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そろそろ、卒業なのかもしれない。

最近、行けていない場所がある。近くにある子育て支援室だ。このnoteでも度々登場している私たち親子にとって馴染みの場所。

理由は、息子があまり行きたがらなくなったから。飽きてしまったのか、もっと広い場所で遊びたくなったのか分からないが、「支援室に行こう!」と言っても首を縦に振ってくれない。

この前、支援室のイベントに申し込んでいたので、無理やり連れていこうとしたら、ギャン泣き過ぎて辿り着けなかったことがあった。それ以降、なんだか足が遠のいている。

今日、久しぶりに支援室に誘ってみた。でも、相変わらずイヤイヤされてしまい、結局近所のスーパーと児童館に行って帰ってきた。そしてふと、(あぁ、もう卒業なのかもしれないなぁ…)と思った。

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息子と初めて支援室を訪れたのは、息子が生後9ヶ月の頃だった。そろそろ自宅以外でも遊べる場所を見つけたいと思い、電話をして近い月齢の子たちと集まれる時間に訪れた。

その日は、終始ギャン泣きだった。周りの子たちが静かに寝転がっている中、私だけ息子をずっと立って抱っこし続けた。息子にはこういう場所は向いてないのかもしれないと、もう来るのはやめようと思ったけれど、先生に「また来てくださいね。」と言ってもらい、1週間後再び足を運んだ。

すると、この時はご機嫌に過ごすことができた。先生も気さくに話しかけてくれて、普段抱えていた子育ての悩みを相談したり、ちょっとした雑談もできて私自身リフレッシュできる時間になった。その後も定期的に足を運び、お母さん同士で話をしたり、息子もお友達と一緒に遊んでコミュニケーションを取ったりできるようになり、徐々に私たち親子の大切な居場所になっていった。

手洗いや挨拶の仕方、水遊びやお花の水やりなど、私だけでは中々教えられなかったり、できる機会が限られるようなことをたくさん教えてもらい、そして体験させてもらった。きっとこの場所がなかったら、私の子育ては全く違ったものになっていたかもしれない。

それでも最近はよく顔を合わせていた近い月齢の子たちは、徐々に保育園に行き始めたり、下の子が生まれて里帰りしたりして顔を見なくなってきた。そして代わりに、もっと息子より小さい子たちとそのお母さんが来ることが増えてきて、少しずつ変化を感じ始めていた。

そして私たちもついにあまり足を運ばなくなり、気づけば息子と2人でいろんな場所に行き楽しく時間を過ごせるようになっていた。ママ友さんと遊んだり、近くの児童館に行ったりして、支援室に行かずとも1週間経っていたなんてことも増えた。だから、私たちの卒業の日が近いのかもしれない、そう思ったのだ。

子育て支援室は、就学前の子なら誰でも訪れていい場所ではあるけれど、やっぱりこれから子育てを始めていくお母さんや親子にこそ合っている場所だと思っている。だから、そういう人たちのために自分たちの分を譲っていきたい。

私たちも新米親子として、ここで本当にたくさんのことを学ばせてもらった。きっと、これからも心配や悩みを抱えた親子たちがここを訪れ、そして大切な居場所になっていくのだろう。

だから、私たちの番はもうそろそろおしまい。寂しいけれど、きっとこれが親子としての一つの成長の証。これからもこんなふうにいつの間にか終わっていくことが増えていくんだろう。本当に、子育てってあっという間だ。

とはいえ、息子が行きたいと言えばいつでも顔を出したいし、下の子が生まれて少し経てばまたお世話になることだってあるかもしれない。だから、これで最後ってわけではないんだけれど。

それでも、一つの節目というか、一区切りだなぁと自分の中で思ったので、こうしてnoteに綴らせてもらいました。

私たち親子の大切な場所。この場所と出会えたから、楽しく子育てをできるようになりました。本当にありがとう。

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