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断食は暇なのか

断食4日目の夕方

カフェでブラックコーヒーを飲みながら仕事の作業をしていた時、ふとサンドイッチでも食べてみようかなとよぎる。
けれどレジ前にあるサンドイッチ類を眺めるも、「まあいっか」という気持ちになる。
どうせ食べるなら家に帰ってストックしてある小麦粉でパンケーキでも焼こう。
冷凍庫には冷凍シーフードもあるから、それも使えるしな。
そんなことを考えながら、生姜レモンウコン特製ジュースがもうすぐ飲み終わりそうだったのを思い出し、スーパーで生姜とレモンを購入。ついでにハーブティーや紅茶のセールをやっていたのでカモミールティとお気にいりのブランドの紅茶を購入する。


老犬の体調を考慮して最近はあれやこれや食事に工夫を重ねているのだが、スーパーでちょうど鹿肉を使ったドッグフードが売られていたので、試しに買ってみる。
馬肉を使った犬用缶詰スープもあったので、こちらはちょっと奮発して購入。
自分の食に費用がかかっていない分、愛犬の食料を余裕の心で買うことができるのは、なんだかとても嬉しかった。

帰宅後鹿肉のフードをあげてみたら、喜んで食べてくれた。
体調を整えて、穏やかな老後生活を過ごしてほしいものだ。

結局私は鹿肉を食べる犬の傍らで、生姜レモンウコン特製ジュースを1杯飲んだ。
普段の状態でこのドリンクを美味しいと思えていたかは謎なのだが、ともかく今はとても美味しいと感じているし、デキャンタ1本分がなくなったらリピートして作る気は満々である。

断食は暇なのか

断食関連の記事をネット上で読んでいると、「食べないと暇になる」という話をちらほら見かける。
私の場合は、全く暇ではない。
食べていた時のような究極にへとへとな感覚はないものの、暇を持て余しているという感覚も同時に無いし、なんだったら明日に後回しになってしまう用件も1日の終わりに残っている。ぜんっぜん、暇じゃない。

そうなると、よくも食事関連の家事をしていたものだと思えてくる。そりゃあ、ストレスも溜まるわけだ。やりたいことや、やるべきことが、他にたくさんあるのに、それらに必要な時間と体力を食に奪われ尽くしていたのだから。

それに気がついた時、もう以前のように食べるのは止めよう、と心の底から思った。

主人や愛犬のために料理をするのは良い。
主人が一緒に食べて欲しいと思うなら、主人の分として作ったものを一口二口つまんで食卓に座ればいいのだ。
それだけでも十分に時間と体力を消耗している。
食べることから距離を取ろうと思えたことで、スッと気持ちが楽になった。

もちろん以前書いたように、誰か大切な人との会食やパーティーでは食べると思うし、大切な友人たちが運営する飲食店はたまに行って飲んだり食べたりしながら彼らとの時間を味わうと思う。
けれど、もう少し、毎日の積み重なる時間と体力の配分を、見直す必要があったのだ。
断食を通じて、少しずつそれが分かってきた。

断食4日目夜

夜遅くにお腹が空いてしまった老犬に今度は馬肉の缶詰スープをあげてみる。
スープの中にある肉が少し硬い塊になっていたので、それを丁寧に手でほぐし、与えてみれば、最初こそ恐る恐る匂いを嗅いだものの、すぐにペロリと完食した。たまには馬も悪くないね、と言っているようだった。彼が大好きで毎日でも食べたいと思っているのは鶏肉で、その次に好きなのは鮭とツナのようである。猫みたいな嗜好だな。猫だったのかな。一応由緒正しいなんとかコンテスト(見た目)のチャンピオンの祖父を持つミニチュアダックスフントらしいのだけれども。

私はハーブティー。

就寝前、体温が下がって楽になってきたような体感があったので、試しに計測すると35.8度だった。よしよし、真夏の体温くらいには下がってきたぞ。

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