によって食べたものが変わるのでその移ろいを2年間記録できたのは私が私のことを見つめるうえでいいアーカイブになったのではないか。

noteを書くなかで一番多く食べたのは職場近くのからあげ丼ではないだろうか。カウントはしていないが。もう会社を辞めたので食べる頻度はずっと少なくなる。生活の糧として食べていたものが思い出になってしまった。

気になったり何か書きたいものがあったらnoteに書きたい。

https://note.com/gogonocoda/m/mcad6d50b7479

今後は月額マガジンでほそぼそと更新する予定だ。そのほか突発的に書きたくなってみんなに見てもらいたいものは通常公開するが、しぶとくお金をもらって飢え死なないようにしたい。

今までの振り返りを高知からしている。自宅がある場所から遠く離れることでより遠くからピントを合わせて見つめることができる、ような気がする。

今まで読んでくださったかたはありがとうございました。サポートも助かっています。食べ物や本を買っています。コメントやいいねなども読んでいます。

とりあえず明日からはいろんなところに行ったりおいしいものを食べたり知らないものを知ったりと、私が楽しくいられるようなことをしたい。遊びに誘ってくださいね。

以後マガジンはいったん休止して、月ごとに分けて買い切りの形にします。記事は小分けして冷凍して、思い出すまでずっと冷凍庫のなかにある。そんな気持ちです。あとは本とかジュースとか楽しいことに使うための小銭がほしいからです。2月中旬までには移行したい。


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神田の食べたもの2022年1月でした

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