結婚とは幸せなのか
キャリアと結婚、そして妊娠…
女性のキャリア形成とライフイベントは切っても切り離せません。
女性が自立し、仕事でも活躍する時代…
結婚した方が幸せなのか、キャリアに邁進した方が幸せなのか迷う方も少なくないかもしれません。
私自身、以前の記事にも書きましたが、キャリア形成の邪魔になるなら結婚はしたくないと考えていたタイプでしたので、まさか結婚してこのような記事を書く日がくるとは想像もしていませんでした。
みんな結婚に悩んでいる?
以前、自分の結婚について以下のツイートをしたら、驚くほど伸びました。
いいね数4,405、インプレッション436,217、フォロワー増加数800名を記録。
キャリアと結婚について悩んでいる方々に共感いただいたようなのですが、それだけ悩んでいる方が多いということなんだと感じました。
私のTwitterアカウントでは、結婚やパートナーシップに関するツイートが伸びる傾向にあります。
私も結婚が遅かったですし、それまでは結婚というものに対してあまり前向きな気持ちはなく、1人で生きていく未来も考えていました。
私たちの結婚
私は自分の家族、親戚とは疎遠でしたので、結婚前にお互いの両親との顔合わせはしていません。入籍の直前に夫と私で、名古屋の実家に1人で住む父だけに挨拶に行きました。
実は、夫の家族にも入籍前にお会いしていません(今は仲良しです)。
結納も交わしていませんし、婚約指輪、結婚式、新婚旅行もなく、記念写真と結婚指輪と入籍届1枚の結婚でした。
ウエディングドレスだけはどうしても着たくて、独身時代に夫とよくお散歩デートをした代々木公園で写真を撮りました。
とてもシンプルな結婚だったけど、彼のお嫁さんになれたことが嬉しくて嬉しくてたまらなかったことを覚えています。
夫はお付き合いをしている時から、本当に献身的でいてくれました。
いつも私が喜ぶことを考えて、私のために尽くしてくれる人でした。
しかし、私は結婚に対してあまりポジティブな考え方は持っていませんでしたし、他人と同じ空間で生活するということが考えられなかったのです。
それまで同棲もしたことがありませんでした。当時私は36歳でしたが、結婚に迷うようなタイミングもチャンスも一度もありませんでした。
夫は、お付き合いしている時に勤めていた会社の同僚です。
ある日私が仕事のことでバックヤードで1人で泣いていた日がありました。いつもは一緒に家まで帰っていましたが(夫は途中下車して、私の住んでいたマンションの前まで送ってから、また電車に乗って自宅に帰っていました)、その日は泣いている顔を見られたくなかったので、先に帰ってもらいました。
1人で気が済むまで泣いて自宅に帰ると、その10倍泣ける出来事がありました。
夫が大好きなガーベラを買って飾ってくれていて、部屋も綺麗に整頓しておいてくれていました。そして…
I'm always by your side.
(いつもそばにいるよ)
手紙が置いてありました。
1人で気が済むまで泣かせてくれたこと、そして彼なりに精一杯考えて私を想ってしてくれたこと。
全て嬉しくて、愛おしくて、本当に彼とずっと一緒にいたいと思いました。
今でもそのエピソードを思い出すと、涙がこぼれ落ちます。
結婚で得られるもの
人生はキャリアだけではありません。
人生には1人では乗り越えられないような試練もやってきます。
以前の記事にも書きましたが、一人暮らしをしていた私の父が自宅で倒れ、重度の認知症を発症しました。私以外の家族が疎遠なので、私1人で抱えることがたくさんあり、精神的にも肉体的にも限界を迎えようとしていました。
あの時夫がいなければ、私は全てを乗り越えられなかったと思います。
精神的にとても支えられて、とにかく一緒にいてくれるだけで心強かったです。
また、キャリアアップも2人で協力しています。
結婚する頃に、夫がキャリアアップのために転職しました。
その前後含めて1年程は、私は安定を選んで夜勤ありの看護師に復帰して、モーレツに働きました。
夫の給与が上がったタイミングで、私は看護師を辞めて、自分のチャレンジに切り替えました。
「生活費は僕に任せて、あなたは思いっきりチャレンジしてね。」
この言葉は本当にありがたかったです。
自分の仕事に対する理想に対して、妥協することなくチャレンジできるのは夫のおかげです。
私たちは2人の力でお互いの夢を叶え、自己実現していこうとしています。
やりたいことや、得意なことは全く違いますが、一緒に未来のキャリアについて夫婦で語り合う時間はとてもワクワクします。
私の中で結婚して決定的に変わったのは、精神的な安定性です。
元々「仕事が全て」の価値観で生きてきたので、仕事がうまく行っているかどうかで、自分の気持ちの浮き沈みがあったと思います。それが仕事に影響するとか、人に八つ当たりするとか、そういうことではないのですが、結婚してからは、24時間持続する「絶対的幸せ感と絶対的安心感」が生まれました。
特に「仕事で評価されなければ価値がない」と思っていた私なので、仕事がうまく行っているかは関係なく、愛される価値のある人間であると感じることができたのは、とても大きな変化です。
両親から与えられる愛情は、「条件付き」だと感じていたので、両親から愛されるために色々なことを頑張っていた幼少期があります。私にとっては仕事で評価されるために努力するのは、「必要とされない恐怖」から逃れるためだったかもしれません。
夫からの無条件の愛を受け、私は幼少期から感じていた、愛情の枯渇感を埋めることができたと思います。
結婚すれば幸せになれる?
結婚すれば幸せ
仕事で成功すれば幸せ
お金がたくさんあったら幸せ
私は〇〇だったら幸せ…はないと思っています。
世の中の婚活を見ていると、結婚したら幸せになれると信じて、結婚がゴールになっている人も多いように見受けられます。
しかし結婚はゴールではなく、2人の人生のスタートです。
辛いことも楽しいことも2人で経験していく人生になるのです。
私は夫のスペックには一切興味がなく(彼のこれからのキャリア形成には興味津々です…)、
「試練が訪れたときには、この人と乗り越えたい」
そう思って結婚しました。
うまく行かない日だって 2人で居れば晴れだって!
喜びや悲しみも 全て分け合える
君がいるから 生きていけるから!
だからいつも そばにいてよ 『愛しい君へ』 最後の一秒まで
明日、今日より笑顔になれる 君がいるだけで そう思えるから
何十年 何百年 何千年 時を超えよう 君を愛してる
GReeeeNの「キセキ」の歌詞の抜粋です。
まさに夫に送りたい言葉だなぁと思い、いつ聴いても胸が震えます。
結婚の形は100人100通りだと思います。
私は、幼少期に両親を見て、
「結婚は不幸」「結婚すると制限される」「結婚は忍耐」
こんなイメージしか湧かなかったので、結婚願望が全くありませんでした。
実際に結婚してみたら、自分の両親とは全く違う形の夫婦になりました。
結婚自体に何か期待するのではなく、結婚することによって得られるものは全て自分次第なんだなと感じています。
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