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習い事ジャーニー(娘編)

第二子ということもあり
娘の習い事選びは
本人が好きそうなものを選べばいいや、と
気楽に構えていた。
(ご参照:息子編

マイペースな息子と比べ、
娘は赤ちゃんの頃から感受性が強く
リアクションの大きい子だった。
おもちゃを見ただけでニタァと笑い
一度怒ったらとことん泣くし、
ベビーメリーが回ったら、顔を真っ赤にして喜ぶ。

ある日。
2歳の娘と手を繋いで買い物に行く道中、
何本も電車が通過する踏切がなかなか開かなかった。
『カンカンカンカン……』
すると娘がだんだんとカンカンのリズムに合わせ、縦にノリはじめた。
『カンカンカンカン……』
彼女の縦ノリはやがて謎の踊りとなり、
繋いだ手を振り切られそうになるほど激しさを増す。
一緒に待つ人たちからは、笑い声が漏れた。
ただ、危ないから早く踏切が開いてほしい。
そのとき私はひらめいた。
この子はダンスだ。

ちょうど転勤があって、
その後すぐに宮城県に引っ越したため
少々バタバタした後に
彼女は元楽天のチアリーダーだった先生の教室で
チアダンスを習うことにした。
これが結構向いていて
その後、本当に楽天のジュニアに入り
たまに試合の合間で踊らせてもらったりもした。

色々と辛いことのあった娘だけれど
ダンスは彼女にとって心の拠り所となり
ダンスサークルの強い大学に進学した。
今では仲間と夜中まで練習したり
充実した学生生活を満喫しているようだ。

あのとき、踏切がすぐに開いていたら
他の場面で他の習い事をひらめいていた可能性もあったかもしれない。
生き生きと踊る彼女の動画を見ながら、
私は当時の阪急電鉄のダイヤに軽く感謝した。
(いや、踏切は早く開いてほしいけれども)

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