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瀬戸内・九州エリア最大級のイノベーターたちが集うカンファレンスを大分で開催するワケ

気がつけば、瀬戸内・九州エリア最大級の新しい経済と社会価値創造を目指すイノベーターが集うカンファレンス「BLAST SETOUCHI in 大分(通称:ブラセト大分)」開催まで半年を切っていました。。。光陰矢の如し。


現在、「BLAST SETOUCHI in 大分」のセッションの内容や登壇者の方々、アドバイザリーボード、実行委員、スポンサーのご協力、会場手配などさまざまな準備をしており、もう少しでより詳細のコンテンツや概要を公開していけると思いますが、なぜあえて、「瀬戸内」といわれても普通は想起しない「大分」で瀬戸内・九州エリア最大級のイノベーターたちが集うカンファレンスを開催するのか、ということについてまとめておこうと思います。

「地元香川に恩返ししたい」という気持ちで参画させてもらった2年前から始まったBLAST SETOUCHI

事の始まりは2年前。愛媛・松山で初めてBLAST SETOUCHIが立ち上がる時、発起人(実行委員)だった坂本 大典さんと稲見 益輔さんに声をかけていただき、BLAST SETOUCHIのアドバイザリーボードとして関わらせていただくことになりました。(ちなみにBLAST SETOUCHIの実行委員はオリンピックのように各地域の持ち回り制で、毎年開催地域で実行委員を組成し、運営しています。)

香川県で生まれ、高校まで育った地元。香川のために少しでも恩返しできるなら、という気持ちで関わらせていただくことになり、BLAST SETOUCHIの第一回開催 in 松山。瀬戸内エリアから集まった、スタートアップやオープンイノベーションを考えるイノベーターたちの熱気。ブラセトの前夜祭やカンファレンスやアフターパーティーで数年ぶりに再会した懐かしい人たち。新しく出会った人たち。「瀬戸内」というゆるいけれど共通に持つ意識で、こんなにも越境が生まれ、創発が生まれるのだと実感した体験でした。

瀬戸内というゆるい定義。なぜ私たちは「瀬戸内」でつながるのか。

ブラセト松山の時のアドバイザリーボード会議で質問した記憶があります。「ちなみに、瀬戸内ってどこまでの範囲という定義はあったりするのですか?」
香川出身だけれど、その後15年東京に済み、今は大分在住の私。ブラセトに集まる人はどんな人たちなのか。瀬戸内をどう捉えているのかを理解したいという思いで質問した記憶があります。

昨年2023年のBLAST SETOUCHI in 岡山の実行委員だったSetouchi Startupsの藤田くん、山田くんの発見によると、「環境省さんによると大分と和歌山はもちろんのこと、奈良・京都も瀬戸内関連府県」とのこと。
奈良・京都は瀬戸内海に隣接していないけれど、日本の水系の区分である瀬戸内海に流入する一級水系をみると、京都や奈良を通る淀川が瀬戸内海に流入するようで関連府県になるようです。

瀬戸内海という自然資源を共有している私たちは広く瀬戸内仲間である可能性がある!ということです。瀬戸内、広い。

瀬戸内海環境保全特別措置法による対象区域より引用。

いわゆる一般的に「瀬戸内」と聞いて想起するのは、香川、岡山、愛媛、広島、山口、徳島、兵庫くらいでしょうか?中四国のイメージが一番強いですよね。私も大分に移住して感じましたが、「大分=瀬戸内」と思っている人はほぼいないと思われます。いたとしてもかなり少数派かもしれません。
ですが、「大分=九州」という共通認識やコミュニティ意識はしっかりと根付いていて、九州の他県の人と合うと「同じ九州ですもんね〜」という話になります。

香川で暮らした高校までの間、「瀬戸内」という意識は確かにありました。岡山なんて、瀬戸大橋を通るマリンライナーですぐ。マリンに乗る時流れる曲は「瀬戸の花嫁」。テレビの天気予報も同じだし、瀬戸内エリアの他県のエリアは「広めの地元」くらいの感覚でした。

私はリクルート出身ですが、そういえば「元リク」というだけで、リクルートで一度も一緒に働いたことがない、何なら所属年が被ってすらいない先輩からも「リクルートの後輩」とすぐ紹介してもらえることが多々ありました。

