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体力と食費の節約には冷凍技が効く

私は幼少期の記憶にある時から既に、食べることに興味がなかったように思う。
興味がない、というか、好きじゃない。
もちろん食べている瞬間は美味しいと思うこともある。むしろ逆に、美味しくないなと思いながら食べることはほとんどない。美味しいとかマズイとか、そんなことにあまり思いを馳せていない。
食べることが大好きという人から見たら、全く意味不明な状態だろうと思う。
これはもう生まれつきなので、どうにもならない。

なるべく食べないでいられたら、それはとても幸福だ。
でも一応の空腹感はないわけではないので、何となく食べたり、家族で食事をする時には一緒に食事をしたりしている。

しかし、である。
総合的な体力が少ない私は、この興味のない食べ物に対して、体力と時間とお金を奪われていると一度感じてしまうと猛烈にストレスを受けてしまう、ということが最近判明してきた。

なるべく、食べること、食べ物に、体力も時間もお金も使いたくない。一人でいる時は食べないことでこれはスッキリ解消されるのだが、家族がお腹が空いたといえば、そうもいかない。
家族のために買い出しに行き、家族のために料理をする。
しかし1日の体力を使い果たさんとする夕方あたりからの食べ物に関した労働は本当に心底堪える。

そこで最近、策を考えた。
冷凍はどうだろう。
我が家には電子レンジがないので、冷凍といっても冷凍食品などは使えない。
そもそも冷凍食品は割り高なので却下である。
作り置きも、レンジでチンとはいかないので、これも難しい。
しかし、方法はあったのだ。
食材の冷凍。

以前からキノコは冷凍して少しずつ使っていたのだが、他の野菜も極力カットして冷凍しておけばどうだろうかと考えた。
これが当たりだったのだ。冷凍保存することによって食材を腐らせる前に使いきらねばという切迫感が薄れ、多種の野菜をほんの少しずつちまちまと使うことが出来る。
もちろん冷凍しない生の野菜をそのままフレッシュに切って調理するのが一番美味しいのだろうと想像はつくのだが、味がよくわからない私としては、ここには全く問題を感じていない。もしかしたら夫は何か感じているのかもしれないが、そこはあえて感想を聞かないでおくことで乗り切ってしまおうと思っている。

キノコ類は石突などをとって、ふさを手でむしり分けて冷凍する。
小松菜などの葉物野菜はカットして冷凍。こうすることでお味噌汁にも炒め物にも少量ずつ使える。鍋にもフライパンにも冷凍された状態のまま放り込むだけ。


生姜も冷凍してみたら、案外ちゃんと使えて驚いた。ネットで検索するとすりおろし生姜にして冷凍するというアイディアが多数見られたが、すりおろすのが大変すぎると思ったので、みじん切りにしてしまい、冷凍する。これで小分けにパキパキと割りながら加熱調理の時に凍ったまま放り込めばOK。


生の玉ねぎが消化できない体質で食べられない私は常に玉ねぎはぐだぐだに茶色なるまで加熱する方法しか採用しないため、玉ねぎも薄切りにして冷凍。これも便利だった。

パプリカもピーマンも薄切りにして冷凍。
ニラも一口サイズの長さに切って冷凍。

買い出しから帰った時だけ、エイッと頑張って、ひたすら食材を切って小分けにして冷凍する作業をする。
あとはちまちまと使うだけ。

帰宅時間もバラバラで、夜遅くに帰ってから何か食べたくなる夫には
冷凍しておいた米、冷凍しておいた出し汁、冷凍きのこに冷凍野菜類を一気に鍋に投入してヘルシーな雑炊をすぐに作れる。

冷凍最高。

そもそも私は腐らせる可能性の高いものが冷蔵庫に詰まっていることにも、強いストレスを感じてしまうタイプなのだ。
冷蔵庫が食材でいっぱいになることは、非常にありがたいことであり、感謝すべきことであり、素晴らしいことなのに、なぜか息苦しくなってしまう。
冷凍することで腐るスピードが圧倒的に遅くなり、早く有効に食材を使わなくてはという圧迫感から逃れることができた。
食材を早く使わなくてはいけないと思い、頑張ってさっさと使うと、また買い物に行かねばならず、買ったものを冷蔵庫に詰めて、また腐る前に使い切らねばとそわそわする、その繰り返しにも、へとへとになっていた。

食べることが苦手な方、食べることに諸々のエネルギーを奪われたくない方
でもどうしても誰かのために料理しなければいけないという方は、ぜひ冷凍技を一度お試しあれ。

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