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君の存在が、私の日常になっているんだ。

この前、お腹の赤ちゃんの健診のために、夫に息子を任せ、久々に一人で外に出た。コロナが5類になったとはいえ、私の通う産婦人科では未だ本人以外が病院は入ることはできないからだ。

久しぶりの一人での外出。せっかくだから検診が終わったら、近くのカフェや本屋さんに寄ろうかなと考えながら、今から胸が弾ませる。

でも結局、想像以上に待ち時間が長くて時間がかかってしまった。それでもどうしても行きたくて、駆け足で近くの本屋さんに駆け込んだ。

バタバタしつつも、少しだけでも本屋さんの雰囲気に浸れて幸せな気持ちで帰路に着く。そして、車を走らせていると、ちょうど目の前をゴミ収集車が横切った。

「あ、ゴミ収集車だよ!」思わずいつも後ろの座席に座っている息子にそう声をかけそうになる。少し目をやると、近くの工事現場にはショベルカーが見えるし、斜め後ろにはタクシーの姿が。(うわー、息子がいたら大興奮だろうなぁ。教えてあげたかったなぁ。)と心の中でつぶやいた。

そしてその後に、息子が一緒にいない事実に気づき、少し寂しくなった。出かける前は、あんなに一人時間を楽しみにしていたのに。もう私の中では、息子と一緒にいることが当たり前なんだなぁと、改めて気づいた。

いつも一緒にいると、たまには一人でゆっくりしたいなとか、一人で自由に過ごしていた頃を懐かしんでしまうこともあるけれど。でも、やっぱりもう私には息子がいることが当たり前で、それはすごく楽しくて、今の日々がどれだけ幸せなのかを実感した。

もちろんそう感じるためには、こうして一人でリフレッシュしたり、誰かと話して気分転換をすることも大事だけどね。少し離れてみるからこそ、日常の大切さに気づくことができるのだと思う。

帰ったら、息子に今日見た働く車のことを教えてあげよう。そう心に決めて、信号が青になったのを確認し、ゆっくり車を走らせた。


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