共通のコミュニティに所属していると感じる所属意識・共通認識ってすごい。それによって可能性が広がったり、共創が生まれたり、繋がりが生まれたり、イノベーションが生まれるものだなと思います。

だから、このブラセト大分で「大分を瀬戸内」にしたいのです。


大分県民の皆さん、合言葉は「別府湾は瀬戸内海!」です。

ブラセト大分の話を大分県内各所でさせていただいているわけですが、大体最初にみなさん「?」が飛ぶのは、やはり、「なぜ瀬戸内のイベントを大分で??」です。冒頭に毎回この説明を丁寧にしなければなりません。

現在、大分では、「豊予海峡ルート」という大分県佐賀関半島と四国の愛媛県佐田岬半島を隔てる約14キロメートルの豊予海峡に道路や鉄道をトンネルや橋梁で結ぼうとする展望があり、反応としてはポジティブなことも多くあります。大分が瀬戸内エリアと繋がっていくことで生まれる新たな経済圏や文化圏の可能性をみんなが感じようとしているチャンスでもあります。

なので、合言葉を考えました。大分の皆さん「別府湾は瀬戸内海!」です!

別府湾は瀬戸内海!を合言葉に!

別府湾は瀬戸内海だ!というと、大分では「いや、豊後水道だよ」と言われます。学校でそう習ったのかもしれません。でも豊後水道北部は瀬戸内海の一部なんです。なので、別府湾は瀬戸内海!で覚えましょう。上記のマークもつくりました。ステッカーもつくろうかな。ちょっと大分が「瀬戸内」の気がしてきませんか??

ほら。豊後水道も瀬戸内海に内包されている。


地域に貢献したいのは、地域が好きだから。最後に瀬戸内への愛を語りたい。

いろいろとロジックを並べ立ててしまったのですが、最後に言いたい事は一つだけ。私は瀬戸内(セトウチ、SETOUCHI)が大好きです。大分も大好きです。

思春期を過ごした香川で、思い悩んだ時、辛い時、いつも勇気や力をくれたものは瀬戸内海でした。
穏やかな瀬戸内海に太陽の光が反射してキラキラ光る様子を見ていると、自然と心が落ち着いたのです。私のFacebookのカバー写真もずっと瀬戸内海(小豆島から見た瀬戸内海)です。

Facebookのカバー写真

大好きな瀬戸内だから恩返ししたい。瀬戸内と繋がっていたから、地域住民の一人として、自分の地元に誇りが持てた。瀬戸内と繋がっていたから、出会えた大好きな人たちがいる。面白い人たちがいる。

ブラセト大分の全体テーマは、
言うは易し、行うは難し
「私たちは地域と未来のために何ができるのか?」

です。ブラセト大分のコンセプトとなるポエムも貼っておきます。

大分を「瀬戸内」と思っている人が、果たしてどれくらいいるだろうか。

「瀬戸内」という概念の拡張。
ここまでと思いこんでいる「限界」の拡張。

愛媛も岡山も大分も香川も広島も山口も福岡も兵庫も大阪も和歌山も。
県境も境界線も超えて、新たに生み出していく。
瀬戸内という繋がりで互いに共感し、仲間になる。
共に社会課題・地域課題の解決に奔走し、
新たな時代の「経済」と「文化」をつくる。

スタートアップも、ベンチャーも、アトツギも、
行政も、金融機関も、VCもファンドも、
地場企業も、大企業も、
「地域のために」「未来のために」とみんな考えている。

言うは易し、行うは難し。
私たちは本当にその思いを実現できるのだろうか。
実現するためには何が必要なのだろうか。

瀬戸内や、日本や、世界で活躍するイノベーター、
起業家や新しく挑戦する人たちを支える支援者、
新しい時代の兆しを握っている若者が一同に集まり、
未来を変える新たな気づきとつながりを得る2日間。

瀬戸内の新たなストーリーが、今ここから始まる。
BLAST SETOUCHI

BLAST SETOUCHI in 大分は2024年11月29日・30日の2日間開催します。
11月29日(金)は夕方から大分市内にて前夜祭イベントを。
11月30日(土)は別府市にてカンファレンスとアフターパーティーを開催します。

気になる方はBLAST SETOUCHIの公式サイト、またはFacebookイベントページにて随時情報を公開していきますので、チェックしてください!

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